『義援金』を信者献金で補填？統一協会教祖・文鮮明の集金手法

◆カルト教祖の義援金
甚大な被害を齎した東日本大震災、統一協会（統一教会）は先月20日に教祖・文鮮明が1億4千万円（170万ドル/約20億ウォン）を日本赤十字に寄付したと喧伝している。この件は、韓国のYAHOO KOREAでも報じられた。


◆早速便乗献金が
それに先立つ3月15日、ある教区に於いて以下の文章が信者に出されていた。

【2011年3月15日】食口の皆様へ　2011年天暦2月11日　陽暦3月15日
題目：艱難の中にある母国日本を守りましょう

ご聖恩心から感謝いたします。
昨夜の集会には、３００名の中心食口が集まり、「再度天運守護感謝」を全家庭が今週中に勝利する、という熱い決意を持って出発することができました。

もし一昨日の礼拝でのみ言が真実ならば、首都圏の私達が逝く立場であったのであり、そうでなければ既に私達は逝った者であります。それがこうして生かされているのは神様の願いがあるからであり、神様に生かされた命であるなら、神様のために使うのみであります。

礼拝のみ言葉の中で、「私よりも父または母を愛するものは、わたしにふさわしくない」「私よりも息子や娘を愛する者は、私にふさわしくない」という御言がありましたが、「再度天運守護」の意味は、もう一度「私は誰よりも、何よりも神様を愛します」という信仰の表明であり。そういう信仰の基台を作る内容であることを考えれば、何をおいても、何としても･･･、神様だけを愛する心情で突破することが大切です。

今回の精誠はそのような精誠です。
それで　　ＪＫ長ご自身がそのように決意され、「私の家庭は３日以内にこれをやる」と全体の場で誓われるようになり、更に　　ＫＹＫ長は「明日中にやる」と誓うようになりました。そして参加した食口全体が、そのような雰囲気になりました。

現在、様々な状況の下にありますが、私達が中心をしっかりと定め、今成すべき使命を果たすことが何よりも大切です。ただ傍観者としてテレビやインターネットを通じて頭を悩ませているだけでは、第２次的な災害を防ぐことはできません。私たちが振り回されては結局、家庭や氏族、国が守られる道を失ってしまいます。

ＫＹＫ長の決意により「　　ＫＹＫ長は全家庭が今週中に勝利する」ことを方針として出発しました。昨日の集会に参加した家庭も、参加できなかった家庭もこの方針に沿って今週中に全家庭が４０数を勝利して下さるようお願いします。

宜しくお願いします。

文中の『ＪＫ長』は地区長、『ＫＹＫ長』は教区長である。『全家庭が40数を勝利』とは40万円を献金しなさいということだ。震災に乗じて末端信者から献金を集めようとの意図が判る。

◆断食と献金
また、3月14日には、全国の信者に以下のメールが送信されていた。

【2011年3月15日】

本部より精誠条件についてご連絡です。
ご確認願います。


○精誠条件について

全国食口の皆様へ

このたびの東日本の巨大地震において、第2・3・4地区のたくさんの兄弟姉妹が、震災に遭っています。
まだ、大半の兄弟姉妹の安否状況が確認できておりません。

ご承知のように地震による倒壊等による災害よりも、津波による被害が甚大であるようです。
状況は、阪神大震災よりも遙かに大きな被害がでています。一番心配なのは生命です。

一般国民も、予想では数万人の犠牲がでるのではとの予想がされています。
もちろん、家を失った人、資産財産を失った人数えきれません、
また、安否の連絡がとれた兄弟姉妹たちも食料はもちろんライフラインが、未だ復旧されていないところも多いようです。

衛生面も含めて、困難の極地にあります。

第2地区地区長はじめ、牧会者はじめリーダーたちは、もちろん安否のとれた食口たちが昼夜と問わず、
安否にとれない兄弟姉妹たちとの連絡を取っています。

昨日の礼拝で、御父母様・亨進世界会長・国進様・大母様のメッセージにもあったように、
真の家庭皆様がこのために、祈りを捧げてくださっています。

総会長のメッセージにもありましたように、不幸を謙虚に受け止め深い祈りを持って、

全信徒が一体となって、精誠を尽くし東北の兄弟姉妹たちと共に心情を同じくして、
また生活圏を共にして乗り越えたいと思います。

つきましては、以下の通り全食口が、精誠の条件をたててまいりましょう。

条件：
3日断食(健常者)
体調・仕事・等で難しい方は、1日断食でも、一食断食×９回でもかまいません。
併せて3日間分を行うようにしてください。

また、一食あたり、７００円見当×９食分の誠精支援金(６３００円)として、
日曜日までに各教会を通じて願います。

期間：
2011年3月15日～4月11日　
参加対象：全食口


○祈祷精誠について

３月１１日から１ヶ月間。
４月１１日迄の期間を悔い改めと大復興の期間とします。

最低の状況から、最高の復興がなされるよう、牧会者を中心に全食口が精誠の祈りを捧げてくださるよう御願い致します。

御家庭のメッセージ後ほど送ります。
総会長のメッセージ全食口がご覧になれるようお願いします。

教祖・文鮮明が寄付した義捐金1億4千万円の出所は、日本人を騙して霊感商法などで不当に手に入れた莫大な額の不正蓄財である。
更に震災に乗じて日本全国の信者から集める献金はその額を優に超えることになるであろう。

◆テモニムの卑劣な暴言
また、地震の前日まで日本各地で講演会を開いていたテモニム（大母様/教祖の妻・韓鶴子の亡くなった母親・洪順愛。文鮮明により“真の母を育てた偉大なる母”として『大母様（テモニム）』と命名。『テモニム』は統一教会信者で『霊能者』の【金孝南（キム・ヒョウナム）】に再臨しているとされる）が、地震の数日後に行われた韓国清平の修練会で以下の内容の赦し難い暴言を吐いていた。

「震災が起きる前に日本を巡回して大会をし、そこに1万人の新規参加を条件にして、本来なら今回の地震は関東を直撃して関東地方が真っ二つに分断されていたところを震源地を海にまで飛ばすことが出来た」

「今回の震災で亡くなった人たちを特別解怨して清平の修練所で100日間の原理講義を学んだ後に絶対善霊として地上で働けるようにする」

「とにかく伝道をしてお父様を証しすることが日本を救う」

死んだ後も利用される韓鶴子の母親・洪順愛『テモニム』　ある信者の元には所属教会の基台長から「本来震源地は海ではなく、陸地で、日本が分断されるような事態になっていたのを大母様が必死に祈って、震源地が海になり、そこまでにはならなかった。まだ二次が起こる可能性もあるので、伝道してください。伝道すればすべてが解決する」とメールが入った。

◆取り繕う教祖の息子
天災が起こる度に「日本人信者の努力が足りなかったからだ」などと嗾けていた韓国統一教だが、今回の大惨事に於いては非難されることを惧れたのか、教祖の7男の文亨進が3月20日に教会本部で行った説教のインターネト中継では、『わたしがきのうもお話したように、この災害は日本が責任を果たさなかったから地震が起こったというようなことは言わないでください。日本の食口の皆さんの精誠が不足であったのでこのような災害が起こったということは言わないでください。それは正しくありません。皆さん、この日本の信仰に、大きな拍手をお願いいたします！』などと宣った。

◆４３０万円の箱を買わせる金の亡者
現在、統一協会では日本人信者家庭に八つの教本を収めた【天福函（チョンボッカム）】と呼ばれる430万円の箱を購入するよう執拗に迫っている。
　　　　　　　　　　　　　　430万円の天福函（信者ブログより転載）

◆一般社会の評価は変わらず
信徒を追い込みつづける統一協会、組織の頂点に君臨する『真のお父様』教祖・文鮮明。その欺瞞に気付くことができない末端信者の悲哀がある。

虚偽と誇張に満ちた『自叙伝』を発刊したものの相変わらず信者や利権に群がる貉以外からは一向に評価されないこのカルトの教祖は、名誉・名声を得る絶好のチャンスとばかり財布の紐を少しばかり緩めたものの、その裏で行う狡猾な金集めの手口が暴かれまたひとつ化けの皮が剥がされた。他人の不幸に乗じた手口は霊感商法のそれとなんら変わりはない。日本で霊感商法を組織的に展開し不当に得た莫大な利益を韓国に送金させ湯水の如く浪費してきただけに、エンドレスな信者献金と併せ悪質なやり口は一向に止む気配はない。
老醜を晒し続ける厚顔なカルト教祖に対し、一般社会から名誉・名声が与えられることはない。