フェリス女学院大で公開シンポジウム＝日本社会心理学会と日本脱カルト協会が共催、テーマは“カルト問題とマインドコントロール論再考”

今週末11月22日、神奈川県のフェリス女学院大学に於いて、日本社会心理学会と日本脱カルト協会（JSCPR）が共催して公開シンポジウムを開く。

初の共催となる今回のシンポジウムのテーマは「カルト問題とマインド・コンロール論再考－今なお幻想の彼方へ惹かれる若者たち」だ。

「マインドコントロールなんて存在しない」 などと嘯くカルト関係者に、本紙は聴講を勧める。

【「カルト問題とマインド・コンロール論再考－今なお幻想の彼方へ惹かれる若者たち」
開催趣旨

地下鉄サリン事件からすでに20年近い年月が経過し、カルト問題は終息し、過去の物語であるかのように感じられるかもしれません。しかし、それは誤りで す。大学に入学する学生はサリン事件以後に誕生した時代になり、かつての事件は忘れ去られ、あろうことか今日においても、カルトという幻想の彼方に迷い込む若者がいるのです。メディアによって、オウム真理教の事件に関わった関係者の裁判が現実に進行していながら、この現実です。このような出来事に戸惑いと 不安を感じますが、他にもオウム真理教や巨大なカルト集団のみならず、小規模な問題あるカルト的集団の世相を騒がす出来事は後を絶ちません。

このような現代において、カルト問題とその解明に寄与してきたマインド・コントロール論を、改めて考えてみることは意味があるものと思います。カルト集団も変容してきていますが、一方のマインド・コントロール論も当初の概念からさらなる発展を遂げてきました。
今回のシンポジウムは、社会心理学会と日本脱カルト協会の共催という初の試みです。その狙いは、学術的、理論的な枠組みにとらわれることなく、すぐれて社会的事象である問題への関心を高め、その対策まで積極的に迫ることにあります。もちろん、学術的なマインド・コントロール論の発展と精緻化にも関心は向け られます。

当日の講演者は、日頃カルト側から目の敵（かたき）にされている研究者や弁護士だ。

 当のカルト団体やそれに与する人にとって『マインドコントロール』論は実に都合が悪い代物だ。彼らはは躍起になってその存在や概念自体を否定しようとする。

マインドコントロールの虚構を訴える小林さんにも是非ご来場いただきたいものだ

統一教会の厚顔な被害者アピールキャンペーンサイト・拉致監禁強制改宗被害者の会HPより

2002年に立川で行なわれた統一教会のデモでは「統一教会信者は自ら信仰しています。マインドコントロールされていません。」と訴えるマインドコントロールされた信者たちの姿が見られた。

「統一教会信者は自ら信仰しています。マインドコントロールされていません。」
とのプラカードを掲げるマインドコントロールされた信者たち

 日本脱カルト協会の調査研究部会に所属する本紙・鈴木エイト副代表は語る。

「せっかく公開して行なうシンポジウムなのだから『マインドコントロール理論は学問的にも法的にも確立していないことを強く訴え』ていた統一教会の偽装ボランティアグループ・草の根ムーブメントの小林宗一郎代表やブログ【『洗脳』『マインドコントロール』の虚構を暴く】を書いている統一教会系団体・UPFの魚谷俊輔事務事務次長らマインドコントロール否定”論者”や、マインドコントロール理論をdisっている“ジャーナリスト”や“ルポライター”も来ればいいのに」