コミックマーケット78、評論系ブースは宗教ネタがいっぱい

　8月13～15日、東京・有明のビッグサイトで「コミックマーケット78」（以下、コミケ）が開催されました。最終日の15日に「やや日刊カルト新聞」も紙版号外2種類を出品。おかげさまで完売しました。みなさん、ありがとうございました。会場では、ほかのブースの作品もいろいろ楽しませていただきました。

　「やや日刊カルト新聞」は、6月発行の「幸福の科学特別版」（約50部）と、今回のコミケ用新作の「創刊やや1周年記念特別版」（約60部）を各200円で販売。コミケ終了の約30分前に完売しました。まさか完売するとは思っていなかった本紙主筆のコメントです。

「非常に困惑しております。当初は、コミケ終了後に売れ残りの在庫を抱きしめて『やや完売です！』と言い張るつもりでいたのですが、本当に完売してしまったので、代わりのリアクションが思いつきません。冬コミには、バックナンバーの増刷分とさらなる新作を出したいと思います」

　「やや日刊カルト新聞」を販売したブースの周囲には、評論系作品のブースが並んでおり、宗教ネタの作品もありました。たとえば、反サイエントロジー集団「アノニマス」さんが、サイエントロジーをおちょくるマンガ本を売っていました。

　それから「埼京震学舎」さんが『大宗教学』を販売していました。「通巻第参拾四号」に＜シュミの特集　仏陀再誕大辞典＞という記事があって、昨年公開された幸福の科学の映画『仏陀再誕』へのツッコミが最高でした。

　会場の別のエリアでは、先日本紙で紹介した了法寺さんがCD『寺ズッキュン！愛の了法寺！フルVar.』を販売していました。これを買いに行った本紙記者が主筆の分を買ってきてくれなかったので、中身は聴いていません。記者は主筆に対して、嬉しそうにこう報告していました。

記者「巫女さんがCD売ってたの」

─ちょっとまて。了法寺って寺じゃないのか。なんで巫女さんなんだ。

記者「あ、言われてみれば」

─写真撮ってきてないのか！

記者「ああ、あの場でそれに気づいていれば……」

　コミケ遊びにうつつを抜かして、油断していたようです。

　宗教ネタではないですが、「やや日刊カルト新聞」を売っていたブースの近くで、綾波書店さんが売っていた『イグノーベル賞ファンブック』も目を引きました。イグノーベル賞というのは、本紙で大人気（うそ）のドクター・中松氏も受賞したというもので、ノーベル賞のパロディです。綾波書店さんはなんと、この賞の受賞者らにインタビューを試みて、それをコミケで販売しています。

─ドクター・中松のインタビューもありますか？

「お願いはしたんですが、受けてくれないんですよ。どうも日本国内の受賞者は、あまり（イグノーベル賞受賞について）話したくないみたいですね～」

─インタビューできた人の中で、いちばん狂ってるのはどの人ですか？

「これなんかすごいですよ。『剣を飲みこむ芸とその副作用』という論文で受賞した人へのインタビュー」

　売り子さんが開いて見せてくれたページには、6～7人の男女が上を向いて剣を飲みこんでいる写真が載っていました。受賞者はイギリスの放射線医師で、論文の内容は「訓練した人なら剣を飲みこんでも大丈夫！」というものみたいです。本紙主筆、創刊号と合わせて、この号も買いました。

　ドクター・中松氏にも、ぜひ綾波書店さんのインタビューを受けてもらいたいです。

　コミケについては、エロマンガしか売ってない場所だと思いこんでいる輩が一部にいるようですが（やや日刊カルト新聞、コミケに初登場のコメント欄参照）、実際にはとても幅が広く奥が深いです。