エホバの証人2世が教団の日本支部前でライブ 新曲を発表

　エホバの証人（ものみの塔聖書冊子協会）の2世信者で詩人のiidabiiさんが11月23日、神奈川県海老名市にある教団本部（日本支部）前で、ゲリラライブを敢行した。これまで、信者である親からの虐待など自らの体験に基づく詩を発表してきた。今回のライブでは新作「ころすな」を初披露。死者も出ている輸血拒否の教義を批判し、現役信者に「てめえの頭で考えろ」と呼びかけた。

　iidabiiさんは、母親がエホバの証人信者である家庭に生まれた。幼少期には教団の奉仕活動に参加。学校行事への参加を制限され、親からムチで打たれるなどの虐待も経験した。高校時代に信仰をやめ、現在は自らの体験を詩にして、ライブハウスやイベントで発表している。

　この日、エホバ本部前でのライブでは、新作「ころすな」（詩：iidabii、Prod.Buts）を初披露。トラック・メーカーのButsさんも同様にエホバ2世だという。

　これまで『地獄に生まれたあなたへ』（2021）、『もうひとりの僕へ』（2024）といったアルバムで2世問題を訴えてきた。いずれもジャケットのイラストは、創価学会2世として生まれ『「神様」のいる家で育ちました』などの著書がある漫画家の菊池真理子さんが手掛けている。

iidabiiさん：

「ずっと前から（エホバ本部前で）やらなきゃなと思っていて、ちょうど新曲ができたタイミングだったので、やることになりました。（今日初公開だった新作「ころすな」は）まだレコーディングもしていないので、これからブラッシュアップして公開すると思います」

◇ライブ情報など

iidabiiさんのTwitter（@iidabii_）