「幸福の科学進出反対！」のぼりを新調＝大津市

幸福の科学学園の建設をめぐって住民の反対運動が起きている滋賀県・大津市で、建設予定地の住宅に設置されている反対ののぼりが新調されました。以前の上りの文言は幸福の科学学園の進出に反対する内容でしたが、新調されたのぼりでは「断固反対！　幸福の科学グループ進出」という文言も追加されました。


幸福の科学学園の建設が予定されている大津市仰木の里学区の各戸に昨年5月、「建設反対!!　幸福の科学学園」といった文言の白地ののぼりや看板が設置されました。設置したのは、建設予定地に隣接する自治会を中心とした「仰木の里まちづくり連合協議会（まち連）」の11自治会です。作成されたのは、のぼり200本と、幸福の科学による戸別訪問を拒否する看板400枚。

一方、先週新たに用意されたのぼりは、2種類600本で、前回の3倍。先週のうちに200～300枚が掲げられてています。また、前回ののぼり設置時には、周辺自治会の多くが加盟する「自治連合会」が学園問題に消極的でした。しかしその後、連合会会長の交代とともに、学園建設反対の方針を明確に打ち出していることから、新調されたのぼりの設置エリアは自治連合会加盟の自治会にも及びそうです。

のぼりの新調と文言の追加について、まち連関係者はこう語ります。

「一年近い時間の経過による色あせと、冬の吹き下ろし風による破損が新調の主な理由です。学園建設のみならず“幸福の科学グループの進出に反対”する意図としては、グループの活動が活発になって来たことへの危機感。昨年7月に教団の地元施設ないで開催された“教育維新大会”では、“京都に負けないエル・カンターレの宗教都市にしたい”という琵琶湖正心館館長の発言もありました。（幸福の科学の関連団体である）“いじめから子供を守ろうネットワーク”の講演会やそのビラ配布、雄琴での教団支部開設、その他、講演会や対話会への勧誘チラシ、学園ニュースの配布など、教団側による周辺地域へのビラ配りが止むことが全くない状況です。今回ののぼりの文言は、ここは“仰木の里”であって“幸福の里”ではない、宗教都市ではないという意思表明です。新興宗教の存在に反対しているのではないし、既住の信者さんを村八分にするのでもありません。学園建設をきっかけに、この街が宗教タウン化することや大量の信者が集団で居住、訪問することを我々は心配しています」（まち連関係者）

新しいのぼりは、以前の白地からオレンジ地に変わり、より目立つデザインになっています。