本紙がひかりの輪に合同調査申し入れ＝教団関係者の無免許運転事件で

合同調査申し入れの原因となった、「リークしたの私だ！」祭り

オウム真理教の後継団体のひとつである宗教団体「ひかりの輪」（上祐史浩代表）の関係者による道交法違反容疑（無免許運転）で警視庁が教団本部を家宅捜索した件にからみ、やや日刊カルト新聞社は1月1日、ひかりの輪に対して、警察に情報をリークした人物を特定するための合同調査を申し入れました。ひかりの輪関係者が警察への情報提供者の特定に関連する情報を同社に照会していました。またTwitter上で複数の人物が「リークしたの私だ！」と表明していることから、同社でもリークした人物の特定が困難になっており、合同調査の申し入れにつながったと見られます。

警視庁公安部は昨年12月20日、東京・世田谷区のひかりの輪本部などを道交法違反容疑で家宅捜索。ひかりの輪外部監査委員で事実上の信者と見られる女性が無免許運転をしてた疑いで、女性は、ひかりの輪の「聖地巡り」と称する団体旅行でも無免許のまま運転手を務めていたとみられます。

家宅捜索後、ひかりの輪は内部で聞き取り調査を実施。新聞・テレビが警察発表に基づいた報道行う中で唯一、ひかりの輪関係者の証言に基づいて詳細を報道した「やや日刊カルト新聞」に対して、内部調査の結果に基づき「事実と違う」などとして記事の修正を要求しました。その中でひかりの輪は、警察や同紙に情報提供した人物を特定すべく、関連情報を同紙に照会しました。

同紙を発行する「やや日刊カルト新聞社」はこれに対して、同社への情報提供者に関連する回答を拒否。記事修正の要求については、ひかりの輪副代表の一人から広報としてではなく個人としての連絡であるかのように主張して送られてきたことから、同社は教団副代表「個人」は記事の当事者ではないとして、記事の修正要求についても回答を拒否しました。

さらに同社は、警察に情報提供した人物の特定に関連する情報の照会についても回答を拒否。しかし同社では「警察にリークした人物を特定し表彰したい」とし、ひかりの輪に内部告発者特定のための合同調査を行うことを申し入れました。

悪質な遊びを呼びかけるTwitterユーザー

Twitter上では昨年末から、一部ユーザーの間で「リークしたの私だ！」と表明したりクソコラをアップする悪質な遊びが流行しています。そのため、ひかりの輪どころかやや日刊カルト新聞社でも、警察に情報提供した人物を特定することが困難になっているという事情が背景にあるとみられます。

また同社は、無免許運転の容疑で摘発された事実上の信者が教団の「外部監査委員」を務めていたことについて、「監査委員を続けても、監査委員会の客観性が損なわれるだけ」と指摘。事実上、女性の辞任を要求した上で、後任として同社の藤倉善郎総裁を外部監査委員に就任させることも、ひかりの輪に申し入れました。

外部監査委員就任に向けて、藤倉総裁が意気込みを語ります。

「まず、Twitter上で『リークしたの私だ！』と表明している皆さん。おかげでリーク主を特定できません。本当に困っています。やめてください。それから、私が外部監査委員に就任したら、ひかりの輪や上祐代表を丸裸にしてご覧に入れます。ぜひ、皆様のお力で私を外部監査委員に送り込んでください。皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます」

藤倉総裁は運転免許を持っているとのことで、「私を監査委員にすれば、聖地巡りで合法な運転手を一人確保できることになるだろう」と付け加えました。

ひかりの輪については現在、被害者団体「インコの会」の設立準備が進んでおり、1月4日に阿佐ヶ谷ロフトAで行われる「やや日刊カルト新聞主催　ひかりの輪10周年記念新年会」で概要が発表される見通しです。

◇関連記事
ひかりの輪・聖地巡りで常習的に無免許運転か＝警視庁が家宅捜索
やや日がひかりの輪10周年記念イベントを勝手に開催へ＝上祐氏らは不参加