HSU祭事件で藤倉善郎容疑者が不起訴に 建造物侵入事件3件中1件が解決

書類送検は報じても不起訴は報じない『ザ・リバティ』

現在「幸福の科学大学」としての認可を申請中の幸福の科学「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」（HSU）に立ち入ったとして書類送検されていたジャーナリストの藤倉善郎容疑者について千葉地方検察庁は12月13日、不起訴処分とすることを決定した。不起訴の理由は明らかになっていない。

藤倉容疑者はこのほかに取材をめぐって1件、建造物侵入罪で立件されているほか、別の1件でも東京地検に送検されている。計3件の建造物侵入容疑のうち1件が解決したことについて藤倉容疑者は「非常に嬉しい」などと語っている。


すでに別件で起訴されている藤倉容疑者の弁護団によると、藤倉容疑者は2018年の10月27日、HSU（千葉県長生村）が大学ではないのに開催していた学祭のような一般公開イベント「HSU祭」の取材のため会場に立ち入った。幸福の科学側が警察に通報し被害届を提出。後日、千葉県警茂原署が千葉地検に書類送検していた。

藤倉容疑者は茂原署の取り調べに対して黙秘。しかし千葉地検の取り調べに対しては、事件については黙秘したものの幸福の科学を取材している目的などについては供述し、調書をとられた。そのため「優しそうな女性検事に乗せられて権力に屈した」などと批判を浴びた。

不起訴の理由は明らかになっておらず、現在、藤倉容疑者側が千葉地検に開示を求めているという。

初転法輪記念会の内部（NAX氏提供）

藤倉容疑者は2018年1月に東京・西日暮里にある幸福の科学の一般公開施設「初転法輪記念館」に立ち入った件でも建造物侵入罪に当たるとして起訴されており、東京地裁で公判前整理手続（非公開）が行なわれている。HSU祭の一件についての千葉地検の処分決定を待つ形になっていたが、不起訴の決定を受けて公判に向けて動き出す。

「来春頃には、一般傍聴人が傍聴できる公開裁判になるのではないか」（弁護団関係者）

不起訴が判明する前、藤倉容疑者は本紙の取材に対して「2件目（HSU祭事件）が起訴されたら、証人として大川隆法（実物）を法廷に引っ張り出す」と語っていた。2件目は不起訴となったものの、藤倉容疑者は「それでも、やっぱり大川隆法を法廷に引っ張り出したい」と意欲を見せる。

菅原一秀・前経産相

藤倉容疑者は今年6月、ジャーナリストの鈴木エイト氏とともに菅原一秀・前経産相の地元事務所（練馬区）に取材の申し入れをしに行った際、秘書から「上の者に確認するのでお待ち下さい」と言われ待っていただけなのに建造物侵入として鈴木氏とともに刑事告訴され、東京地検に書類送検されている。

「3件のうち1件だけとは言え不起訴となり、非常に嬉しい。しかしそもそも一般公開の学祭に入ったことで建造物侵入罪に問われること自体がおかしい。現在裁判中のもう1件の建造物侵入罪についても無罪を勝ち取りたい。皆様、何卒カンパをよろしくお願いします。あと、私と鈴木エイトさんを虚偽告訴した菅原一秀は絶対に許さない。次の選挙で必ず落選させたい」（藤倉容疑者）

一方の幸福の科学広報局は本紙の取材に対して「藤倉さんからの取材や質問はお断りしております」とコメントした。藤倉容疑者が書類送検された際にはいち早く機関紙『ザ・リバティ』のウェブサイトで報じた幸福の科学だが、今回の不起訴については報じていない。

関連サイト：
幸福の科学取材で刑事被告人にされた藤倉善郎氏を支える会
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藤倉善郎氏を支える会
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