東京・新小岩に統一教会の偽装施設発見！（後編） 施設スタッフの原理講師が本紙記者にウソを吐いていたことを謝罪

再びサンライズの“Y田さん”登場（この日は屋外で）

本紙前編記事【東京・新小岩に統一教会の偽装施設発見！（前編）＝施設職員は統一教会との関係を完全否定、正体隠しの勧誘は続いている】の続報。

新たに判明した新小岩の統一教会偽装施設について、教団本部広報局から回答があった。

その回答に不審感を抱いた記者は、再度当該偽装施設を訪問した。

前回、記者に統一教会との関係を完全否定した人物はどう答えたのか。

その顛末を記す。


新小岩で新たに発覚した偽装施設／サンライズに関する統一教会本部の回答があった。

【統一教会本部広報局からの回答　2014年9月25日】


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2014年9月25日

「やや日刊カルト新聞」　鈴木エイト様

　昨日、24日（水）にご連絡頂いた件に関して事実関係を確認しましたところ、新小岩にある「サンライズ」という施設は、教会員による任意団体でありました。

　鈴木様が昨日訪問し、「サンライズ」の男性スタッフに「（サンライズは）統一教会の施設なのか？(スタッフは)統一教会の信者なのか？」と尋ねた際、男性スタッフが「統一教会の信者ではない」と、その関係を否定したようですが、そのスタッフに確認したところ、「（鈴木様の）突然の訪問に不審者かと思い、咄嗟に教会との関係を否認してしまった」とのことです。

また「サンライズ」のスタッフらが、街頭で統一教会を明かさないまま勧誘し、「家系図講演会」などに動員しているという語指摘に関して、「サンライズ」の責任者をはじめスタッフに聞き取りを行い、普段街頭で使用しているアンケート用紙（添付資料ご参照）、「家系図講演会」のチラシ、「サンライズ」の入会申込書も提出してもらいましたが、街頭や「サンライズ」での受講申し込みの際も「統一教会」であることを伝え、その旨も各用紙に明示していることが確認できました。

　当法人では、教会員による伝道活動（勧誘活動）において、各自が教会員であることを明示して行うよう指導しております。今後もこの指導を継続しながら、さらに「誤解」を与えることのないよう指導を徹底してまいります。

　　　　　　　　　　世界基督教統一神霊協会　広報局

教団本部の回答書

サンライズが使っているというアンケート用紙

教団本部の回答では、サンライズは教会員による任意団体で、Y田さんは記者を不審者と思ったから“咄嗟に”否認したそうだ。

本紙記者は名乗って名刺も渡しているのに「不審者扱い」とは失礼千万だ。

事の真偽を確かめるため29日、再度サンライズを訪ねた。

再び「WELCOME（ようこそ！）」と迎えられる

受付に行き

白い呼び鈴を鳴らす

誰も出てこないので、また透明な呼び鈴の方も鳴らしてみる

 前回と同じ女性スタッフが奥の事務室から出てきた

 記者の姿を見て、すかさずドアを閉めるサンライズの女性スタッフ

 Y田さんは出掛けているとのことだ

別の男性スタッフが応対する

──江戸川教会の人？

「ちょうど良いかった」「ここじゃマズイから」

ということで外へ出る

江戸川教会の原理講師をしているというT江さん

教団広報局からの回答書を見せる

「ここは江戸川教会と言って借りている」 「ちゃんと統一教会の伝道活動と言って勧誘している」

──なら受講している人に確認したい

「それはマズイ」

──だと確認しようがない

──任意団体と言っても建前で実際は教会直結の施設ですよね？

「ちゃんとそれで借りてますからね」

──江戸川教会として借りているということですね。どこも直属の教会が所管してやってますよね


──信者にする目的は告げている？

「言うけど教会の実際が判らないから」

──一番最初に声掛ける時に「これは統一教会の伝道活動です」と言ってる？言ってないですよね

「『統一教会です』と言ってアンケートを取っている」

── 宗教団体の伝道活動と言ってますか？アンケートにはどこにも「伝道が目的」なんて書いてない

「裏に、住所を書くところがある」「伝道目的を告げている」「個人差がある」

──アンケートから手相　伝道目的を告げる以前に　此処で受講する目的も何も告げられていない

「それは本人の求めるニードが・・・」
　
──ニードも何も、告げてないのだから自由な意思決定が侵害されている

 ──回答書に記載されているチラシや受講申込書が見たい

チラシが置いてあるという江戸川教会へ行くことに

並んで歩きながら訊く

T江さん曰く、サンライズには青年信者・婦人信者・二世信者もいるという、賃貸契約は3年ほど前からとのこと


記者の“要注意人物”の手配書を見たというT江さん「あの写真じゃ判らない」

10分ほど歩き漸く江戸川教会へ到着

小汚いビルの螺旋階段を上って2階へ

江戸川教会に入り、入り口ドアを閉めるT江さん

暫くして出て来たT江さんの手にはサンライズのチラシが

下へ降りて見せてもらう

家系図講演会のチラシだ

最下部に「世界基督教統一神霊協会　サンライズ」と印字

結局、受講申込書の方は見せてもらえなかった

自転車をサンライズに置いてあるというT江さんと徒歩でサンライズへ向かう

サンライズ前に戻ってきた

T江さんは勧誘する時には霊感商法の話もしている と主張

「伝道目的を告げているなら、最初にアンケートをすることや手相の勉強の話をすること自体が不自然」などと返しているうちに、サンライズの入るビルの前に戻ってきた

前回、統一教会との関係を完全否定したY田さんがサンライズに戻っているか訊いてもらう

Y田さんの所在を確認するT江さん

すると、ちょうどそこへY田さんが車に乗って戻ってきた

軽自動車に乗って戻ってきたY田さん

「えっ!Y田さんの車ですか！」驚くT江さん

「ホラ！あそこにY田さんの車が」と記者が指摘

Y田さんはサンライズに一番近いコインパーキングに入れたようだ。

T江さんとコインパーキングに向かう

記者の車の隣に軽自動車を停めたY田さん、運転席から誰かに電話をしている

数分後、電話を終え出て来たY田さん

車内で誰かに電話を掛けていて中々出てこなかったY田さん。数分後、やっと出てきた

最初は硬めの表情だったY田さんだが・・・・

 ──この間はどうも

「いえいえ。すみません、この間は嘘を吐いてしまって」

笑顔を浮かべ記者に謝罪の言葉を述べる

──やっぱり嘘だったんですか

「不審者だと思ったから」

──ちゃんと名刺渡したじゃないですか。不審者は名刺渡さないですよ

「余りに汚ない名刺だったから」

──確かにあれは汚かったですね、あの日は名刺を忘れてしまい、手帳に１枚だけ挿んであったものだったので、汚い名刺を渡してしまってちょっと申し訳ないなと思ってたんですよね

記者の名刺が如何に汚かったかを身振り手振りで解説するY田さん

汚い名刺だったから受け取らなかったと話すY田さん

先日とは打って変わって明るく朗らか＆にこやかに記者に接するY田さん

記者も一応、名刺が汚かったことについて謝ってみた

笑って許してくれる温厚なY田さん

──何故何度も確認したのに否定したのか？信者であることすら否定しましたよね？

「前にもそういう人が来たんですよ、酔っぱらって　」

──酔っ払って？私は酔ってなかったですよ

「おたくじゃなくて違う変な人が。こちらも防衛本能が」

変な人？

──Y田さんは江戸川教会のお偉いさん？

「いやいや」

と否定

「偉くない、ぺーぺーですよ」と謙遜するY田さん

──本部からの回答書に「任意団体」とあったが、信徒会がやっているという認識でいいんですか？

「そうですね」

──信徒会ってあるんですか？

「信徒会ってあるのかなぁ」（T江さん）
「う～ん」（Y田さん）

「結局ね、どこかで折り合いをつけて妥協点ができたらいいんだけど（T江さん）」

──は？妥協はしないですよ

──江戸川教会が所管してやってるということは間違いないわけですよね？

「う～ん」（Y田さん）

──教会の方がこうやって講師として来ているわけですから

「う～ん、そうですよね」（Y田さん）

──だったらやはり受講者が本当に統一教会の関連施設と解った上でサンライズに通っているのかヒアリングして確かめないと

──外で待ち伏せするしかないのかなぁ

「それやられると営業妨害的なっちゃうので」（T江さん）

──えっ？営業なの？伝道じゃないの？

「伝道だけど。ミコトバを本当に理解した人がそうやって言われても出ないと思うんだけど、まだ不安でという学びが浅い人だと・・・」（T江さん）

──真実を知らされるとマズイと？

「いやいや（笑） そうなった時に印象の受け方が違うじゃないですか、その辺が微妙だということです。やってもいいですよなんてことは言えない」（T江さん）

要は、受講生に接触されると施設側は困るということだ。その理由は改めて指摘するまでもなく自明のことだと思われる

──ちなみにT江さんとY田さんはどちらが上の立場なんですか？教会内では？

「そりゃあこちらですよ、年齢的にも」とY田さんを持ち上げるT江さん

「ワハハハ」と嬉しそうなY田さん

Y田さん（右）の方が上の立場と言うT江さん（左）

今回は紳士的に応対してもらったことには感謝しているとして握手を交わして話を切り上げようとした時、

まず、T 江さんと握手

続いて

Y田さんとも

歴史的握手！Y田さんの握手は韓国式

突然、交わしてもいない“約束話”を持ち出すY田さん

突如、Y田さんがおかしなことを言いだした。

「エイトさん、お互いに約束したことは守りましょう、そこで来た人にヒアリングするとか」（Y田さん）　


ん？そんな約束なんて交わしてないが？？？　もちろん、言われるまでもなくそんなことはしません


──ああ、来た人にはやらないです。出て来た人にはやるかもしれないですけど。だって「“来た人”は何階に行くか判らないじゃないですか

「まあね」（T江さん）

──4階からエレベーターで降りてきた人がいたら「ちょっと伺いたいんですけど」みたいに。それは別に目の前に交番もあるからいいんじゃないですか

──実際に今サンライズに通っている人がどうなのか判らないので疑惑はグレーなままですね

付かれた様子でサンライズに戻る江戸川教会の原理講師Y田さんとT江さん