本紙記者、教祖の死去を受け弔問会場の統一教会本部を取材

松濤本部礼拝堂

統一教会（統一協会／世界基督教統一神霊協会）の文鮮明教祖が死去してから4日後の今月7日、東京渋谷区にある統一教会松濤本部を訪れた。

記者が統一教会の問題にかかわるようになって10年、初めて教団本部の中に入ることとなった。

本部では教祖の死去を受け弔問受付をおこなっており、弔問者が参加する祈祷会の様子も見ることができた。


今回教団本部を訪れることになったのは、5日東京地裁で統一教会の広報局員に対し、弔問会場となっている松濤本部を訪ねてもいいか訊いたことがきっかけだった。

翌日連絡があり、思いがけずOKとの返答。写真も1枚なら撮ってもよいとのことだった。
（但し、カジュアルな服装で構わないが短パン・タンクトップ・サンダルはNGと釘を刺された）

そして、翌7日訪ねることとなった次第だ。

せっかくなので松濤本部を訪ねるに当たって携行品を用意した。

統一教会関連グッズ

携行品｛清平携帯ストラップ・祝福指輪・天一国ピンバッチ・クリスティーナハンの名刺入れとハンカチ・ビデオセンター受講生が騙されて購入した念珠｝

手ぶらで行くのも何だったので、メッコールを買い込み持っていった。

メッコール詰め合わせ
昨年の暴飲暴食デモの時と較べると、
缶のデザインが新しくなった

東急本店脇を富ヶ谷方面へ数分、松濤本部へ到着。

日本統一教会松濤本部

“文鮮明先生聖和弔問会場”とある

施設受付で来意を告げると、前述の広報局員が応対に出てきてくれた。
メッコールの詰め合わせを渡すと「メッコールならうちにありますよ」と笑っていた。
写真についても1枚だけではなく自由に何枚撮ってもOKとのことだった（メッコール効果か？）。

通りがかった広報局渉外部長の澤田氏が記者の姿を認め「弔問に来たんですか？取材ですか？」と声を掛けてきた。澤田氏は記者が統一教会関連の取材をしている時に何度かドリンクを差し入れてくれた人物だ。今回のメッコール持参はその返礼も兼ねている。

昨年の文春抗議デモで「悪質な・・・デマだ・・・」と気弱げに叫んでいた壮年信者も目撃。どうやら本部の職員だったようだ。

1回ロビーには弔問の受付が設置、来賓・マスコミ・本部職員・所属教会など立場別に記帳場所が分けられていた。

弔問受付



記者は何故か“マスコミ”ではなく“教会”と書かれた場所での記帳を促され、“やや日刊カルト新聞”と書いた。

2階の礼拝堂へ案内される途中、階段を上った所に献金箱があった。

“献金箱”
たくさん入りそうだ

ロビー奥の礼拝堂、祈祷会はまだ始まっていない。


礼拝堂

霊感商法被害品の念珠を装着して礼拝堂へ入った。


霊感商法被害品の念珠を装着
心の中で教祖に反省を促しながら取材をおこなった

信者は一人ずつ、教祖の写真の前にいき、“御焼香”をおこなっていた。信者の足元には中身が入った献金袋が置いてある。

焼香する信者、足元には献金袋

11時、祈祷会が始まった。
祈祷会は教祖の死後、1日2回おこなわれているという。

祈祷会が始まる

この回は参加者が10人程しかいなかったが、全国から信者が祈祷に訪れているそうだ。教祖の死去した直後の祈祷会は100人以上が集い、参列した本部職員も皆涙していたという。

祈祷会は、聖歌斉唱→敬礼→御言訓読→教祖の映像上映→参加者個人の祈祷→献花の流れでおこなわれる。

途中、広報局員と祈祷会の流れなどについて小声で話していたところ、参加していた壮婦が振り返りしかめっ面で「外で話せ」と追い払うような手振りをしてきたので礼拝堂から出た。

1階受付に戻った。
受付脇には分派への対策DVDが置かれていた。箱には『DVD感謝献金』とある。献金額は1枚100円とのことだ。

“拉致監禁キャンペーン”ビラ&冊子も

受付にはキャンディーが置いてあった。

純潔キャンディー？

広報局員に謝意を告げて、松濤本部を後にした。

統一教会の問題にかかわるようになって10年、初めて訪れた統一教会本部。
当然ながら一般信徒にも公開されている場所のみしか見ることはできなかったわけだが、統一教会にとっては最も歓迎したくない相手の一人であろう記者の訪問を認めた広報局の“英断”については、評価したい。


また、今回の松濤本部訪問について、記者が教祖の弔問をしに行ったかのように捉えている人もいるようだが、飽くまで教祖亡き後の松濤本部の様子を取材する意図で訪れたことを付け加えておく。


下記ブログには、松濤本部での弔問に参加した一般市民のレポートが掲載されている。
弔問祈祷会には、一般市民も自由に参加することができたようだ。


文鮮明追悼で開放された統一教会施設に入る。内部分裂の兆しも、ちらほら･･･

松濤本部での弔問受付は今月13日までおこなわれている。


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