幸福実現党、また党首交代か

辞任が伝えられた石川悦男党首（2010年5月14日、大江康弘参議院議員の入党会見で）

　幸福実現党の党首（現在は石川悦男氏）が交代するようです。本紙カウントによると、同党の党首交代は2009年5月の結党以来6度目で、次期党首は7代目となります。

【最強あえば直道 2010年07月20日】

あえばハッピー！！のあえば直道です。
この度、党首が緊急で交代となりましたので、お知らせいたします。
新党首には、立木秀学（しゅうがく・元・宗教法人幸福の科学・役員）。
石川悦男元党首は、宗教法人の総本山に異動となりました。
詳細がわかり次第、またお知らせ申します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　直道

（※本紙註：このブログ記事は現在、削除されています）

　幸福実現党・石川悦男党首は2010年4月21日に、就任。健康上の理由から党首在任後たった1週間で就任した小林早賢氏を引き継いでの就任でした。同党は石川体制で7月11日の参院選に挑みましたが、本紙既報の通り当選はゼロ。比例代表の得票数も昨年の衆院選の半数の得票にとどまりました。先週発売の週刊新潮によると、同党の比例での得票数は、AKB48総選挙の投票数より少なかったそうです。

　今回の党首交代は、まだ正式に発表されておらず、党の広報担当者は本紙の取材に対してノーコメント。幸福実現党の饗庭直道・広報本部長代理も、上記の文章をブログに掲載した直後に削除し、現在は＜「先程、今日のブログをアップしたのですが、関係者から、「もう少しの間、発表を控えてほしい」との打診がありましたので、一旦、削除させて頂きます。＞との文章を掲載しています。

　しかし饗庭氏のブログ以外のルートでも幸福の科学会員内に情報が出回っているもようで、饗庭氏が現在掲載している文章から見ても、党首交代はどうやら事実のようです。

■一部信者からは動揺や批判も

　こうした情報を受けて、幸福の科学会員と思われる人々の一部には、動揺や、党に対する批判も見られます。たとえばあるブログ主は、こう書いています。

怒るで☆
もとい
怒ってます☆
石川党首で、何であかんの？
誰が決めてるの？
宇宙人だから？
みんな宇宙人やん？
もしや、チームだから、【休息】？

　石川党首の辞任に不満があるようです。石川党首が宇宙人であることが辞任の理由なのではないかとの推測も書かれていますが、幸福の科学ではドクター・中松代表も宇宙人であるとされているので、幸福実現党が、宇宙人であるかどうかで党人事を決めているわけではなさそうです。

　別のブログ主はこう書いています。

霊的な意味ではなく、
一般の有権者にもわかる説明を
していただきたいものです。
信者や党員を納得させるのではなく、
一般でもわかる、
わかりやすい言葉で説明していただきたい。
それができなければ、
さらに有権者は離れていくよ。。

　「霊的な意味ではなく、一般の有権者にもわかる説明を」という要望は、宗教政党の支持者ならではのものでしょう。

　現時点では正式発表もなく、党首交代の理由は不明です。おそらく正式発表時に、交代の理由も発表されるのではないかと思われます。

■主要役員の在任期間をまとめてみたよ

　前回の党首交代の際もやりましたが、改めてこれまでの党首の在任期間を列挙してみます。

初代：饗庭直道（2009/5/27～6/4）／9日間
２代：大川きょう子（6/4～7/29）／56日間
※衆院選期間は党主不在
３代：本地川瑞祥（9/2～9/16）／15日間
４代：木村智重（9/16～2010/04/15）／212日間
５代：小林早賢（4/15～4/21）／7日間
６代：石川悦男（4/21～?）／91日間以上
７代：立木秀学（?～）

　最も在任期間が長かったのは、第4代党首・木村智重氏の212日間。最短は、第5代党首・小林早賢氏の7日間です。第6代党首の石川悦男氏は現在までの在任期間が91日間で、在任期間は幸福実現党史上第2位になることが確定しています。

幸福実現党で史上最長の在任期間をほこるドクター・中松特別代表

　なお幸福実現党の大川隆法名誉総裁は09年7月に党の総裁に就任し9月に辞任。今年4月に名誉総裁に就任しています。在任期間はそれぞれ、2～3カ月間です。ドクター・中松氏は09年7月に同党の特別代表に就任し、現在も同職にあります。

　党首、総裁、名誉総裁、特別代表という肩書のどれが一番偉いのかわかりませんが、この4役の中で最長の在任期間をほこるのが、ドクター・中松特別代表です。在任期間だけで言うなら、党の“顔”はこの人なのかもしれません。