宋総会長「私と写真を撮れば地獄から解放される」と発言、統一協会による“地獄の刷り込み”が立証された

宋榮錫総会長

本紙6月21日既報記事で取り上げた統一協会（“日本統一教会”）の宋榮錫総会長（全国祝福家庭総連合会総会長）が、2010年に福井県で開かれた集会に於いて「私と写真を撮れば地獄から解放される」と発言していたことが判った。

教団内部では「教義を知った後で脱会すると地獄に落ちる」などと、信者に強迫観念を植え付け脱会を防ぐ手段を講じているとされる。

宋総会長の発言の背景事情を探る。




◆宋総会長の「地獄から解放」発言

問題の福井での宋総会長の発言を収録した映像がこれだ。

【宋総会長演説（福井） 2010年10月】（抜粋）

「私はこの話をする資格がある人です」

「私は神様と直接通じる人です」

「私と写真だけ撮れば地獄から解放されることが可能です」

「その写真さえ持っていけば、『宋会長と福井で写真を撮ったんだ』と言えば、そこに居る悪魔が『よかった』とそれで解放してくれます」

「これ以上、恐ろしい話は、しない方がいいですね」

 ◆恐怖心・強迫観念の刷り込み

統一協会では信者の脱会を防ぐために、「原理（統一原理／統一協会の教義）を知った後で、脱会すると地獄に落ちる」と繰り返し信者に説き、映画『奇蹟の輝き』の中の『地獄』の情景を表現したシーンを観せるなどして強迫観念を植え付けている。

『奇蹟の輝き』地獄のシーン

【弁護士紀藤正樹のＬＩＮＣ TOP NEWS－ＢＬＯＧ版 　2012年3月15日】

これが統一教会＝統一協会の現実！　祝福２世の手記～ちっぽけな少女の話～に涙する！！（抜粋）

統一協会は、その信者たちに、合同結婚式（統一協会では「祝福」と呼称されています。）に出ることで、自分の氏族、すなわち今、地獄で苦しんでいる先祖、そして統一教会の教える教義（「原理」と呼称されています。）の実践をしなければ、死後、地獄に落ちて永遠に苦しむことになる自分も子孫も、すべて救われると教え、合同結婚式に参加するほかない脅迫的な精神状態にさせて、マインドコントロールし、精神支配しています。

自主脱会した信者が、その後の人生に於いて何か問題に直面した際にもこの植え付けが蘇り、恐怖心に苛まれ、教団に戻ってしまう元信者も少なからず存在する。

教団が、信者に対し組織的に『地獄の恐怖』を植え付けてきたことが、宋総会長の発言で裏付けられた。
「～しないと地獄に落ちる」「～すると地獄に落ちる」との前提がなければ、このような発言は為されない筈である。

様々な手段により、教団への『隷属』を強いられている信者たち。『地獄』を使った精神的呪縛はその手段の一つである。