柴田未来氏 |
■「内心の信仰」の問題ではない
民主党石川県連の近藤和也代表は本紙の取材に対して、「個人の信仰」という言葉で言い訳しています。柴田氏の後援会事務所も「候補者の資質と内心の信仰とは無関係」などと語っています。
はたしてこれは、「信仰」の問題なのでしょうか。
親鸞会は全国の大学で問題視されていますが、藤倉が複数の大学関係者に取材する中で、「親鸞会の信仰を持っていること」を問題視する声に出会ったことはありません。そのすべてが、団体名はおろか宗教団体であることすらも隠して学生を勧誘する具体的な行動を問題視する声でした。
柴田氏が熱心に信仰していようが、信仰なんか大してないのに別の理由で信者を続けているだけであろうが、反社会的組織に実際に関わっていれば、いずれにせよ問題です。内心とは無関係の、実際の行動や経歴の問題です。
■“打倒安倍政権”は免罪符か
政党関係者の無知と無自覚さを示すもう一つの言葉として、「よそ(の党)も似たようなものじゃないですか」という一言がありました。これは、柴田氏を推薦する政党の関係者が、本紙の取材に対して非公式に語ったものです。
確かに、よその党も似たようなものです。安倍政権はかねてより統一教会との関係を指摘されており、加えて創価学会・公明党との連立政権。いわば「カルト連合政府」です。
しかし、他党がそうだから自分たちもそれでいいのだと言ってしまうなら、安倍政権を倒したところで政治がマトモになることはないでしょう。
さらに、ネット上でも藤倉の身辺でも、こういう趣旨の発言が目につきます。
「安倍政権に対抗するためには、この件で野党を批判しにくい」
「野党共闘に水を差すな」
有権者がこんなことだから、野党も「打倒安倍政権」と言っておけば誤魔化せると考えてしまうのではないでしょうか。事実、民主党石川県連の近藤和也代表は、本紙の取材に対して、こう語っていました。
「詳しくわからないんですけども、いまは安倍政権を許せないという一点で頑張ろうということで」
安倍政権に対抗するのは結構なことです。しかし、「打倒安倍政権」とは、カルト教団の幹部信者を候補者として推薦することすら不問にする免罪符なのでしょうか。
■信頼されない「市民」
いしかわ勝手連関係者の発言(Facebookより) |
上記リンク先にある勝手連関係者の言い分を要約すると、どうやら、
「Facebookでの柴田氏支持の投稿は、勝手連メンバー個人の投稿であり、勝手連は様々なスタンスの人間の寄り合い所帯なので、個々の投稿に制限は加えていない」
ということを主張しようとしているようにも見えます。しかし、そうハッキリと主張しているわけでもありません。うやむやな説明のまま、柴田氏支援を表明した事実そのものを、なかったことにしてしまっています。
しかもいしかわ勝手連の担当者は、このFacebook内での投稿で、こうも発言しています。
「親鸞会に関しては私どもは、全く関知いたしません。選挙に一番必要な、論点からは離れています」
選挙の立候補予定者が反社会的団体との関わりを指摘されているのに、それが選挙に一番必要な論点ではないと言い切っています。候補者の質を問わない選挙って、一体何なのでしょう。
■「正しい政治」のためにも推薦取り消しを
民主党にしろ社民党にしろ、そのほか柴田氏を支援している市民団体にしろ、どうやら推薦・支持を表明した時点では柴田氏と親鸞会の関係を知らなかったようです。少なくとも表面的には、そういうことになっています。
知らずに推薦・支持してしまったのであれば、それは仕方がありません。問題があったことを認めて筋の通った事後対応をすればいいだけの話です。
カルト信者にも被選挙権はあります。柴田氏が立候補するのは自由です。問題は、推薦・支持するにふさわしい人物なのかどうかです。推す側の良識の問題です。
柴田氏の推薦を取り消して新たな候補者を探すとなると、地元の支持固めで遅れをとってしまうおそれもありそうです。しかし民主・社民が柴田氏を推薦したまま選挙に突入すれば、反社会的な団体の構成員を選挙に担ぎだした政党との汚名は、石川選挙区にとどまらず全国に広まりかねません。
良識ではなく戦略として考えても、どうするのが得策なのかは明らかです。
正しい政治のあり方を示すためにも、民主・社民両党は即刻、柴田氏への推薦を取り消すべきでしょう。各市民団体もすみやかに柴田氏支持を取り下げて、両党に筋の通った対応を要求すべきです。
そんなことすらできないような野党や「市民」なら、たとえ安倍政権を倒したところで、この国の政治は良くはならないでしょう。
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USENが浄土真宗親鸞会布教使、岡本一志の講演放送を自粛
◇参考リンク
浄土真宗親鸞会被害 家族の会
さよなら親鸞会
なぜ私は親鸞会をやめたのか
民主・社民の関係者が
返信削除カルト新聞を読んで
「そうだなあ 推薦 取り消すねっ」
って言うはずがありません。
これまでの民主の酷さを
ここで書くつもりはありませんが
まともな連中じゃあないので
しゃーないっしょー。
藤倉さんに社説を書いてもらいたいと思っていましたのでありがとうございます。
返信削除日本にステーツマンを育てるためにも、政党はカルトと縁を切るべきです。
とはいっても、票を取らなければ活動できません。有権者がステーツマンを育てるべく投票すべきです。
>これまでの民主の酷さを
>ここで書くつもりはありませんが
民主党は酷かったのも、田舎者が自公にしか投票しない結果、ポピュリズムが大きくなったという一面があるのだと思っています。定期的に、政権交代が起きて不正へのチェックや、一方への偏りが起きないようにすべきだと考えています。民主党が以前にも政権運営の経験があれば、最悪のタイミング(リーマンショック後、東日本大震災はおきるetc)をより妥当に切り抜ける事が出来たでしょう。
一強多弱というのは不健全です。我が国に二大政党制が似合うのか、多党制が合うのかは分かりませんが、このような状態で自民党に投票するのは禁忌である事が理解出来ない田舎のジジババが多すぎで困ります。思ったよりもかなり深刻に高齢化が進んでいるようです。
私が本当に言いたいのは
公明党に仏罰を!
宗教と政治の一体化が日本をダメにしている。
アメリカのトランプに沸いているようなビンボー白人は、教養が無くキリスト教原理主義をやっている。まさに、宗教と政治が融合すると、ろくな事にならない事例だ! 中東でも同じ事が起きている。
もう一度言おう、公明党に仏罰を! 創価学会員の人でも公明党の今の姿を見たら仏罰が必要だと思うだろう! 安倍政権を支える宗教政党なんぞ、志が無い。
カルト新聞では日本共産党の偽装勧誘を取り上げられていますね。
http://dailycult.blogspot.jp/2014/04/blog-post_22.html
こいつらの場合、自民・民主・公明と違って政権を取る事が無いので、言ってる事が適切か不適切か検証される事が無く、デンパでゴーなので日本共産党のカルト性についてもドンドン書いて下さい。
> 宗教と政治の一体化が日本をダメにしている。
返信削除まったく同感です
日本はカルトに対して無視黙殺するのではなく、
火の粉をはらえ!我らの不愉快な隣人
という毅然とした立場で立ち向かうべき
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除これはダメだなぁ。推薦は外すべきでしょうね。
返信削除でもね、やっぱりこの人を叩くなら
公明党や幸福実現等の立候補予定者一人ひとりにも
「立候補取り下げろ」と言わないとフェアじゃない。
政教分離の法則で考えれば
公明党も幸福実現等も宗教とは無縁でしかるべき。
なのに候補者がカルトと繋がっている。
この人と同じ状態ですよね。
そして訴訟の多さや学生への偽装勧誘。
創価や幸福実現党はどうなの?
それを取りあげてきたのやや日さんじゃないの?
この人だけ叩いて他は叩かないの?
それはなぜ?創価から票貰ってる自民議員だって叩かなきゃ。
それでなきゃカルト新聞の名がすたるんじゃない?
それはちょっとがっかりだな。