4月23日「カルト問題と表現の自由」学習会 集英社マンガ削除問題を受け

　「カルト問題学習会（仮）」が４月23日午後6時から開催する第7回学習会のテーマを「カルト問題と表現の自由」とすることを13日、発表した。集英社が幸福の科学からの抗議により「宗教2世」を題材とした菊池真理子氏のマンガを削除した問題を受けたもの。同会はこれまで事前申込制のクローズドな学習会を月に1回開催してきたが、今回は初めて、質疑等を除いた発表部分をツイキャスで同時配信する形で一般公開する。

 

　カルト問題学習会（仮）は、昨年8月から月1回のペースでカルト問題に関するZoomでの学習会やトークイベント等を開催。第1回から6回まで「2世問題」を様々な視点から取り上げてきた。第7回となる今回は、集英社マンガ削除問題を受け、他の事例も含めてカルト的な集団からの抗議をめぐる歴史と近年の新たな傾向を考える。4月23日（土）午後6時から。

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　発表者は、同会事務局長の藤倉善郎氏。またコメンテーターを同会代表の鈴木エイト氏が務める。いずれもカルト問題について一般メディアでも記事を執筆するなどしているジャーナリストだ。藤倉氏の発表1時間、鈴木氏のコメント30分を予定しており、質疑も1時間。Zoomでのリモート打ち上げもある。

　Zoomでの参加は本名での事前申込が必須で、参加費は500円（カルト元メンバーや家族などカルト問題の当事者は無料）。

　一方、今回は初めての試みとして、質疑等を除く発表部分のみツイキャスで同時配信も行う。ツイキャスで視聴チケット（500円）を購入すれば、匿名でも視聴でき、終了後14日間はアーカイブ（録画）も視聴できる。

　藤倉氏は今回の学習会の趣旨について、こう語る。

「カルトからの抗議といえば、創価学会による1960～70年代の言論出版妨害事件や、幸福の科学による1991年のフライデー事件が有名だ。以降、カルト側の抗議や訴訟のターゲットはメディア以外にも拡大していった。近年では、大学、政治家、地方議会までも抗議の対象となり、萎縮傾向にある。その矢先の、集英社マンガ削除問題だった。表現の萎縮が求められるがゆえに、そもそも現状を語ることもままならない。今回の学習会は、これを語る場だ。カルト問題をあまり知らない人にも、表現の自由をめぐる問題の一分野として知り、考える機会にしてもらいたい。そのため、今回初めてツイキャスでの同時配信も行うことにした。ぜひ多くの方に参加あるいは視聴していただき、それぞれの立場からの活発な議論につなげてほしい」

　ツイキャスでの視聴は、ツイキャスで視聴チケットを購入する。ツイキャスで配信されるのは藤倉氏の発表と鈴木氏のコメント部分（約90分）のみ。Zoomで行われる質疑やリモート打ち上げは配信されない。配信された映像は14日日間、録画を視聴できる。学習会終了後の購入も可能だ。視聴料金は一律500円。さらに同会へのカンパ500円を上乗せした「応援チケット」（1000円）もある。

ツイキャスチケット購入ページ

　学習会の発表、質疑、リモート打ち上げ全ての視聴や参加を希望の場合は、「カルト問題学習会（仮）」のウェブサイトからZoom参加を申し込む。締め切りは4月21日。申込時には本名必須、参加時のZoomで上は匿名参加も可。参加費は500円で、カルト元メンバーや家族などのカルト問題の当事者は無料。

「カルト問題学習会（仮）」参加申込ページ

　ツイキャス配信、Zoomともに開始は4月23日（土）午後6時。ツイキャスは午後7時45分頃、Zoomでの質疑は9時頃に終了予定。以降はZoomでのリモート打ち上げとなる。