渋谷で幸福実現党・トクマが熱唱＝元ブルーハーツ・河口純之助「ロックの役割は終わった」

参院選の選挙戦最終日の7月20日、幸福実現党・比例代表候補者のミュージシャン・トクマが渋谷で凱旋ライブを行い、原発推進や増税反対を訴えました。同じ時刻、渋谷駅のハチ公前広場は、緑の党・比例代表候補のミュージシャン・三宅洋平氏や支持者によるライブ「選挙フェス」が占拠。広場前の車道には無所属・東京選挙区候補者の山本太郎氏の選挙カーが張り付き、トクマはやむなく約300メートル離れた丸井前で街宣。本紙の取材に対して、脱原発を唱える三宅氏・山本氏への批判をぶちまけ、途中から元ブルーハーツのベーシスト・河口純之助氏もこれに加わりました。


■山本太郎のバックは中核派！

ギター片手に「原発推進！」「増税反対！」などを唱え、ひとしきり歌い終えたトクマ。選挙カーを降りて支持者と握手して回りました。トクマとの握手を果たしたファンらしきカップルが、「こういうのを天国って言うんだよね～」と、コーフンしていました。

トクマファンとしては負けられない本紙・藤倉善郎主筆が、彼らに負けじとトクマに声をかけると、トクマは熱っぽく話し始めました。

「オレさあ、藤倉にぜひ書いてもらいたいことがあるんだよ。あいつら（山本太郎陣営）って、バックに中核派がいるんだぜ。左翼の過激派だよ。そのことをきちんと書いてよ」

──わ、わかりました。

「あ～、その目は、絶対書かないな。わかるよ」

──だって、その話はもう知れ渡っているし、支持を受けてるってことだけいまさら書いても……。あ、でもトクマさんがそこを指摘していたってことは、ちゃんと書きますよ。

■トクマのスタッフが車で轢かれて殴られた？

トクマは、ハチ公前の脱原発陣営への怒りをさらに吐露。

「今朝なんか、うちのスタッフが車に足を轢かれたり殴られたりしたんだよ」

──ブログに書いてありましたね。どういうことなんですか？

「ハチ公前の広場に、オレらの車を止められないようにしてたんだよ。向こうのスタッフが道路上に立ちはだかったりして。そのやり取りの中で、うちのスタッフが車で足を轢かれたり殴られたりした」

──それ、本当なんだったら警察に通報した方がいいのでは。

「そうなんだけど、警察沙汰にしたら、うちらも演説やってられなくるしさ」

──選挙が終わった後だって通報はできるんじゃないですか。

トラブルの状況が確認できないので、現時点では事実関係はよくわかりません。

■ロックの役割は終わった！

そんなトクマとやりとりしていると、トクマに声をかけてきた金髪の男性が。

河口純之助氏（左）とトクマ（右）が揃い踏み！

──河口さんじゃないですか！　以前、月刊宝島のインタビューのときお世話になりました。

「ああ、あのインタビュー。もうちょっとさあ、喋った本人が喜ぶような部分を記事にしなきゃだめだよ～」

元ブルーハーツのベーシスト・河口純之助氏です。藤倉主筆と妻に対して、ロックについて熱く語ってくれました。

「あっち（ハチ公前）で緑の党の連中がライヴやってるけどさ、あんなものロックじゃねえよ。オレはベーシストだけど、オレがギター一本持って乗り込めば余裕で勝てちゃうぜ」

──トクマさんもいることだし、ぜひ街宣車をハチ公前に回して、彼らとバンド対決やってほしいな～。

藤倉主筆の妻にロックの終焉を説く河口氏

「だいたいさ、オバマ大統領の登場で差別がなくなったから、ロックの役割っていうのはもう終わっちゃったんだよ。これからは世界のことをどうしていくかという、宗教の時代なんだ」

──なるほどね～。

「緑の党とか山本太郎とかは脱原発とか言ってるけど、原発なくして貧乏になってどうすんの？ 日本はもっと繁栄していく義務があるんだよ。あいつら（三宅氏・山本氏）は、目に見えない放射能を怖がるんだったら、目に見えない霊の存在も信じろってんだ」

──確かに！

「オレたちは、ものすごく進歩的なことを言っているんだけど、先に行きすぎてみんなついてこれないんだよね。でも君は知性的だから、本当はもう理解できているんじゃないかって気がする。そのうち一緒にやれるかも」

──ぜひ、今度一緒に何かしましょう！

一連のやり取りを聞いた藤倉主筆の妻の談話です。

「最近、うちの子供たちがドラムやエレキギターを手にしてロックに目覚めたばかり。ぜひトクマのバックバンドにと思っていたのに、ロックの役割が終わっただなんてショックです。子供たちに何と言えばいいのか」

我が国の行方よりロックの行方を心配しています。参院選は、いよいよ明日、投票です。

トクマのマスコットキャラ“トックマくん”も、藤倉主筆の股間をまさぐりつつ投票を呼びかける