後援を取り消したメディアのロゴが今も掲載されているイベントHP |
本紙は10月21日付けの記事で、今週末にいわき明星大学グランド(10月31日)と福島県いわき市いわきニュータウンセンタービル駐車場(11月1日)を会場に開催されるふぇすてぃばる絆&絆&絆(バンバンバン)の資金集め募金活動の模様とその背景について報じた。
一生懸命塾主催の学生団体とその学生団体OBのNPOの共催で開かれる震災復興イベント。
そんな背景を知らされないまま、名義後援を認可してしまった地元新聞社、ラジオ局、テレビ局計8社とやはり後援と会場使用を認可したいわき明星大学、そして吹奏楽部を派遣する地元高校にもにイベントの背景を「御報せ」してみた。
すると「復興利用は心外」「後援は今回限り」「急にクラウドファンディングの話が出たのでちょっとおかしいと思った」「団体を調べて不適切な事実があり後援を取り消した」など様々な反応があった他、主催者サイドが既に後援を取り消されて数週間が経つにもかかわらずイベントHPに当該メディア数社をそのまま掲載していることも判った。
◆後援メディアを中心にイベントの背景を御報せ
10月20日と27日、本紙はイベントHPに記載された後援団体の中から地元メディア8社の他、後援と会場使用を認可したいわき明星大学とイベントに吹奏楽部を派遣するいわき総合高校に電話し、主催団体の背景を説明、今後の対応を問うた。
・福島県立いわき総合高等学校 (吹奏楽部派遣)
吹奏楽部を派遣する福島県立いわき総合高等学校に注意喚起。 参加する生徒に対し、主催者サイドに個人情報を教えないことや、在校生が東京に進学する場合、一生懸命塾からのリクルートの危険があることを伝えた。
・いわき明星大学 (グランド使用許可及び後援)
後援認可とグランド使用認可の経緯
「イベント後援の理由として、学生主体の復興支援イベントだったため、大学としては他大学の学生だが反対する理由がなかった」
――今後に関してまた後援やグランドの使用申請があったら?
「こういう案件があって、こういう情報提供をいただいた上で次年度どうするかということは大学として考えていかないといけないのかなと思う」「今年はまだ『後援しない』『グランドを使わせない』とは、今日の今日の話なので・・・。報告はする。事実関係の確認と担当者の意見を確認したという状況です」
・KFB福島放送 (後援)
「文書で後援の申し込みがあった。文書を見る限り問題はないと判断した」「前身、過去の経緯については細かくは調べていなかったので『社会的に問題のあるようなことではない』とこちらでは判断した」「一応ネットでも調べたが前身までは判らなかった」「お金は出してない。名前だけ」
――是正勧告につい ては?
「それは知らなかった」
――後援は続ける?
「後援は今回一回だけ」
――後援を降りるということには?
「ならない、飽くまで今回のイベントのみです」
――来年後援申込みがあったら?
「その時はまた考える」
――「今回は背景までは調べていなかった?」
「はい」「今後はよく調べてから」
・株式会社いわき市民コミュニティ放送 SEA WAVE (後援)
「背景は一切把握してない」「後援は 3回目」「1回目から被災地支援と云う名目のイベントだったので企画書や後援依頼書を頂いていたが今聞いたような話は一切載ってなかったし、飽くまで学生さんたちが被災地に対しての支援の名目のイベントと文面から受け取っていた」「他の後援予定や今までの後援のところを見ると主要なところが入っていた」 「企画書を見ての(後援了承の)返事だった」「直接押し掛けてきてお願いされたわけではなかった」「10月1日に届いた『取材依頼のお願い』に添付されていた企画書の書類では後援決定が計13団体でマスコミが半分だった」 「今年に関しては此処まで来ているので(後援取りやめは)厳しいと思う 」「来年以降は今聞いた話を上に挙げて検討する」
「昨年は主催者がイベント宣伝のためラジオに出演したが、今年は日程が合わず出演は無い」
ふくしまFM (後援を取りやめ)
担当者は後援名義を取り下げたのはクラウドファンディングが理由と話す。
「最初は復興のイベントということで名義を出したが途中からクラウドファンディングみたいな話があったので『そういうわけにはいきません』ということをお返しして、できれば名義も辞めたいと言った。クラウドファンディングの申し入れがあった時点で『それは無理です』と、(一生懸命塾の問題について)そこまでの追っかけはできてなかった。急にそういう話があったのでこれはちょっとおかしいなと思って、金銭に関わるものでは『うちは(後援の)名義はお貸しはできない』と申し伝えた」
――来年以降もし後援依頼があったら?
「同じですね。学生の団体が自主的に善意でそういう活動をやっているということであれば応援はするが、お金が掛かってくるものであるとかそういう情報があるものに関してはお断りをする」
問題となったクラウドファンディング |
「いただいた文書に不審な箇所がない場合は名義後援という形でさせていただいている」
「震災と云うキーワードを使われるのは我々としても心外」「名義後援を求めてくる媒体の主たる目的は記事取材」「そういう要請が年間2000件くらいあるので一件一件のチェックを怠った部分はお詫びしたい」「勉強不足で申し訳ないが」「あとは当日の取材で取材記者が行ってみてどうか」
――来年以降は?
「勧誘が目視できた場合は記事を入れない」「追跡もしっかりやる」
・福島テレビ株式会社 (後援)
「文面(後援依頼書・企画書)上で審査をした」「背景については今初めて聞いた。対応はこれから協議しなければいけない。話が本当であれば リサーチが東京と云うことで遠かった。この手のものはローカル局 だと地元に熱心に働きかけてくれたり、文面上福島を支援する企画だと認識していたので承認した」「弊社の方でも調べさせていただく」「実際に母体団体が是正勧告を受けているのであれば考えなくてはいけないと云うのが次のステップ」
――今年の後援を外すということもあるか?
「それは先方とも話して関連性と云うか」「確認できる方法はあるか、関連性が判るものがあれば今年も取りやめさせてくれと言うことはできる」「調べて調整したい」「関連性が乏しければこのまま行かざるを得ないという考えも正直ある」
~10/27取材~
・株式会社福島民報社 (後援取消し)
「独自に調査して2~3週前に後援取消しをした」
――それは運営母体団体に問題があるということか?
「そうですね」 「県外の団体の場合、地元のマスコミということで後援申請書が来るので新規のものに関してはその団体がどういうものなのか調べ上げられるだけ調べ上げたところ今回たまたまヒットした。事実確認をして後援取消しを主催者側に伝えた」
・株式会社ラジオ福島 (後援取消し)
「後援を承諾していたが、当社でもこちらの団体を調べてやはり不適切な事実があったということで会社の判断として後援を取り消すという文書を主催団体宛てに10月21日付けで出した」
「印刷物関係についてはもう既に出来上がっていると思うので、それを消すと言うのは難しいと思うが、当社として後援はお受けできない」
・福島中央テレビ
「正直言って驚いた」「こういった是正勧告などについては承知していなかった」「東京から学生が来て、会場もいわき明星大ということでいいイベントだと思っていた」
「今回については今のところ悪いことしていないというか勧告を受けたのも大分前ということで、開催直前ということもあり(名義後援取りやめは)難しい。」
「ただ、このことについては深く考えている。来年については後援するのはどうかと考えている」
「クラウドファンディングはうちも断った」
「ニュース素材として取り上げないように報道部には話している。取材には行かない。後援の名義には名前が入ってしまっているが、中身が中身なので重く受け止めている」
なんと地元メディア3社が後援を取りやめていた。後援を続けるメディアも「今回限り」「復興利用は心外」「重く受け止めている」などと述べている。
印刷物については講演を取りやめた団体が記載されたままになっていることは当のメディアも黙認しているが、イベントHPの後援団体の更新はすぐに反映できる筈だ。
後援を取りやめたメディアがいまだに掲載されているイベントHP |
◆イベント主催者は取材を拒絶?
「東京の大学生による進路相談は今回もやるのか?」
「イベントスタッフ全員が学生?」
「(株)もといの社員は関わってないの?」
「ドリームプランナーもイベントスタッフ?」
「クラウドファウンディングをふくしまFMに求めたのか?」
「ふくしまFM他数社がが後援降りたが何故今も後援団体としてイベントHPに掲載しているのか?」
「37万円の旅費交通費は誰に支払われたのか?」
これらの疑問点について、NPO法人勇気&まごころ&汗の会の中山翔太代表(YMT第7期総長でYMT代表者でもある)に質問をしようと電話を掛けたが、中山代表は「折り返し電話します」と言って電話を切ったきり全く「なしのつぶて」で、その後は何度電話しても応答を得られなかった。
◆一生懸命塾を運営する(株)もといの狙いは?
IKJ一生懸命塾主催の学生団体YMT主催のふぇすてぃばる絆&絆&絆。
本紙は、当イベントの募金活動自体、一生懸命塾を運営する(株)もといの米盛代表からの発案であったとの証言をイベントスタッフ学生から得ている。(株)もといは既報の通り、運営する一生懸命塾の悪質な勧誘について都から是正勧告を受けている会社だ。
本紙は、当イベントの募金活動自体、一生懸命塾を運営する(株)もといの米盛代表からの発案であったとの証言をイベントスタッフ学生から得ている。(株)もといは既報の通り、運営する一生懸命塾の悪質な勧誘について都から是正勧告を受けている会社だ。
一昨年の第一回の際、イベント主催者である勇気&まごころ&汗の会代表者はイベントの後援をしたいわき市の担当者にこう話していた。
学生団体YMTを主催するのは一生懸命塾だと明記するイベント主催者のブログ |
「母体としてYMTはあるが絆&絆&絆をやるのはNPO法人の勇気まごころ汗の会です。このイベント に対してはYMTや一生懸命塾が関わっているものではない。あくまでこのイベントはNPO法人の主催で一生懸命塾とは別組織です」
それが昨年の第二回以降は勇気&まごころ&汗の会とYMTとの共催となり、更に一生懸命塾の勧誘員であるドリームプランナー統括室の人員もイベントスタッフとして関わっていることが判明している。街頭募金活動を行なっていた学生は、イベントスタッフである一生懸命塾勧誘員の言いなりだ。
これは、地元に取り入るために学生主催と言って近付き、取り入ってからは逆に一生懸命塾の信用付けのために利用する狙いがあるのではと思われる。
現に今回話を訊いたメディア関係者の一人は、イベントに地元マスコミの後援を要請する目的を「団体の信用付けのためだろう」と分析している。
学生によるイベントと銘打ちながら、その実態は『一生懸命塾=(株)もとい』が深く関わっているのではとの疑惑が改めて再燃している状況だ。
昨年と一昨年の同フェスティバルでの募金集めは、主催団体HPによると合わせて約1千万円に上る。今回も既に800万円以上を集金しているようだ。
悪質勧誘や強引な契約を行なってきた会社が支援する団体が行なう募金活動。人々の善意の募金が、問題組織の信用付けに使われている現実がある。
実態と異なる主催者サイドの説明、地元メディア数社から後援を取り消された後も平然とHPに掲載し続ける手法を含め実に詐欺的だ。
(~11月3日追記~)
イベント終了後、イベントHPの後援団体一覧から『ふくしまFM』『ラジオ福島』『福島民報社』の名が消されていた。
地元メディア3社を消したのはイベント終了後だ |
~本紙関連記事~
おおっ、素晴らしい取材と影響力につき、敬服いたします。
返信削除GJ
返信削除こういう記事が広まれば良いと思うね
返信削除まぁ薄々とは知ってたけどね
http://swedenborg-platon.seesaa.net/article/290851301.html
返信削除自称宇宙人さんへ
このブログ村にどなたかは存じあげませんが、宇宙人がいらっしゃると聞いてびっくりしています。
自分の潜在意識をひも解いて、宇宙人だった時の記憶をよみがえらせることができるのは、総裁先生以外にいないと私は思っていましたので、すごい方がいるものだなーと尊敬しています。
私も、宇宙論や素粒子論、物理・化学全般、宗教・哲学、政治経済と幅広い関心は持っているのですが、頭があまりいい方ではないので、地球の物理や政治経済、哲学、宗教もなかなか人前で話せる自信がおきてきません。
そこで、誠に申し訳ないのですが見も知らずの宇宙人さんにお願いがあるのですが・・・
私も他の星について、大変な関心があります。
どのような星にいらっしゃったかは、だいたい分かりましたので、できればその星の文明や価値観、思想やその星の哲学、あるいは、科学技術において地球と比較してどのくらい進歩しているのかを、できるだけ詳しく記事にしていただければ、大変勉強になります。
他の星について勉強する機会など滅多にありませんので、私以外の方も大変喜ばれるのではないかと思います。
先ほども書きましたように、私は地球にある学問すらなかなか理解できない人間ですので、できるだけあなたがいらした星について、どのような文明であったのかを詳細に書いていただければ、これ以上の学びの機会はないと思います。
よろしくお願いします。
今年もこのイベント開催しましたよ!
返信削除参加しましたがとても楽しかったです。
見てる限りはまったくもっていい人たちだったよ!憶測とか一部の意見より、自分の見たものを信じてもいいんでない!?
返信削除記事とずれますがご参考まで、塾生へのメッセージも込めて。
返信削除過去に友人が一生懸命塾に入り、いろんな名目での出費を重ね、塾生同士の「熱い」活動に傾倒していくのをみました。
塾生へも話を聞き、これは退会させないといけないと判断し、彼を説得しながら消費者庁へ注意喚起もしました。その後東京都から是正勧告もあり、彼は退会に同意してくれました。
塾生たちが本当にいいことだと信じているならそれでもいいですし、騙されているのかは価値観の問題もありますが、もし少しでも疑問を感じている塾生が何人かでもいるのなら、一度立ち止まっていろんな情報にあたったり、塾外の友人、家族とよく話すのも大切なことだと思います。
今年の3月に卒塾しましたが、本当に素晴らしい塾です!!
返信削除募金活動やボランティアを悪いとは思わない、しかしそれを就活のアピールに使うのは人として最低な行為だと思うし、被災地への侮辱にほかならない。就活を食い物にして金儲けしてる連中は本当に不愉快だし日本社会の癌そのもの
返信削除子どもが一生懸命塾にはまり込み、イベントや募金に駆り出されて、通常の就活ができない状況でした。どんな企業を紹介してもらってるか、塾に問い合せても常に無愛想な対応でろくな返事ももらえません。
返信削除親と子どもを切り離す主義で、カルトの手法です。
挙句の果てには塾で何十万もする脳波にいいと言う怪しげな機械や、高価な化粧品を買わされ、その支払いのためバイトに明け暮れています。
洗脳されると抜けられないので、ここの塾は本当に気をつけてください。