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2012年9月28日金曜日

統一教会信者団体が正体隠して“ボランティア”活動(前編) 各種イベントや地元町内会に入り込む

地元町内会に入り込む
統一教会信者のボランティア団体
統一教会(統一協会/世界基督教統一神霊協会)の青年信者グループが結成したボランティア団体が、正体を隠したまま横浜市内で活動していることが判った。

月に一度大通り公園の清掃活動をおこない、信者以外の一般市民も多数参加しているという。

更に、統一教会信者の団体であることを秘匿したまま地元町会やNPO法人等のイベントにも入り込んでいた。

カルト教団の信者組織による地域浸蝕の実態を追った。


Love&Green Yokohama

そのボランティア団体の名称はLove&Green Yokohama Project。
4年ほど前から活動を始め、メンバーは略称として「ラブグリ」と呼称している

Love&Green Yokohamaのメンバーは多くが統一教会横浜教会の青年信者で構成されている。
“ラブグリ”は毎月、月に一度土曜日に関内の大通り公園でゴミ拾い活動をおこなっている。信者以外の一般市民も多くゴミ拾い活動に参加しているようだが、Love&Green Yokohamaが統一教会系の団体であると知らされていない。
“ラブグリ”メンバーには関内の統一教会青年部ビデオセンター“VOiCE(ボイス)”に出入りしており、正体隠しの偽装勧誘や霊感商法にかかわっていた者も居る。

横浜の統一協会信者がダミー施設への
偽装勧誘に用いていた
カラーセラピーの勉強用紙
VOiCEの前身は、青年部と婦人部の複合ビデオセンターだったYLAワイ・エル・エイ/ヨコハマ・ライフ・アカデミー(ニューセンチュリーYOKOHAMAから改称)であり、婦人部はエステリーナ、青年部がVOiCEとなった。

Love&Green Yokohamaが結成された時期は、横浜駅近くにあったYLAワイ・エル・エイ/ヨコハマ・ライフ・アカデミーがVOiCEと改称し関内に移転してきた時期と重なる。

偽装施設に属する青年部信者は、横浜市内の主要駅周辺でターゲットに「カラーセラピーの勉強をしてます」「姓名判断です」などと声を掛けてビデオセンターに誘い込んでいた。その目的は統一教会信者を生産することであり、その過程で霊感商法などの物品販売もおこなわれていた。

関内VOiCE














統一教会下部組織のHPにLove & Green Yokohamaの名が

Love & Green YokohamaのHPや活動は統一教会下部組織であるGPA世界平和青年連合のHPで紹介されている。
いずれも日本全国各地の統一教会系偽装ボランティア団体の活動が掲載されているサイトだ。

地元町内会に取り入る

Love&Green Yokohamaは横浜市内の町内会にも喰い込んでいる。
これは南吉田町でのLove&Green Yokohamaの活動を伝えるタウンニュースの報道だ。

タウンニュース南区版  2011年7月28日】
南吉田町町内会

環境団体と清掃

まちづくりで連携も



 南吉田町町内会(中谷寛会長)が7月23日、環境活動団体「Love&Green Yokohama」のメンバー12人を招いて町内会の清掃を行った。

 「Love―」は毎月、大通り公園の清掃を行っている。メンバーの1人が同町内会が進めるまちづくり活動に携わっていることから、清掃が企画された。

 道路沿いの雑草などを抜き取り、終了後は中谷会長が南吉田町の歴史などを解説していた。

初の合同清掃に笑顔の参加者
初の合同清掃に笑顔の参加者


南吉田町内会の中谷寛会長に訊いた。

──どのようなきっかけでLove&Green Yokohamaとかかわるようになったのか?

 町内会から。町内でいろいろやる中で、まちづくり委員会が拵(こしら)えられてきた。町内の役員がLove&Greenの人たちを連れてきてくれた。今はメンバーとしてまちづくりの中で活動してくれてます

──神社の参道の整備にもLove&Greenのメンバーが参加している?

 来てますよ

──Love&Greenが統一教会青年信者の団体と知っていたか?

 いや、それは知らないですね。統一教会なの?あれ

──統一教会の青年信者が始めた団体です。

 あれあれあれ、それは知らなんだな(笑)

──統一教会は街頭で正体を隠して勧誘していた団体なのだが、それにかかわっていた信者もLove&Greenのメンバーの中に居る

 中には居るということ?全員がそうなの?

──統一教会信者は教化の過程で新生トレーニングや実践トレーニングと呼ばれる活動の中で街頭勧誘や物品販売をやらされる。Love&Greenのメンバーには今は外部の人間も入っているようだが、最初は完全に統一教会の信者だけで構成されていた

 そういうあれだったんだ、それは知らなかったな

──タウンニュース2012年2月16日号に「南吉田町を中心に活動してきた市民団体「お三の宮通りまちづくり委員会」(中谷寛会長)」 「同委員会で活動するのは約30人。南吉田町以外の住民や今までの町内会活動では見られなかった人の参加もあったという」との記載があるが、「南吉田町以外の住民や今までの町内会活動では見られなかった人の参加」とはLove&Greenのメンバーのことか?

 ラブ&グリーンがあの時は8人か10人は来てたんじゃないかな。今はそういう行事がないから。植栽の時にはこっちからお願いするから来る。草むしりだとか植栽の刈り込みだとかそういう部分ではやりますね

──何かイベント事など頼みたいことがある時だけの関係ということか?

 現状に於いてはね。あとはまちづくりの委員会の中に入ってますから

──まちづくり委員会は横浜市から助成金を受け取っているとあったが?

 国からも県からも市からも受けました

──Love&Green は教会とは関係のない活動だと言い張っているが、VOiCEという統一教会の教化施設にもLove&Green Yokohamaのメンバーがかなり出入りしている。
──今後も関係は変わらず続けるのか?

 要するにそういう団体((統一教会)そのものは僕は否定するけれども、そうでなければあとは個々の付き合いの中で以って付き合うのは全然やぶさかではないと思っている

──個人的には皆、気持ちのいい青年たちですからね

 いい子たちだよ、と僕は思うけどね

──その辺がちょっと難しいところではある

 そうなんだよね

──清掃や町会の手伝いは真剣にやっているとは思うが、その場面だけ切り取るといいことをしているようであっても、大元で統一教会の信者であることを隠したまま色々な活動をしている

 ああ、それは悪いわな

──会長には話しているかとも思ったが?

 僕は人種とか区別・差別はやらないから

──思想・信条・宗教で相手を選別するということではなく、統一教会の場合、その信仰を持っているから悪いということじゃなくて、実際に違法行為を組織的にやっている

 そういうことはよく聞くよね、とんでもない値段で何かを売ったりとか

──そういう霊感商法にかかわっていたメンバーもLove&Greenにいる

 ああ、そういうことなんだ

──情報提供を兼ねて連絡させていただいた

 あんまり僕は深入りはしたくないから(笑)
僕は人の話は半分聞いてあとの半分は本人に必ず確認を取るから



更に中谷会長はLove&Green Yokohamaについて「100人くらい人数がいると聞いた。看護師や司法書士も居るよ。弁当屋さんで働いている子もいるし」と話した。

中谷会長の話に出てきた弁当屋は統一教会信者が経営する横浜の宅配弁当 Moon's Kitchenのことであり、司法書士はベルホーム司法書士事務所の代表司法書士の鈴木梨沙氏だと判った。

またLove&Green Yokohamaのメンバーには統一教会系の鮮文大学の卒業生や、弁当の販売やケータリングサービスなどをおこなう統一教会系の会社Moon's Factryの社員も在籍している。
ちなみに関内の統一教会青年部偽装伝道施設VOiCEでは、毎日19:30ごろに受講生用の夜食が届けられているが、これもMoon's KitchenやMoon's Factryがかかわっている。

話の中で出てきたように、中谷氏が会長を務め南吉田町会を中心に活動する「お三の宮通りまちづくり委員会」は、横浜市からまちづくりに関して助成金を受け取っている。同まちづくり委員会のメンバーの中にLove&Green Yokohamaのメンバーが居るばかりか、その「まちづくり」でLove&Green Yokohamaと連携するという。
“ラブグリ”は「町づくりプロジェクトの新企画」などと称し、関連する会合に出席している。

タウンニュースでは記事を掲載した当時、Love&Green Yokohamaが統一教会系の団体であるとの認識はなかったという。
タウンニュースの担当者からは、Love&Green Yokohamaと横浜市との関係についても指摘があった。

本紙では東京荒川河川敷の灯籠流しイベントについての報道で、統一教会の偽装ボランティア団体が地元町会を浸食していたことをスクープした。当該偽装ボランティア団体の草の根ムーブメント代表者の小林宗一郎氏は国土交通省荒川下流河川事務所や地域の行政機関などがかかわる荒川市民会議のメンバーになっている。

横浜でも同様の事態が起こりつつある。


カーフリーデーやディワリ・イン・ヨコハマにも入り込む

Love&Green Yokohamaは横浜でおこなわれた各種イベントにもボランティアとして人材を派遣し、入り込んでいた。

毎年9月に日本大通り周辺でおこなわれている横浜カーフリーデーのイベントに“ラブグリ”は2010年、30人規模のボランティアを派遣していた。

その後、カーフリーデー自体は2011年2月に横浜カーフリーデー実行委員会HPを管理していた副実行委員長の鏑木孝昭氏が造反、会のHPを改竄しカーフリーデー実行委員会が横浜交通まちづくり協議会に名称変更したと記載するなど混乱をみせた。


横浜カーフリーデー実行委員会 旧HP 2011年2月18日】


「横浜交通まちづくり協議会」に名称変更しました(抜粋)





今まで横浜カーフリーデー実行委員会として7年活動してきましたが、923日に開催する横浜カーフリーデーのイベントの為の会としてのイメージが多くもたれていました。会の中で、もっと交通や都市、環境、まちづくりに関しての勉強会や活動を通年を通じて行っていきたいとの声も多く、「横浜交通まちづくり協議会」として名前を改めて活動していくことになりました。この中で横浜カーフリーデーを社会実験、参加団体等の発表も兼ねたイベントとしてとらえ、展開して行く予定です。これからどんな会にしていくか話し合いはこれからです。会則等も改める予定です。横浜の交通、環境、福祉、まちづくりに興味のある方または団体、私たちと一緒に考えていきませんか?


横浜交通まちづくり協議会公式サイト http://greenmobilityclub.wordpress.com/





 横浜カーフリーデー実行委員会は鏑木氏の造反に対し新たなHPを作成、横浜交通まちづくり協議会とは「別組織・別行動で活動」するとした。


横浜カーフリーデー実行委員会 新HP 2011年4月11日】


「横浜カーフリーデー実行委員会は、昨年と同様に、 現在、名称も変わらず、活動しています」 (抜粋)



又、昨年10月以降、実行委員会内部で議論を重ね、
横浜カーフリーデー実行委員会」は、「横浜交通まちづくり協議会」とは、別組織・別行動で活動しています。


皆様、どうぞお間違えなき様、お願い致します。


横浜カーフリーデー実行委員会の大内えりか実行委員長によると、鏑木氏が同協議会を立ち上げた際にLove&Green Yokohamaも行動を共にしたそうだ。大内氏によると鏑木氏はネットワーク横浜の松川ゆみ氏らと連携しているとされる。2010年以降、Love&Green Yokohamaはカーフリーデーのイベントに参加していない。

改竄前の最後のカーフリーデー実行委員会の旧サイトには、HP管理をしていた鏑木氏が書いたと思われるLove&Green Yokohamaの紹介記事が掲載されている。

カーフリーデー実行委員会 旧HP  2010年9月22日】


参加団体「Love & Green Yokohama」の紹介(抜粋)



 

Love & Green Yokohama
Love & Green Yokohama
さて、いよいよ明日は横浜カーフリーデー2010です。その前にチラシにもどこにも名前が出ていないけれど、たくさんお手伝いいただいている「Love & Green Yokohama」をご紹介します。私たちがこの団体を知ったのは、いつも会議など活用させていただいている”なか区民活動センター”の紹介でした。毎月、第3土曜日の午前中に横浜大通公園を清掃している団体があるので、横浜カーフリーデーとつながるのでは?と。早速連絡をとってみると、フレッシュな若者たちの団体でした。そこから急に交流が深まって、今回の横浜カーフリーデー2010では、・交通警備、バス警備、お絵描きコーナーの手伝い、ミュージッ クステージの警備と助手といろんなところを総勢30名近い方たちがボランティアでお手伝いしてくださいます。今日も、日本大通りの杭打ちやコーン運びがありましたが、たくさんお手伝いで集まってくれました。おかげさまで横浜カーフリーデー実行委員会の平均年齢がぐっと下がったかも?いつも窓口になってス タッフのやりくりをしてくださっている宮路さんもとってもさわやかで元気がでます。また、横浜カーフリーデー2010でウォーキングラリーを開催する南吉田町とも、いつも活動している横浜大通り公園と近いこともあり、つながってきているようです。横浜カーフリーデー2010が終わったら、Love & Green Yokohamaの活動にも参加してみませんか。
■団体名:Love & Green Yokohama Project                    L&Gゴミ
■代表者:若林利治
■活動分野:清掃活動・環境保全・社会教育
■活動内容:「今ある地球のみどりを未来に残したい・将来生まれてくる子供達にみどりを見せてあげたい」という思いから、自分たちに出来る身近なエコ活動として、ゴミ拾いを始めました。■活動は、月に1回・第3土曜日に行います。日が高くならない涼しい時間をねらい、午前10:30~午後12:00ま で行います。■5~6のグループに分かれて清掃し、参加者みんなで記念写真をとり、手作りのパンとドリンクを全員で食べます。歓談をしたり、感想を話した り、エコに関する豆知識をきいたり、とても楽しい雰囲気です。■エコキャップの回収を行っています。どうぞご持参下さい。
■清掃活動:毎月第3土曜日 午前10:30~午後12:00 関内大通公園(JR関内駅南口) ■集合時間 午前10:30
集合場所:関内大通公園伊勢佐木警察署前(JR関内駅南口改札より徒歩10分)


当時の横浜カーフリーデー実行委員会が2010年のイベント開催にあたり、ボランティアスタッフを探していたところ、ともに出入りしていたなか区活動センターからLove&Green Yokohamaを紹介されたそうだ。
なか区交流センターは、Love&Green Yokohamaと統一教会の関係について、22日に記者の訪問を受けて初めて知ったと話している。

今年おこなわれたカーフリーデーイベントの会場で、カーフリーデー実行委員長の大内えりか氏は2010年のカーフリーデーにスタッフとして参加していたLove&Green Yokohamaのメンバーについて「キラキラした目で活動していた、あとから聞かされるまで全く知らなかった」と話している。



またLove&Green Yokohamaは、10月におこなわれるディワリ・イン・ヨコハマ2012にもPray For Tohoku協力団体として団体名がイベントサイトに示されていたが、これは昨年のものが誤って掲載されていたそうだ。

「Pray For Tohoku」とは「東北への祈り・追悼」との意味だが、統一教会は東日本対震災に乗じて一祝福家庭あたり40万円の献金を集めていたばかりか、震災に関する宋総会長の暴言映像も流出した。
震災に乗じて一家庭あたり
40万円の献金を指令


そんな教団の信者グループが「Pray For Tohoku協力団体」として昨年のイベントに団体登録されていたのだ。


ディワリ・イン・ヨコハマに訊いた。

──Love&Green Yokohamaはどのような経緯でディワリ・イン・ヨコハマ2011に参加したのか?

 知り合いの知り合いのそのまた知り合いの紹介でという感じです。なのでその一回きりです

──統一教会信者の団体と知らなかった?

 知らなかった、初めて聞きました


今年も10月に開催されるディワリ・イン・ヨコハマ2012、団体HPには誤って昨年の参加団体が掲載されていたが、記者の指摘によって修正されLove&Green Yokohamaの名は削除された。



無償で人材を提供するボランティア団体は、イベントの主催者側にとっては有難い存在である。
高齢化が進む町内会にとっても貴重な存在であることに変わりはない。

Love&Green Yokohamaをネット検索すれば統一教会との関係について判る筈だ。イベント主催者側や町会は関係を持つこととなった団体・グループの背景を探るなどの最低限の予防措置は必須であろう。


(中編につづく)

8 件のコメント:

  1. ダラダラと長過ぎる記事ですね。

    少しくらい整理してからアップしてみては?

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  2. >Love&Green Yokohamaのメンバーについて「キラキラした目で活動していた、あとから聞かされるまで全く知らなかった」と話している。

    嘘こけ。
    カルト信者は死んだ魚のような目をしてるものだろ。

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  3. 熱心にごみを拾って無償で街を綺麗にしてくれていたのは統一教会の人たちだったんですね。

    いつもありがとうございます。

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  4. ボランティアやれるのは、自分の時間をさいてやってんだから、称賛されてもいいもんだ。
    エイト君は、記者としてこの記事は、称賛的に書くべきじゃないかい。

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  5. じょじょまるさんもこの活動メンバーのお一人ですかね。

    tundoku.holy.jp/
    http://j.tundoku.holy.jp/

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  6. エイトさん、いつも地道な地域への訴えと活動ありがとうございます。

    とても大事な基本の活動をやって下さってるなと思います。

    見習います。


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  7. 目立ちたいだけだろw

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  8. >見習います。

    短パン姿でアポ無し訪問アホあり問答がんばってください。

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