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2012年1月28日土曜日

ライフスペース後継団体が「冤罪」訴えシンポ=紀藤正樹弁護士に懲戒請求も

千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」サイト
1999年に千葉県成田市内のホテルで起こった「ミイラ事件」で騒がれた自己啓発セミナー団体「ライフスペース」。その関連団体と思われる「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」が1月26日、東京・千代田区内でシンポジウムを開催しました。ここでミイラ事件を「冤罪だ」と主張し、事件の捜査に関わった警察関係者や、メディア上でライフスペースについてコメントしてた紀藤正樹弁護士を批判。また同日、第二東京弁護士会に対して、紀藤弁護士の懲戒処分を求める請求を行いました。


■“グル”逮捕後も活動を継続

「ミイラ事件」は、1999年に千葉県成田市内のホテルで男性のミイラ化遺体が発見され、自己啓発セミナー団体「ライフスペース」の高橋弘二代表らが保護責任者遺棄致死罪の容疑で逮捕された事件です。高橋氏は「グル」を名乗り、頭部を手で叩く「シャクティパット」によって病気を治すことができると主張。死亡した男性についてもホテルで治療と称する行為を行なっていました。

事件発覚後、高橋氏は遺体について「司法解剖されるまで生きていた」など、「定説」と称して独自の主張を展開。高橋氏がサイババの弟子であると主張しているのに対してサイババ側が否定したことを報道陣に突っ込まれると、「それはサイババの勝手なんです」と発言するなど、面白いことを言う「髭面のグル」の「定説」は一時的に流行語になりました。高橋氏は逮捕後、保護責任者遺棄致死から殺人罪に切り替えて起訴され、懲役7年の有罪判決が確定。2009年に刑期を終えて出所しています。

この間もライフスペースのメンバーたちは関連団体SPGF(シャクティ・パット・グル・ファンデーション)を事実上の後継団体として活動を続け、現在は「SPGF RESEARCH出版」名で活動しています。

■千代田区内で「冤罪」を訴えるシンポジウム

シンポジウム会場受付
「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」は、SPGF RESEARCH出版と同住所に存在する団体で、SPGFの関連団体とみられます。この団体が1月26日に東京・千代田区の「いきいきプラザ一番町」で開催したシンポジウムのタイトルは「シンポジウムとライブの夕べ」で、1月11日に豊島区内で開催された同タイトルのシンポジウムの第2弾です。

冒頭、高橋弘二氏の妻・高橋伸子氏が挨拶。服役中の高橋弘二氏に接見したと語りましたが、「弘二さんは刑務所内での生活について一切話さなかった」とのことで、高橋弘二氏についてはほとんど語りませんでした。続いて、ミイラ事件当時から高橋弘二氏と行動を共にしていたメンバーの川崎英子氏が、メディアなどから「カルト団体だとのレッテルを貼られた」などと語り、捜査に関わった警察関係者やメディアでコメントした紀藤正樹弁護士をレッテル貼りの張本人として名指しで非難しました。

しかし「ミイラ事件」がどういう事件だったのかについての説明が全くなかったため、何がどう冤罪だと言いたいのか、さっぱりわかりません。ただ、川崎氏が、ミイラ事件の被害者男性とメンバーだったその息子について「偽りのレッテルで当局によって父は殺され、息子は死に加担したとして逮捕された」と語っていました。SPGFがミイラ事件直後から主張している「被害者は死んではいなかった」「司法解剖によって殺された」という主張は、いまも変わらないようです。




■「高橋弘二は生きている」

以前、本紙・藤倉はSPGF宛に、高橋弘二氏へのインタビュー取材を申し入れましたが実現しませんでした。今回のシンポジウムでも高橋氏の姿は見えず、SPGF側がインターネットや書籍で発信している情報の中にも、高橋氏の新たな発言や文章等はありません。

動向不明な高橋氏について、「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」の釣部人裕代表に聞いてみました。

─高橋弘二さんは、いまどうしているんですか?

「生きてますよ」

─もうシャクティパットでの病気治しはしていない?

「お金を取るという形ではしてません。まだレッテルが貼られている状態ですし」

─ご本人の発言や文章が出てこないですし、インタビューも無理とのことですが、ご病気ですか?

「いえ、元気ですよ。ただ、もう高齢ですし、一線には出てこないです」

とりあえずご存命とのことですが、なにせ警察が司法解剖したミイラ化遺体を「生きている」と主張していた団体の言うことです。高橋弘二氏が一般的な意味で「生きている」のか、遺体として生きているのかは、藤倉にはわかりません。

■紀藤正樹弁護士に懲戒請求、ミイラ事件&NPO法人認可失敗の恨みか

SPGFはシンポジウムを開催した1月26日、「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」の釣部代表名義で、第二東京弁護士会に対して紀藤正樹弁護士への懲戒処分を請求しました。

SPGF側による紀藤弁護士への懲戒請求は12年ぶり2回目。前回、1999年に行われた懲戒請求は却下されています。紀藤弁護士のサイトでは、懲戒請求以外にも、SPGF側が紀藤弁護士に度重なる嫌がらせメールを送っていたことも報告されています。

今回の懲戒請求は、1999年当時の紀藤弁護士のメディアでの発言等のほかに、SPGFが2005年に内閣府にNPO法人の認可申請を行い却下されたことについて、「(紀藤弁護士が)『SPGFはオウムのようなカルト団体だ。理事の1人(高橋弘二氏のこと)は殺人者だ』旨の内容虚偽の書簡」を内閣府や、SPGFが名前を拝借しようとしていたインドの飢餓救済NGO宛に送ったからだと非難しています。

この懲戒請求について、紀藤弁護士は自身のサイトでこうコメントしています。

「それにしても懲戒請求は、弁護士業務に対するさいたる業務妨害です。どんなに荒唐無稽な懲戒でも対応は必要です。安愚楽(牧場事件の)被害の救済も含め、通常の事件の処理に支障が出ます。彼らが立ち直るべく、釣部氏と面談したりして、これまでも配慮してきましたが、結局、恩を仇で返された形です。とても残念です。本当に困った人たちです」

また紀藤弁護士はブログでもこの件に言及。こう記しています。

「SPGFの主張は、要するに千葉成田ミイラ事件(SPGF側の呼称)は冤罪であり、僕が冤罪を仕掛けたということですが、僕がSPGFに冤罪を仕掛けたという事実自体が、もはや冤罪です(^_^;)。
被害者が出た犯罪につき何ら反省せず、僕や被害者側を罵倒し続けるSPGFと高橋弘二氏は、真に猛省し、被害者に謝罪すべきです。
名誉棄損罪等で刑事告訴することも検討せざるを得ない状況です」

「再審支援の会」は、2月には毎週1回の頻度でシンポジウムを開催するとしており、釣部代表は本紙の取材に対して「福岡事件や横浜事件(等の冤罪事件)の支援者とも連携していきたい」と語りました。今後、他の冤罪事件の問題に取り組む団体にも、SPGFが接触してくる可能性もあります。

7 件のコメント:

  1. 恥さらしのカルト集団ですね。
    自分たちの発言を検証する能力もない。
    長年の思い込みで、脳が損傷されているのでしょうね。

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  2. 「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」の、2/2に行われる”シンポジウム&ライブの夕べ”が激しく気になります。
    第1部はまぁいいとして、第2部のライブ&ベリーダンスって・・・・
    ライブの登場人物紹介のところに、g.POPコンテスト優勝者、とありますが、ググったらゴスペル系のコンテストのよう。教会音楽の演奏者が、この会で演奏して、その後にベリーダンス・・・・是非取材お願いしたいです。

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  3. そんなに気になるなら自分で行けばいいだろw

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    1. ❌人を叩く
      それより法華経を信じましょう

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  4. カルトの恐ろしさかな。

    一度、取り込まれるとどうなるかの見本。

    統一にしろ、オウムにしろ、幸福にしろ、彼らにしろ、普通の人が狂信者となり、人を騙しても傷つけても、手段を選ばない人へ変わってしまう。
    ま、ヤクザと同じと思うね。

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  5. YOU&KENの恩田謙について

    この人どうもSPGFの幹部みたいですよ。
    悪徳商法マニアックスに変なメール送ってた人です。ゴスペルやってたなんて知らなかった。


    恩田さんからのお便り
    http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/mail/l0024.html

    恩田さんからのお便り2
    http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/mail/l0025.html

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  6. オホーツク海岸の論客2012年2月1日 23:32

    サイババを自分の都合に合わせて祭り上げるライフスペースとリトル・ペブル(オーストラリア人のウィリアム・カム氏)を自分の都合に合わせて祭り上げるリトル・ペブル同宿会・・・・・・あ~あ、日本に似ている団体いくつあるのかね。

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