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2021年11月19日金曜日

やや日刊カルト新聞社が記者を除名 わいせつ事件で有罪判決

 やや日刊カルト新聞社は16日付で岩野孝之記者を除名処分とした。岩野記者は勤務先の研究施設で行なった実験の際、被験者アルバイトの女性の体を触ったとして、今年1月に準強制わいせつの容疑で逮捕。他にも同様の行為があったとして再逮捕され、1件で不起訴、3件で起訴されていた。11月8日に懲役3年、執行猶予4年(保護観察)の有罪判決が言い渡された。

 岩野記者は逮捕時、日本脱カルト協会(JSCPR)の理事も務めていた。逮捕後、理事を辞任し、初公判後に同会理事会が除名(資格喪失)処分としている。判決については、同協会は会員に報告しておらず声明文等も発表していない。

 起訴状などによると、岩野記者は昨年10月から12月にかけて、勤務先の研究施設でMRIを用いた実験の際に女性被験者の体に触るなどした。公判で岩野記者は事実関係を全面的に認め、被害者に謝罪。検察側は、実験者と被験者という立場を利用した悪質な行為だとして懲役3年を求刑した。

 11月8日の判決で水戸地裁土浦支部は、検察の主張通り「悪質」として懲役3年を言い渡した。しかし本人が反省していることなどを理由に執行猶予4年(保護観察)とした。

 判決を受けて、やや日刊カルト新聞社は岩野記者が同社所属の記者であることの公表と除名を決定。藤倉善郎総裁の談話を発表した。

藤倉総裁談話(全文):

「被害者の皆様にお見舞い申し上げます。岩野氏の行為は到底許されるものではありません。カルトにおける人権侵害の問題を扱う者が、カルト問題とは関係がない場でのこととは言え立場を利用した人権侵害行為を行なった点は、我々にとっても重大な問題です。

 やや日刊カルト新聞では通常、記者の安全を守るため、当人が承諾しない限り誰が記者であるのかは公表しておりません。今回、逮捕後の岩野氏が接見禁止のまま長期勾留されており、事件についての客観情報はもちろん岩野氏自身の言い分を確認することもできませんでした。その状態で記者であることの公表や処分の決定はできず、逮捕という事実に関してのみ報告する岩野孝之氏の逮捕に関する声明を発表した上で、私藤倉や鈴木エイト主筆が裁判所に通い全公判を傍聴することで事態の把握に努めました。

 岩野氏は逮捕時、日本脱カルト協会の理事でした。私自身も鈴木主筆も会員です。しかし同協会は逮捕の事実を把握していながら当初、逮捕の事実を会員に報告せずにいました。岩野氏が本紙記者であることを知っていた個々の同会理事らも、事件を知りながら本紙関係者に敢えて伝えずにいました。

 このことから、公表の可否に関わらず同会から得られる情報はなく、以後同会による報告等が仮にあったとしても公正さは期待できず信用に値しないと判断しました。これも本紙が独自に全公判を傍聴した後に処分を決める方針をとった要因の1つです。

 同会のこの姿勢は現在も続いており、判決が出た事実すら会員に報告されていません。岩野氏本人の罪のみならず、日本脱カルト協会理事会のあらゆる方面に対する責任感の欠如が露呈した事件でもあります。

 岩野氏に関しては、本紙の藤倉及び鈴木エイト主筆で全ての公判を傍聴した結果、総合的に見て犯行をめぐる事実関係は大筋はっきりしており、検察側が提出した物証もかなり直接的なものでした。何らかの事情によって生まれた冤罪の可能性を疑う余地もありませんでした。岩野氏自身、法廷で罪を認め反省し、事実関係等について争いませんでした。

 これに基づき、本紙としては岩野氏の意思に関わりなく、本紙記者であることを公表した上で除名すべきと判断いたしました。

 こうした事情や手順により、処分と公表が遅れたことをお詫びいたします。

 本紙ではカルト問題について取材する場面に限らず、相談が寄せられた場合などにも、カルト被害者とやりとりをします。直接会うこともあります。性犯罪に限らずハラスメント等も含め、人権侵害を行う者が活動に関わることは、カルト被害者の安全に直接的な危惧を生じさせます。

 そのため本紙では創刊当初から、記者の一般公募を行なわず、私藤倉等が直接面識を持ち信頼できると判断した人をスカウトする方式をとってきました。取材や記事執筆のスキルだけではなく、人間性も当初から判断基準としていました。岩野氏についても、人を傷つけるような人間ではないと信頼していました。

 しかし本紙では4年ほど前にも、性犯罪ではありませんがハラスメント的な言動と虚言が目に余った僧侶の瓜生崇氏(玄照寺住職、当時日本脱カルト協会理事)を除名(永久追放)とした件もあります。今回の岩野氏も含め、いずれも私自身が選んだメンバーでした。

 この点について反省するとともに、難しさを感じております。当面、記者の補充はせず、再発防止について考えながら、残るメンバーで活動を続けます。

 岩野氏には、真摯な反省と被害者への償いを求めます。同時に私個人として、岩野氏の更生のためにできることがあれば支援したいと考えています。」

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6 件のコメント:

  1. 宗教に真摯に向き合っていればこんな事にならなかったのに、人間として過分な欲望に走りました。
    天に唾を吐いて自らにかかる事に!
    この組織は何を基準に世直しを主張しているのか?
    組織的に「難しい」発言をされておられました。
    本当は何の対策の無い中で、人を扇動している事にきずかず、他人事のように処理しようとしている。
    何の対策の無さを暴露!
    彼こそ性の欲望から脱会させる為に、真面な人間として更生させる事に組織ぐるみで努力せねばならないかと考える。
    何が悪で何が善か出来ない人間が「理事」!
    真面であれば、彼の反省文を掲載するとこまで責任を持ってもよいのではなかろうか?
    それが正義の新聞社たる立場かと考えます。
    そのまま悪人を放出されない事を願います。
    しかし、怖い世の中ですね。

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    1. そうですね
      天網恢恢疎にして漏らさず
      という言葉もありますしね

      「宗教に真摯に向きあっていなければ」
      それならぜひ法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください

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  2. ざっま~~~!!
    まじめに政治活動している候補者をカルトだのヘイトだのレイシストだの抜かしておって
    このザマwww
    バ~~カ!

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    1. バカ? 何が?
      人を罵倒するより法華経を信じ南無妙法蓮華経ととなえてください

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  3. やや日というか、藤倉氏は良い決断をしています。

    なんであれ、庇い立てせずに悪事を働いた輩に対して相応の処分を下すことで日本脱カルト協会との差を見せつけている。理解できない政治痴犬がいるようですが。

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  4. 政治家は宗教献金をうけているので
    宗教は素晴らしいと唱えています
    宗教二世は宗教法人課税を唱えてください

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