“先祖解怨”ノルマを210代から430代に倍増させた統一教会、教団が説く人類史6000年をオーバーする矛盾を露呈

先祖解怨ツアーのチラシ

統一教会（統一協会／世界基督教統一神霊協会）が、日本の信者に課す『先祖解怨』の儀式の代数を210代から430代に増やしていたことが判った。

韓国・清平で行なわれ、数千万円単位のお金を巻き上げる錬金術と指摘される『先祖解怨式』、430代ともなれば統一教会が説く人類史を遥かに超えてしまう。

そこからは、自己矛盾を露呈してまで行なわれるなりふり構わぬ財産収奪の悪だくみが透けて見える。



◆先祖解怨ノルマが210代から430代に



この先祖解怨については、本紙2011年5月の既報記事『２１０代まで遡る『先祖解怨・先祖祝福』指令と没落の統一グループ 』で取り上げた。

『先祖解怨式』は1999年2月から始められ、当初は120代までの先祖の解怨が必要とされていた。その後いつの間にか180代になり、更に210代に増やされた経緯がある。

先祖解怨の費用は、1代10万円、7代で70万円の費用が掛かる。祝福（合同結婚式）を受けた信者は夫側の父方と母方、妻側の父方・母方と4方向の血統全ての先祖解怨をするよう迫られる。7代で合計280万円だ。8代から120代は1代7万円、7代ごとに49万円、4方向の血統で196万円となる（1代につき3000円とも言われている）。
日本人信者は、自分たちの先祖を解怨しただけでは終わらない。解怨した先祖を、今度は『先祖祝福』しなくてはならないとされる。この『先祖祝福式』なる儀式にも祝福献金として140万円もの多額の費用を払わされる。更に毎回の韓国への渡航費や修練会の費用ものしかかる。

常に数十万から数百万円の献金指令に晒されている統一教会の“祝福家庭”。
今回、信者の負担となる先祖解怨が210代から430代にまで“倍増”され、更になけなしのお金まで搾り盗られることになる。

日本から吸い上げるお金無しには組織が立ち行かない強請りたかり教団と言われている韓国統一教。教祖夫人が牛耳るこの金集め強要教団が日本人信者に課す『先祖解怨・次から商法』は、430代で事足りるとはとても思えない。


◆統一教会の人類史『6000年』を超えてしまう


統一教会では信者に対し、人類史を6000年と説いている。210代でも先祖を遡れば6000年を超えてしまうと思われるが、430代ともなれば１万年以上前になってしまう計算だ。

既に化石人類の時代まで先祖の代数を遡ってしまった“トンでも先祖解怨”、そんな自己矛盾を孕む滅茶苦茶な指令を何故日本の信者は甘んじて受けてしまうのであろうか？


統一教会では、勧誘時から正体や目的を偽り『家系講演会』や『家系図の勉強』などと称して、先祖の因縁を説き、恐怖心を植え付けながら一般市民を欺き教化していく。
　



統一教会が信者に「地獄で苦しむ先祖」
を植え付けるために観せる映画の１場面

このようにして巧妙に先祖の因縁話を刷り込まれてきた信者たちは、唯々諾々と“トンでも指令”にも従ってしまうということだ。

そもそもが、詐欺的勧誘から始まる一連の教化によって信者を獲得してきた教団である。それら無しには現在の様な巨大化はおろか存続すらできなかったと言われるこのカルト教団が信者に施す刷り込みの中身は、常人の想像を遥かに超える“えげつなさ”だ。


◆霊感商法から家系図へシフト


2009年の印鑑販売会社“新世”の摘発以降、壺・水晶・印鑑・高麗人参濃縮液・絵画・貴金属などを売りつける霊感商法を展開しづらくなった統一教会は、『家系図』『家系』を使っての金集めを全国の偽装施設でおこなっている。

以下にその証拠画像を掲載する。

全国の統一教会偽装施設で行なわれている『家系講演会』

受講被害者が作成させられた家系図と18万円の家系図受講契約書。
家系図は勧誘員の信者が“作成”し保管していた

統一教会偽装施設が行なう偽装講座・偽装セミナー・偽装講演会のチラシ

全国で同じイラストが使われている偽装セミナーのチラシ
統一教会の組織的な詐欺行為を示す証拠だ

全国何処の偽装セミナーに於いても講師や鑑定士を演じる信者が
“同じ内容”の先祖の因縁話を説く。
統一教会による詐欺行為の組織性が窺える