大川きょう子氏、新潮・文春でまた教団の内情暴露＆訴訟宣言

週刊新潮2月24日号

　1月末に週刊文春・新潮両誌で幸福の科学・大川隆法総裁の私生活を暴露した妻・きょう子氏（実物）が、本日発売の両誌にまたまた登場。週刊新潮で大川隆法氏との結婚の経緯やフライデー事件時の教団の内情を語り、週刊文春では「夫と幸福の科学を来週訴えます」と、再び訴訟宣言を行っています。

　本紙＜大川きょう子氏、文春・新潮で大川隆法総裁の私生活を暴露！＞で紹介したとおり、大川きょう子氏は1月27日発売の『週刊文春』と『週刊新潮』（ともに2月3日号）で、夫である隆法氏の私生活を暴露しました。これに対して幸福の科学は、新たな霊言を開示。両誌に記事が掲載された背景に悪魔が関わっており、きょう子氏の主張は捏造であるとする内容の研修ビデオを全国の教団施設で上映していました（本紙＜幸福の科学「文春・新潮の記事は悪魔の仕業」と認定＞参照）。

■結婚を迫ったのはどっち？

木村智重氏

　そして今日2月17日発売の週刊新潮（2月24日号）で、4ページにわたって再びきょうこ氏が登場。＜巨大教団激震！　「大川きょう子」が告解する「幸福の科学」の正体＞と題する記事で、前回は語られていなかった教団の内部事情についても詳しく語っています。

　たとえば、2010年4月に木村智重氏が幸福実現党党首を辞任した後、隆法氏が＜木村前党首守護霊意見＞を教団幹部に配布。木村氏（霊）が「大川隆法がワシの能力と人望に嫉妬した」などと語っているとして、木村氏が党首にふさわしくない人物だということにされたと、きょう子氏は語っています。きょう子氏は、木村氏と同様に「霊言」で責められ自殺を計った人までいるとしています。

　きょうこ氏は隆法氏との結婚の経緯も語っています。これによると、隆法氏はきょう子氏との初デートの際、＜「西友」あたりで売っていそうなセーターと紺のズボンという、あまりおしゃれとはいえない姿で現れ＞（記事より）て、その初デートできょう子氏に「あなたが私の結婚相手だという霊示を受けている」とプロポーズしたとされています。

大川隆法氏

　しかし本紙・藤倉の取材では、昨年11月に隆法氏がきょう子氏の守護霊を呼び出して語らせたとしている「文殊菩薩との対話」という霊言で、きょう子氏が隆法氏を脅迫して結婚を迫ったということにされていました。隆法氏の口を通じて語るきょう子氏（霊）と教団幹部とやりとりです。

教団幹部「じゃあどうして、強引に総裁先生に結婚を強引に迫ったんですか？

きょう子氏（霊）「強引にせまったわけじゃありません。デートして、“結婚しないと言ったら会員に噂流す”と言っただけ」

教団幹部「それ脅したということですよね」

きょう子氏（霊）「そうです、そうです」

　週刊新潮で語っているきょう子氏（実物）と、隆法氏が言うきょう子氏（霊）とで、言い分が全く逆です。きょう子氏（実物）ときょう子氏（霊）、どちらが正しいのでしょうか。

■フライデー事件を起こしたのは誰？

　幸福の科学は1991年に、講談社が発行する週刊誌フライデーの記事に抗議し、講談社社屋に乗り込んで騒いだり、電話やFAXで講談社の通信を麻痺させました。いわゆる「フライデー事件」です。これについてきょう子氏（実物）は、週刊新潮の記事で、フライデーの記事が出た際に隆法氏が怒って「これは教団の危機だ。マスコミ戦だ！」と宣言し、職員を集めて「フライデーを3日で廃刊にしよう！」とけしかけていたとしています。

　しかし本紙・藤倉の取材では、前出の「文殊菩薩との対話」において、隆法氏の口を通じて、こんな霊言が開示されていました。ここで登場する「文殊」とは、幸福の科学においてきょう子氏の守護霊とされている存在で、きょう子氏と文殊は「意見的には98か99%同じ」（霊言開示の際の隆法氏による解説）だそうです。

教団幹部「イエス様（の霊）によると、文殊様の使命は1991年で終わっていると」

きょう子氏（霊）「イエスは失礼ですよ！」

教団幹部「その理由として、フライデー事件は実は大きな打撃を当会に与えたとイエス様はおっしゃっていた。あれは文殊様の私怨から発したものだった」

きょう子氏（霊）「あれは私も若かったから、腹立ったから教団けしかけた。夫婦だから共同経営だから私にも指揮権がある」

　つまり、幸福の科学においては、フライデー事件はきょう子氏（霊）がやったことになっているわけです。これまた、週刊新潮で語っているきょう子氏（実物）と、隆法氏に降臨したきょう子氏（霊）とで、言っていることが全く逆。

　しかも週刊新潮の記事では、幸福の科学グループ広報局がフライデー事件について「総裁がそうした指示を出した事実はなく、捏造記事に公憤を感じた信者有志が自発的に抗議を行ったものです」とコメントしています。幸福の科学の中では、きょう子氏（霊）が指揮権によって教団をけしかけてフライデー事件を起こしたことになっているのに、教団広報局はこれと食い違う主張をしているわけです。

里村英一氏

　上記の霊言でフライデー事件に関してきょう子氏（霊）と会話していた教団幹部とは、実は幸福の科学・広報局長の里村英一氏です。にもかかわらず教団広報が、霊言の内容と食い違う主張をし、きょう子氏（霊）ときょう子氏（実物）の主張も違う。もう、わけがわかりません。

　週刊新潮の記事ではほかにも、隆法氏の印税収入が毎週100万円だとか、フライデー事件で幸福の科学が講談社の電話をパンクさせていた裏で、実は逆に教団の電話もパンクしていた、という話も出てきます。当時、教団が無茶な伝道をしていたために、勝手に会員登録された人から教団に抗議が殺到していたのだそうです。詳しくは、買って読んでみてください。記事末尾に「以下次号」の文字があります。来週も続くようです。

■ついに「霊言裁判」？

　さて、同じく本日発売の週刊文春（2月24日号）では、約1ページの記事が掲載されています。こちらは新潮と違って、きょう子氏による訴訟宣言。＜大川隆法総裁夫人が決断「夫と幸福の科学を来週訴えます＞との見出しの記事で、きょう子氏が「二月二十一日の週を目処に、幸福の科学及び、大川総裁を訴えます」とコメントしています。

　記事によると、きょう子氏は、上記で紹介した11月の霊言「文殊菩薩との対話」を特に問題視しているとのこと。「子供や信者の前で、私が言ってもいないことを、霊言という形で公開し、私を誹謗中傷しています」（記事より）として、名誉毀損を理由に訴訟を起こすそうです。請求する損害賠償の金額は1億円。

　幸福の科学と隆法氏は、これまで歴史上の人物や存命中の人物の「霊言」を膨大な冊数の書籍として出版してきました。霊言以外の書籍も含め、あまりにたくさん出版したので、ギネス・ワールド・レコード社より世界記録認定を受けたそうです。かつては、朝日新聞の報道に対抗して朝日新聞社長の霊言を幸福の科学出版の月刊誌『ザ・リバティ』に掲載するなんてこともしました（本紙＜「幸福の科学ナイトだぜよ！」超ロングリポート＞参照）。

　ここまでしていながら、本紙・藤倉が知る限り、幸福の科学の「霊言」を名誉毀損だとする訴訟が起こされたことはありません。その訴訟を起こす第一号が、よりによってきょう子夫人による訴訟になる可能性が、いよいよ濃厚になってきました。

　いったい、どんな裁判になるのでしょうか。幸福の科学は、霊言が真実であると法的に立証できるのでしょうか。また、来週の週刊新潮に掲載される予定の、きょう子氏（実物）の証言の内容も気になります。気になることだらけです。