教祖の死後一周年式典前日、韓国の“聖地”で日本人女性信者が焼身自殺図る、殺人未遂事件の可能性も

日本人信者の焼身事件を伝える韓国のニュース報道

統一教会の教祖・文鮮明の死去１周年式典に参加するため韓国に渡った日本人女性信者が、22日15時55分、“聖地”清平の清心ヴィレッジ1階ロビーに於いて、教会幹部にシンナーを浴びせ火を点け殺害しようとした上、焼身自殺を図った。

一説には、この事件は度重なる献金強要への抗議の行動ではないかとも言われている。
教祖の没後１年を経て、献金強要が増々激化する統一教会内部。この事件は追い詰められた日本人信者の身を呈した抵抗だったのだろうか。

それとも、合同結婚で渡韓し精神的に病んだ日本人妻による突発的な事件だったのか。

事件の背景を追った。

韓国京畿道加平郡清平で23日に開催された【真のお父様聖和1周年追慕礼拝】
日本人信者を含む2万人の信者を集めて華々しく行なわれた式典の、その裏側では殺人未遂と焼身自殺という痛ましい事件が起こっていた。

“聖地”清平にある米ホワイトハウスを模して造られた豪華施設
日本から収奪した金で建築されたと言われている

焼身事件が起こったのは此処ではなく、信者の宿泊施設

教祖死後の教団の実権を握る
韓鶴子総裁

盛大に開催された式典

報道では、53歳の日本人女性が宿泊施設である清心ヴィレッジ1階ロビーに於いて、チェックインの際、シンナーを自身の身体に掛け火を点けた上に、同行者の男性（54）と男性の隣にいた女性（57歳）にもシンナーを掛け火を点けたとされている。

火傷を負いソウル市内の漢江聖心病院に搬送された女性と男性は重体、もう一人の女性は軽傷とのことだ。　

焼身自殺を図ったのは公文敦子さん。1988年に合同結婚式を受けた所謂6500双だ。敦子さんの韓国人夫は元韓国・家庭党の組織局長で現・米国UPF副会長との情報もあり、敦子さん側から離婚申請が出されているという。

火傷を負った男性は兵庫教区長の小野正博氏（54）、ネット上には2千万円の横領疑惑も出ている。

今回の焼身自殺は、過酷な“献金摂理”への抗議の意思表示のために計画的に行われたとの情報がある。


一方では、日本統一教会広報によると、敦子さんは韓国の所属教会にも来ておらず長期間精神的に不安定で昨年韓国人夫と離婚していたという。

今回の事件についても、敦子さんが小野正博氏にシンナーを掛け火を点けたところ、敦子さん自身に燃え移ったということだ。もしそうだとすると、今回の事件は、公文敦子さんが小野氏を焼き殺そうとした殺人未遂事件ということになる。

敦子さんについては『兵庫教区の代表婦人部長』との情報もあったが、これは小野氏に同行していたもう一人の女性と思われる。

会場には日本中の信者に献金強要を課しているとされる
日本統一教会の徳野会長の姿も

前日の焼身事件をどう捉えるのか？

（本記事内写真は全て、式典中継映像から）



合同結婚により渡韓し精神的に病んでしまった日本人妻が起こした突発的な事件であったとしても、教団組織のシステムから派生した事件であることは疑いのないところであろう。

「統一教会サイドは情報を徹底管理、個人の精神的な障害（鬱病）による偶発的事件として治めようとしている」との情報もある。



果たしてこれは献金強要に抗議した信者が教区の幹部を道連れに焼身自殺を図った事件なのか、それとも精神を病んだ信者が教区の幹部を焼き殺そうとした殺人未遂事件なのか、教祖の死後一年を記念した式典に合わせて起こった事件だけにその詳細を吟味し事実関係を見極めたいところだ。

【朝鮮日報 2013年8月23日】

　統一教会の日本人信者が体に火、2人重体1人重傷

　文鮮明総裁の追悼行事に合わせて来韓、2人は重体　

　22日午後3時半ごろ、京畿道加平郡雪岳面松山里にある世界基督（キリスト）教統一神霊協会（統一教会）の高齢者福祉施設「清心ビレッジ」1階のロビーで、同教団信者の日本人女性（54）が焼身自殺を図り、周囲にいた日本人の男女2人と共にやけどを負った。警察によると、女性は約5リットル入りのプラスチック容器に入ったシンナーを自分の体と男性牧師（53）の体にかけ、ライターで火を付けた。隣にいた女性（57）にもシンナーがかかり、火が燃え移った。

　3人はすぐに近くの清心国際病院に搬送されたが、自殺を図った女性と男性牧師はそれぞれ全身と上半身に大やけどを負い重体で、ソウルの翰林大学漢江聖心病院に移され治療を受けている。もう1人の女性も全身に中度のやけどを負った。

　3人は23日に開催される統一教会創始者、故・文鮮明（ムン・ソンミョン）総裁の追悼行事に参加するため22日に日本から入国し、宿泊手続きをしている最中だったという。目撃者によると、自殺を図った女性はロビーで男性牧師に近づき、リュックサックからシンナーの容器を取り出して男性にかけたとされる。ロビーにはほかに10人ほどがいたが、被害はなかった。

　統一教会の関係者によると、この女性は韓国人男性と結婚して韓国で3人の子どもをもうけたが、うつ病や精神疾患の症状を見せ、長期にわたり日本などに滞在していたという。このため、警察は焼身自殺は宗教的な理由ではないとみて、詳しい経緯を調べている。

　統一教会は23日午前10時から同地の清心平和ワールドセンターで、各国の信者ら約2万人を集めて文総裁の1周忌追悼行事を開く予定だ。文総裁は昨年9月3日に他界し、23日は陰暦の命日（7月17日）に当たる。

加平＝権祥銀（クォン・サンウン）記者

事件を伝える朝日新聞の記事（8/23）

重体だった公文敦子さんが亡くなったとの情報があった。

また、公文さんの“霊の子”（統一教会へ伝道された人）の女性が、2.000万円の献金の返還を巡って兵庫教区長の小野氏とトラブルになっていたそうだ。

清心ヴィレッジは高齢者福士施設だが、入居者が少なく空き室だらけのために式典などの催事の際の幹部信者の宿泊所となっている。小野教区長が1階ロビーで宿泊手続きをしていた時に、公文さんがプラスチック容器（5リットル入り）の中のシンナーを自分と小野教区長の身体に掛けライターで火を点けたようだ。
事件は無理心中の様相を呈してきた。その背景には、執拗な献金強要に絡んだトラブルが見える。