10・7 尖閣上陸の幸福実現党員が銀座ユニクロに突撃

9月18日に尖閣諸島の魚釣島に上陸した幸福実現党員のミュージシャン・TOKMA。魚釣島の慰霊碑を掃除したホウキを掲げて「ホウキ革命」を宣言し、その手始めに、上海の店舗で「魚釣島は中国の領土」との貼り紙を行ったユニクロに対し、集団で銀座店を訪問するとしていました。その「TOKMA ホウキ革命 UNIQLO突撃ライブ！」決行日が10月7日であることがわかりました。




■すっぽかされた本紙主筆

ユニクロに対する「ホウキ革命」は、上海のユニクロ店舗が「支持釣魚島是中国固有領土（尖閣諸島が中国固有の領土であることを支持する）」と掲示した問題を受けてのもの。これについて、ユニクロを運営するファーストリテイリング社（会長兼社長＝柳井正）は、9月21日時点ですでにプレスリリースを発表。掲示の経緯を、地元警察からの要請を受けての現地店長の判断であるとして、「政治的外交的問題に関していかなる立場も取らない」というユニクロの方針を示しています。

これに対して、9月25日に東京・霞ヶ関で行われた「政府に原発推進を求める集会」でTOKMAは、ユニクロの上海店舗の掲示について柳井社長に真意を問うとして、「9月30日4時半に銀座のユニクロにホウキを持って集まってください！」と呼びかけていました（本紙・尖閣上陸のTOKMA氏、原発推進集会で“ホウキ革命”を宣言参照）。

しかし9月30日、ユニクロ銀座店前には、TOKMAの姿はおろかホウキを持った幸福の科学信者の姿もなし。しかも本紙が「ホウキ革命」に投入予定だった本紙キャンペーン・ガールも無断欠席。台風の中、ユニクロ銀座店前にスタンバっていた本紙・藤倉主筆は見事、全方向からすっぽかされました。

■幸福の科学信者にのみ告知？

10月2日のTOKMAのライブ会場で藤倉は、TOKMAに文句を言いました。

「なんで来なかったんですか！　ぼく、ユニクロの前で雨に濡れながら待ってたんですよ」（藤倉）

「いろいろあって、やめたんだよ」（TOKMA）

TOKMAは、ユニクロに対する「ホウキ革命」が別の日に行われる予定であることを藤倉には教えてくれませんでした。しかし、TOKMAが大好きで仕方がない藤倉の徹底取材により、「ホウキ革命」のチラシが幸福の科学の教団施設で配布されているとの情報をキャッチ。チラシを入手しました。

これによると、ユニクロに対するTOKMAの「ホウキ革命」は、10月7日に行われることになっています。10月4日現在、この情報はTOKMA自身のブログやファンブログにも見当たりません。教団施設で信者向けに告知されているだけのようです。

■10・7、ユニクロ銀座店でホウキせよ！

霞が関で「ホウキ革命」を宣言するTOKMA

チラシに記された「ホウキ革命」の決行日時は10月7日日曜日の午後4時半。

予定では、ユニクロ銀座店前でTOKMAが路上ライブを行い、同店店長に、柳井社長宛の要望書を手渡すとのこと。チラシには、柳井社長に向けて、以下の声明文も印刷されています。

TOKMA ホウキ革命 UNIQLO突撃ライブ！

ファーストリテイリング
柳井正会長兼社長　殿
9月15日、中国のユニクロ店で尖閣諸島が中国の固有の領土であることを支持する内容の紙を貼られました。尖閣諸島は、日本の固有の領土です。私TOKMAは、9月18日に尖閣諸島に上陸してまいりました。このような出来事はユニクロファンの私としては残念でなりません。
逆にユニクロが、しっかりと尖閣諸島が日本の領土であるという考えを示していただくことが、御社の失墜を回復することになるだろうと考えます。
そこで、ご提案ですが、
①結黒で、「尖閣諸島は日本の領土である」Tシャツデザインを募集し、製品化する。
②「支持魚釣島是日本固有領土」のデザインTシャツをユニクロが製造販売するなどの行動をとっていただきたく、お願いを申し上げます。

2012.10.7
尖閣上陸アーティスト
T O K M A

どうやらユニクロの社長に「尖閣諸島は日本の領土である」Tシャツと「支持魚釣島是日本固有領土」（中国語？）Tシャツの販売を提案するつもりのようです。

この「TOKMA ホウキ革命 UNIQLO突撃ライブ！」。最後は、各自で持参したホウキでお掃除をして午後5時に終了予定です。

■当のユニクロは？商店会は？警察は？

「TOKMA ホウキ革命 UNIQLO突撃ライブ！」について、当のユニクロ銀座店では、「そのような連絡は受けておりません」とのこと。さすがTOKMA。ロックにアポイントなぞ不要ということでしょうか。

警視庁・広報課と所轄の築地署・交通規制課の担当者は、本紙の取材に対して、いずれもノーコメント。TOKMAからの届出や警察からの許可の有無についても答えませんでした。いまいちロックじゃありません。

突撃ライブが予定されている日曜日のこの時間、ユニクロ銀座店がある銀座通りは歩行者天国となっています。ここでは警察による交通規制が行われているほか、路上ライブ、パフォーマンス、撮影会、デモ、路上販売、ティッシュやチラシ等の配布、署名、募金活動は全て禁止されています（警視庁・歩行者天国の交通規制）。

地元商店会の「銀座通連合会」関係者は、こう語ります。

「そのような（突撃ライブの）情報は、まだ入っていません。警察が許可を出したなら、こちらにも何かしら情報が入るとは思います。しかし、そもそもそのような内容では、警察が許可を出さないでしょう。無許可で強行すれば、その時点で警察に通報され排除されることになると思います」

TOKMAは、石垣島で警察や海上保安庁に対して魚釣島には上陸しないと約束しておきながら無断上陸を果たし、現在、軽犯罪法違反容疑で書類送検されているロックな身。10月7日の銀座でも、世間のルールなんかに縛られないロック魂を見せつけてくれるのでしょうか。

ロックなTOKMAと幸福の科学信者たち

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