【追加情報あり】幸福の科学・HSU祭が超厳戒態勢で開幕＝事実上の一般客入場禁止か

HSU祭会場の注意書き（信者提供）

「幸福の科学大学」として認可を得られず教団の信者養成機関として2015年に開設された「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」（HSU＝千葉県長生村）で本日10月28日、通常の大学での学祭を模した「HSU祭」が開催されました。HSU祭が開催されるのは1年ぶり3度目。第1回、第2回は一般の来場者も入場できましたが、今年は一転して厳戒態勢。HSU関係者以外は事実上、幸福の科学信者同伴でなければ入場できないという入場制限が敷かれています。


「幸福の科学大学」は当初2015年開設を大々的に宣伝していながら、2014年に文部科学省から不認可とされた上に、審査の過程で教団幹部が文科省職員を脅すなどしたとして5年間は認可しないというペナルティを課され、いまだ開校できていない幻の大学。教団は完成した校舎を使って、「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」（HSU）と称する信者養成施設を開設。「入学」しても「卒業」しても学歴にならないHSUには、大学進学や就職を放棄した未成年信者や、通常の大学を退学した信者たちが多く通っています。

HSU名物、宇宙人（信者提供）

そのHSUで、通常の大学の学祭を模して毎年開催されるのが「HSU祭」。今年で3回目となります。

一昨年の第1回は、ウェブサイトで「どなたでもお越しください」と謳い、昨年の第2回では教団職員が「誰でも入場できますが新潮社と藤倉さん（本紙総裁）だけはダメ」としていました。ところが今年の第3回は、HSU関係者以外は受付で氏名と幸福の科学での所属支部を記入して入場パスを受け取らなければ入場できないという、厳戒態勢。信者同伴でなければ入場できないことから、純粋な「一般客」の事実上の入場禁止に近い措置と思われます。

さらに、会場内での出演者の許可のない録音や撮影を禁止。撮影したものを出演者の許可なくソーシャルメディアに投稿することも禁止。禁止づくめのHSU祭です。

「録音・撮影を禁じる張り紙がいたるところに貼られ、会場内には“不審者対策のため、学生の方は首から学生証をかけてください”といった放送が流されていました。職員が巡回していて、入場パスをつけていなかった一般人らしき人が声をかけられてつまみ出されているのも見ました」（ある来場者）

こんな状態の中、展示物などはいつもどおりのHSU祭だったようです。

HSU創設者でもある教祖・大川隆法総裁の幼少期の幽体離脱体験から仏陀霊降臨、そして幸福の科学立宗への歩みをまとめた展示（信者提供）

「大川隆法総裁の霊言に基づいた宇宙人の絵が掲げられ、大川隆法総裁が小学生の頃から“天国から地獄まで幽体離脱”されていたことなどを記した、幸福の科学立宗までの歩みの展示などもありました。教団の支部のエル・カンターレ像の周りに自然と発生した金粉だと称するものを顕微鏡で見ることができるという、信じがたい展示もあります。まともな大学の学祭ではまず見ることができない珍しい展示や発表を一般の方に見てもらえないのは残念」（同）

明日は、八重山日報の仲新城誠編集長の講演もあります。八重山日報は、沖縄基地問題をめぐるこんなデマ疑惑にも関わったメディア。

【リテラ】「基地反対派がハーフ女児暴行」は右派のデマ攻撃だった！ 元国会議員も関与

明日予定されている八重山日報・仲新城誠編集長の講演会チラシ（信者提供）

同紙は何かと幸福の科学との関係が指摘されてきましたが、実際にこうして幸福の科学と関わりを持っているようです。HSU祭は明日まで開催中です。

本紙・藤倉善郎総裁のコメントです。

「HSU祭がなぜこんなに厳戒態勢になってしまったのか、全く思い当たるフシがない。一体何があったのだろう」


（2017.10.29 00:41追記）

現地からの情報によりますと、信者同伴ではない一般客が入場しにくい形ではあるものの、完全に禁止されているわけではないようです。「やや日刊カルト新聞」関係者ではないかと疑われた一般客が職員につきまとわれるといったケースもあるものの、信者同伴ではなく入場できた一般客もいることが確認できました。実質的に、「やや日刊カルト新聞禁止」のための措置に一般客が巻き込まれているということのようです。

改めて、本紙・藤倉総裁のコメントです。

「ええっ、ぼくのせいなの!?」