幸福の科学が今年も早稲田祭に登場＝昨年は開始2時間で“退場処分”

釈量子氏のFacebook投稿より

今週末に開催される早稲田大学の学祭「早稲田祭2013」で、幸福の科学の学生団体が幸福実現党・釈量子党首の講演会を開催することがわかりました。早稲田大学の幸福の科学団体は昨年の早稲田祭で、教団名と伝道目的であることを隠して「心のエステ」を開催。早稲田祭のルールに反して来場者の個人情報を収集していたとして、早稲田祭開始から約2時間で、早稲田祭運営から出展中止を命じられた“前科”があります。

幸福の科学による講演会が開催されるのは、11月2日（土）・3日（日）に開催される早稲田祭の期間中の3日（日）。午後2時から早稲田大学早稲田キャンパスの11号館501号教室です。

本紙既報の通り、幸福の科学は昨年の早稲田祭で「早大HAPPY SCIENCE」と名乗り、幸福実現党・釈量子女性局長（当時）と同党・TOKMA青年局長の講演会を主催。さらに、教団名や伝道目的であることを隠して、教団の教義に基づいた心理テストを行う「心のエステ」を偽装出展しました。

「心のエステ」では、教祖・大川隆法総裁の著書の一部を引用したメッセージを、それと知らせずに来場者に手渡したり、来場者の個人情報を収集していました。しかし早稲田祭では来場者の個人情報収集は禁じられているとして、早稲田祭運営によって、早稲田祭開始から2時間ほどで出展中止を命じられました。しかも、“退場処分”となった後もなお、大学前の公道で「早稲田祭の一環です。心のエステ、いかがですか」などと通行人に声をかけ、勧誘活動を行っていました。

今年は、昨年の主催団体の「早大HAPPY SCIENCE」ではなく「早稲田リバティ」と名乗って、釈党首の講演会を開催します。「早稲田リバティ」は、一昨年以前に幸福の科学が用いていた名称です。また、その実態は早稲田大学の学生団体というよりも幸福の科学学生部であり、もともと早稲田祭のルールに違反して学祭で伝道活動をすることを公言していました（参考：幸福実現党・学生部／信教の自由を賭けた闘い＠早稲田祭）。

このようないわくつきの団体によるイベントが、またしても今年の早稲田祭に登場することになりました。「早稲田祭2013」の公式サイトには、「早稲田リバティ」メンバーへのインタビューまで掲載されており、教団施設内で撮影されたと思われる写真まで掲載されています。

これによると、早稲田リバティは「去年の早稲田祭を無事に成功させた」ことになっています。昨年の早稲田祭に出展したのは「早稲田リバティ」ではなく「早大HAPPY SCIENCE」ですが、両者が同一団体であることを自ら自白しているようなもの。一方で、早稲田祭開始2時間で締め出されたにも関わらず「成功」などと欺瞞的な宣伝をしていることになります。それとも、たとえ2時間で締め出されたとしても、その間に来場者の個人情報をゲットできれば彼らにとっては「成功」ということなのでしょうか。

一方で、自分たちが宗教団体の下部組織であることも、教義に基づいた宗教活動を目的とした団体であることも、当然のことながら幸福の科学という教団名も、明示されていません。

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