東京・新小岩に統一教会の偽装施設発見！（前編）＝施設職員は統一教会との関係を完全否定、正体隠しの勧誘は続いている

統一教会との関係を完全否定

東京、新小岩に統一教会の偽装施設があることが判明した。

街頭で正体を隠したまま行なわれるアンケート勧誘から『手相の勉強』『転換期トーク』と進み『有名な先生の鑑定』を受けるよう勧めるのが手口だ。
偽装施設に誘導した後は、対象者を言葉巧みに家系図講座などを受講させ、信者にするべく教化してゆくのだ。

本紙はこの偽装施設での現地取材を敢行した。

当該施設の名は【サンライズ／SUNRISE】だ。

サンライズで被害に遭ったAさんは語る。

「千葉県内のターミナル駅で男女二人組に声を掛けられ、アンケートに答えました。個人情報を訊き出され、アンケートが終わる頃『私、手相の勉強をしていまして‥』と言われ、手相を見てもらうと『転換期ですね』『いつもは社長さんを相手に鑑定する有名な先生がいるから、その人に見てもらったほうがいい』と勧められました。施設に連れていかれ鑑定料4000円を支払い、鑑定してもらった結果は『入会金を3万円支払ってサンライズに週2～3日通うこと』でした。何とか断ったものの『次はいつ来れるか？』『運気はすぐ変わるから早く来たほうが良い』などと言われました。その後も電話が掛かってきました。アンケートの際にも統一教会信者である ことなどの情報は一切告げられていません」

これは明らかに統一教会が信者に行なわせている手法だ。

新小岩駅から徒歩数分の場所にある当該施設を訪ねた。

統一教会偽装施設【サンライズ】が入るビル

看板に【サンライズ】 の表記はない

ビル入口

集合ポストに【サンライズ】を確認

4階へ

古びたエレベーターで4階に上がると「WELCOME」と迎えられた。

間違いなく此処がサンライズだ

入ってすぐのスペース

正面奥にはスタッフルームと講義室と思われる部屋が

右側にある一番広いスペース、衝立の奥では何やら話し声がしている

サンライズ受付

受付に置いてあった呼び鈴を鳴らした

誰も出てこないので更にもうひとつ呼び鈴を鳴らしてみた

出てきた女性二人に用件を告げ、統一教会との関係を訊いた。

──此処はどういう施設ですか？

 「サンライズと云う・・・」

──どういう団体がやっている施設ですか？

「コミュニケーションセンターで・・・・・」

──統一教会がやっている施設ですよね？此処の職員が統一教会の人なのかどうかも伺いたい

「（顔を見合わせながら）私はボランティアで・・・・」

──統一教会とは関係ない？　

「う～ん・・・」

──統一教会の人？信者じゃないの？　

「・・・・・・・・・」

「安物のペンダント」と言う女性スタッフ

──それってクリスティーナハンじゃないの？

「いえ、安物です」

──統一教会のビデオセンターなのか？それとも無関係なのか？確認したい

「ちょっと待ってください」

奥へ誰かを呼びに行く

年配の男性が衝立の奥から出てきた

──此処の所長さん？　

「違いますけど」

── お名前は？

「いや、いいでしょう」

やや日刊カルト新聞の記者と明記された名刺を渡す

記者が渡した名刺を見る男性

記者の名刺を「要らない」と突き返してきた

名刺は要らないそうだ

改めて確認する

──ここは統一教会の施設ですか？　

「いえいえ違いますよ」

──手相や家系図を用いるやり方が統一教会の偽装施設と同じだが？統一教会の人じゃないと？　

「ええ、そうです」

──本当ですか？　

「ええ」

──あなたも？
　
 「ええ」

統一教会信者らしきスタッフ

統一教会の偽装勧誘と教化のシステムを説明し、改めて統一教会との関連を確認すると・・・

「ええ違います」

──ここの目的は何？　

「あなたに言う必要ありますか？」

──受講費取ってやってるんでしょ？

「会員になればの話」

──じゃあ会員になる。会員になっていいの？

「お金は掛かります。実費がね。家系図作るのに役所行って・・・」

──戸籍謄本代？　

「そうです」　　

──その実費だけでいいの？　

「そうですね」

受講生らしき若い女性とその担当者と思われる女性スタッフ

──ここの運営費や人件費も掛かると思うが？入会金や受講料は幾ら？

「何故あなたに言わないといけないの？」　

──自分が入会するなら金額訊くのは当たり前

「紹介者がいないと」

──紹介者って、街頭で声掛けてるでしょ？初めて会った人を連れてくるのが紹介？

「友人知人を勧誘して何が悪いんですか？」

── 「知人」って街頭で声掛けてるでしょ？

「それが悪いの？」

──ここは統一教会と関係じゃないということでいいんですね？

「ハイ」

──統一教会と無関係で、あなたも信者ではないということでいいんですね？

「ハイ」

徳野通達について確認

「うちの領域なので」

室内から出るよう促される

──じゃあ下がります

EVホールまで下がるり、追及を続ける

名前を訊いても答えない男性

年配の女性スタッフも通る

統一教会広報に電話し、サンライズの採る手口と統一教会について「全く無関係」「信者ではない」と主張していることなどを説明　

統一教会本部広報局に電話する記者を複雑な面持ちで眺める男性

統一教会広報局から男性の名前を訊かれたので問うてみた

──お名前は？　

「Y田と言います」

先程訊いた際には言わなかったのに統一教会広報から訊かれたら、あっさり名前を答える“Y田さん”

──“Y田”、何さん？

「あなたに言う必要ないでしょう？」

何やら考え込む“Y田さん”

奥に引っ込んでまた出てくる“Y田さん”

「それ写真撮ってるの？こっちも録音しようかな」

──はい、なにか問題でも？ 此処が統一教会の偽装施設ではないかということで取材に来てます

「それはっきりしていないのに撮っていいの？」

──報道目的なので、プライバシーには配慮しますから　

「も一回名刺ちょうだい」

──さっき渡したのに「要らない」って　

先程突き返した名刺を再度要求する“Y田さん”

「あんまり汚かったから」　

──何か問題あればそちらに連絡ください

記者の名刺を見て何やらもの物思いに耽る“Y田さん”

──そちらの名刺もいただけますか？　

「私は名刺ないんです」

──統一教会本部の回答を待ってまた改めて伺います

「嘘は吐いていない」言い切る“Y田さん”に「嘘吐いてたらまた来ますから」と念押しする本紙記者

──もしこちらが嘘を吐いていたということが 判ったらどうされますか？

「嘘は吐いていない」

──嘘は吐いていない？統一教会とは無関係ということでいいんですね？

「ハイ」

──統一教会本部から回答が来たらまた此処に来ます


サンライズの“Y田さん”は統一教会との関係を完全否定した。

後日、統一教会から回答が来た。

その内容と、再度サンライズを訪ねた経緯については後編記事で。