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2015年4月23日木曜日

仙台で全国弁連集会開催、レジェンドの講演も

基調報告を行なう渡辺博弁護士
10日、仙台に於いて全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)の全国集会が開催された。

統一教会元信者の家族によるカルト脱会プロセスの体験談の他、カルト問題に長年取り組んできた“レジェンド”の講演も行われた。

◆基調報告

統一教会の最近の動向について全国弁連・東京事務局長の渡辺博弁護士は基調報告で「2014年に弁連に相談があっただけで10億円以上の被害」「20年以上に渡って悪質な詐欺を続けているのは統一教会だけ」と糾弾。

また最近の事例として、国内のある地区で韓国人教会長“御付き”の壮婦信者が子供のいない高齢資産家女性に近付き、養子となってその遺産を丸ごと取得したケースを挙げ、そのような例が多々あると明かした。

そして、合同結婚式に関しても、統一教会では高齢の未婚女性や未亡人に独身祝福を受けさせて二人分の祝福献金280万円を支払わせたり、既成祝福献金140万円を何回も納めさせている実態を暴露「世界で数万人規模の信者がいるのは日本だけ」「全世界の統一教会を支えているのは日本の信者からの金」と話した。

◆体験談

全国集会では毎回恒例となっている統一教会元信者の体験談だが、今回は元信者の母親が日本基督教団の竹迫之(いたる)牧師とともにカルトからの脱会に至る経緯について語った。

次男が統一教会の学生組織であるCARPに入ってしまったことを偶然知った母親Aさんは、2006年に保護説得をするも、次男は脱走。「絶望の淵」に至ったAさんはその後、日本基督教団の竹迫牧師に相談。その際、竹迫牧師は「正直無理なケース」と思ったという。 その後、行方不明となっていた次男は警察の職質を受け、ある地方都市で保護。竹迫牧師は現地に向かう家族に対し「息子さんを始発で解放して帰らせてください」と話したという。
竹迫氏はその後も、次男本人には会わず家族に助言。そして東日本大震災を契機に相互連絡が復活したAさん夫妻と次男は、数年を掛けて話し合いを続け「コミュニケーションが取れない時期」や「ぶつかり合い」を経て「家族関係の再構築」へと変化を見せる。

その時期、次男から仕事先の人間関係の悩みや退職についてを相談されたAさんが「いくらでも仕事あるから辞めていいよ」と答えた際、次男が「ありがとう、俺は幸せ。CARPの学舎には帰りたくても帰れない人もいる」と心境を吐露ことがあったという。竹迫牧師は「そのポイントで本人が脱会へ向けて梶を切った。『もうちょっと頑張れ』と言わずによく『辞めていいよ』と言えた」と親の対応を評価した。

その後次男は統一教会から自主脱会を果たす。
Aさんは語る「保護して逃げられた。1年間行方判らない、その時に言われた『これからは非常事態が日常になる。家族しか助けられない』二人で頑張ったから乗り越えられた」

一連の経過を竹迫牧師はこう分析する「これは家族全体のドラマ」「“家族”が回復しないと難しい。家族を超えた同士的関係。家族ごと成長した過程で脱会が起こった」

Aさんはこうも語った「人生に彩が付いた。人生に幅ができた。こういうことがなかったら絶対に知り合えない人と知り合えた」
そして次男が脱会して1ヶ月後に書いた手紙の一部を朗読した。
 「おかんへ。10年間苦労ばかり掛けてごめん。何故もっと早く・・・。向き合うことから逃げてきた。途方に暮れる。悔しさで泣けてくる。カルトに入り、ごまかしを続けてきた。長屋に居た時(保護時)息子として、親子間のコミュニケーションが取れず、衝突。悔やまれます」

ケアハウスLET'Sを運営する竹迫牧師は「レりジアンス(回復力)を如何に発揮していくかというプロセス」の重要性を強調した。

◆臨床宗教師

東北大の高橋原(たかはしはら)准教授(宗教心理学)の講演では、臨床宗教師に関する事柄が語られた。

高原准教授は「宗教者の善意をどう生かすかという課題から、“公共空間で心のケアを行なうことができる宗教者”を意味するものとして日本版チャプレンである臨床宗教師の養成が進んだ」と紹介。

また緩和ケア・緩和医療など医療機関に於ける宗教者の位置、僧侶による傾聴、心理カウンセラーとの違いについても解説「布教と思われないようにする」などの注意点を挙げた。
そして医者・宗教者・宗教学者が電話相談を行なう「Cafe de Monk(カフェ・デ・モンク)」と名付けられた移動喫茶・傾聴喫茶の活動を紹介した。Cafe de Monkが生まれた契機は、2011年3月の東日本大震災で、被災者の心のケアのために地元の宗教者、医療者、研究者が連携して行なってきた「心の相談室」の活動からだという。

高橋准教授は臨床宗教師研修実績について「修了者はのべ95人」と明かし、臨床宗教教育根とワークの発足、研修の拡がりに期待を表した。

そして、震災の半年から1年後に増え始めた被災地での幽霊情報・心霊現象については「様々な心理不安」や「ストレスの文化的表現としての心霊現象」を要因としつつ「被災地には心霊現象を悩みとして抱えている人が一定数存在する」ことが見え「宗教者は対応への専門家としての期待を担っている」と、その重要性を強調した。


◆多彩な講師

この他にも今回の全国大会では多彩な講師が登壇した。

北海道大学の櫻井義秀教授は櫻井氏の編著による最新刊行本【カルトからの回復―心のレリジアンス】について解説。

全国弁連共同代表世話人の郷路征記弁護士は“ネトウヨ”についても言及。「ネトウヨは何故生まれるのか」「尚且つあのような酷いことが何故できるのか」という疑問から、在特会などを研究した郷路弁護士は「暴力的言動は何処まで現実化するのか。その過程でUC信者への教化と同じやり方ではないか」と仮説を立て検証。
そして「自分にとって不利益な信念を植え付けて一生奴隷にする」手法はカルトの教化と同様と解説。更に「社会にそういったものは多くある」「統一教会のやり方をしているものがある」と指摘し、この種の問題に終わりがないことを示した。


同じく全国弁連共同代表世話人の河田正英弁護士は、浅見定雄氏との出会いや弁連での28年に及ぶ活動を振り返った。

消費者被害から統一教会問題に関わった河田弁護士は当初、勝共連合を含む統一教会との抗争に「宗教とは関わりたくない」と思っていたという。しかし、その手口・被害の悪辣さに「全国の弁護士が立ち上がり1987年5月、被害救済活動が始まった」と話した。

また、浅見定雄氏の徹夜の翻訳作業によって1987年3月にスティーブ・ハッサンの『マインドコントロールの恐怖』を出版して経緯を明かし、同書を「まさにバイブル」と評した。
そして河田弁護士は、統一教会から悪辣な嫌がらせに遭っていたことも打ち明けた。信者を動員しての恫喝痛がらせ電話、偽注文の数々、銃弾での脅しなど同教団の組織としての悪質さが改めて示された。

また、最近の統一教会については「2012年9月の文鮮明死去後、内部は混乱し信者数は減った」と指摘。教団全体で礼拝出席者の高齢化が進み、若い信者が減ったそうだ。「教団として賠償等で返すお金も無くなってきたため、高齢信者に無理を強いる形になってきた」と統一教会の窓口の担当者自身が漏らしていたことも明かした。

更に、合同結婚式に付随する2世の困難な問題にも言及。様々なカルト相談は減らず「これからも偽預言者の出現は必至」と注意喚起し「次世代を担う若い弁護士」に期待を寄せた。
また、これまでの全国弁連の成果を示しながら「こんなに長く続いたのは」と浅見氏を始め、弁護士仲間、ジャーナリスト、各宗教団体、宗教社会学者、被害者、脱会者、家族らを挙げ「多くの人に支えられた」と感謝の言葉を述べた。


カルト問題に長年取り組んできたレジェンドである浅見定雄氏(東北学院大名誉教授)も短い時間ながら講演を行なった。全国弁連創設当初からその活動を支えてきた浅見氏は、河田弁護士に対する統一教会からの嫌がらせを聞いて、自身に降り掛かった同様のケースを紹介。 

そして「日本社会は騙しに弱くなっており、カルトはその一つに過ぎない」 「全国弁連が今後も長く頑張る必然性も此処にある」と全国弁連及び全国集会の必然性について言及。「弁連の活動は終わらない」と締め括った。

各地の弁護団の報告では、開運商法や各裁判の進行状況などが報告された。

次回の全国集会は今秋、東京で開催される。

8 件のコメント:

  1. 相変わらず仕事が早い!

    ところで、カルト新聞は宗教カルトがテーマですが、最近、問題になっているのが、アフィリエイト情報商材の詐欺。
    被害者も急増しているそうです。

    誰でも現金が入ってくる、必ず稼がせる、自動現金ATMを手に入れろ!等、煽り文句には宗教カルト的な匂いプンプン。

    おそらく、カルト教団の資金源とも関連しているのでしょうねえ・・・気になります・・・

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  2. >竹迫牧師は現地に向かう家族に対し「息子さんを始発で解放して帰らせてください」と話したという。

    よくわからんのだが、これどういう意味だ?
    警察から家に帰らせるってことか、親元からCARPに帰らせるってことか。

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  3. 記者の書き方がダメすぎるでしょこれ。

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  4. 憲法を知らずして正論なし
    「フリーメーソン政府は全身全霊日本国憲法違反である」

    ヒロヒト発言記録(1946・4~6)
    nueq.exblog.jp/20875307/

    皇紀始まって以来最もたくさんの大和民族を戦争で殺した極悪非道戦争犯罪者似而非天皇ヒロヒトは皇太子時代にイギリスへ行ってフリーメーソンになって帰ってきた。同じくイギリスフリーメーソン長州ファイブ非人明治政府伊藤博文以来の田布施システムど真ん中の鬼畜外道である。

    第二次世界大戦終結後ユダヤフリーメーソンマッカーサーが温存したのは天皇制じゃなくて田布施システムであり、田布施システムを日本国憲法に規定がない非合憲行政庁宮内庁として日本政府の奥深くに隠匿温存したのである。つまり日本の泥棒官僚田布施エタ非人システムの中枢は宮内省にほかならない。宮内省の詐欺道具が憲法違反放送法フリーメーソン放送局NHKである。

    沖縄をいまも虐げている日米安全保障会議は、ヒロヒトと吉田茂が国際法違反で単独密約した日米安全保障条約に基づいて設置されている。日米安保条約は国際法違反の二国間密約であるから、日本国憲法最高法規第98条2の対象外である。

    第98条 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
    2 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

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  5. 「GW明けにモサドCIA日本国内テロ準備中」

    ゴールデンウィーク明けまでに、ドローンの「重要施設の警備強化」と「運用ルール作りや関係法令の見直し」をする方針。~なぜそんなに急ぐのか?
    sayuflatmound.com/?p=11040

    これは在日米軍基地上空やイスラエルアメリカ大使館上空をドローンが空撮飛行することを防ぐために急いでいる。
    つまり今現在イスラエルアメリカ大使館内や米軍基地内でテロの準備が行われている真っ最中だと言うこと。偶然の露見を厳しく防がねばならない、それほど重大な犯罪行為がそれらの場所でいままさに行われている証拠である。

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  6. ミキプルーン真理教2015年4月26日 23:43

    メッコールにミキプルーン入れたらどんな味?

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  7. 醜悪な差別扇動・韓国メディアによるヘイトスピーチ
    「佳子さまを慰安婦に送る云々」について
    日頃人権に過敏な日弁連、共産党も
    また日韓議員連盟、NHK・TBS・時事通信等メディアも無言・
    要するに「日本人に対するヘイトは認可=無言の差別同意表明」なのでしょうか

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