22日に幸福の科学前で抗議活動呼びかけ＝アグネス・チョウ氏へのデマ問題で

幸福の科学が香港民主活動家の周庭（アグネス・チョウ）氏の「守護霊霊言」と称するものを公開し、中国メディアを巻き込んで炎上している問題で、やや日刊カルト新聞社は9月22日午前11時半から幸福の科学・東京正心館（東京・高輪）前で抗議活動を行うと発表した。

同社は「自分たちのやっていることの問題性を、大川隆法総裁だけではなく信者のみなさんにも知ってもらいたい」（広報担当者）とし、香港を応援する人々の集結を呼びかけている。

東京正心館では21日からの3連休中の宗教行事「愛念供養祈願大祭」として水子供養などを行っており、22日には信者である株式会社ウェディングボックス会長・松本徳太郎氏を特別ゲストとした体験発表が予定されている。



幸福の科学側は9月4日にネット上で配信した周氏の「守護霊霊言」と称するものについて、周氏本人からの削除要請を拒否し、その後も書籍発刊も強行。その内容に基づくデモを16日に東京で開催した。これに対してやや日刊カルト新聞社は「デタラメ霊言を撤回せよ」などと主張するカウンター活動を行った。しかし幸福の科学側は今後も大阪、愛知、広島でのデモを繰り返すと表明した。

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やや日刊カルト新聞社はこれまでも幸福の科学・大川隆法総裁による「霊言」を批判的に報じてきたが、霊言について抗議活動をするのは今回が初めて。その理由について、同社・藤倉善郎被告人容疑者兼総裁は、こう語る。

「もともと、有名人の守護霊を呼び出したと称して勝手に名前を使い、さもその人の意見であるかのように装った『霊言』を書籍などの形で発表する行為には問題があった。しかし中でも今回は際立って悪質。香港で警察に身柄を拘束されたこともある周氏の霊言で、周氏が香港への自衛隊派兵を望んでいるかのような内容も含まれていた。周底氏の命を危険に晒しかねない内容であり、現に中国メディアがこれを取り上げて騒ぎ立てている。この霊言や、これに基づいて香港支援を装う幸福の科学の活動は、香港民主化運動に乗じて自らの影響力を強め、日中の戦争や幸福の科学による日本での革命を目指したもの。こんなことのために香港の民主化運動を引っ掻き回すことは許されない。香港はカルト宗教のオモチャではない。これはもはやカルト問題ではない。香港の人々の人権や民主主義、日本の市民運動などの健全性に関わる問題だ。22日の抗議活動は、宗教の問題に詳しくない人でも、香港の民主化を応援するという点で賛同して頂ける幅広い方々に集まって欲しい」

22日に抗議活動の場所として同社が選んだのは、幸福の科学本部（東五反田）でも大川隆法総裁の住居「大悟館」（白金）でもなく、東京正心館（高輪）。

「都内最大の礼拝施設であり、歩道に横並びになってプラカード等を掲げることで、ある程度の人数が集まっても往来を妨害しない形での抗議活動が可能。この日は3連休中の祈願大祭として信者が訪れる場所でもある。信者の皆さんにも、自身の教祖・教団がやっていることの問題性を知ってもらいたい」（藤倉総裁）

ただし同社では、憎悪表現や差別表現等は一切禁止と呼びかける。

「少なくとも、この日東京正心館に訪れる信者たちは、その場で周氏の霊言を云々するデモや伝道活動をしているわけではない。特に一般信者に対して信仰を理由として罵るべきではないし、祈願大祭のために東京正心館を訪れる彼らの信仰活動を妨害することはあってはならない。信者も教祖や教団に振り回されている人々であり、批判されるべきは教祖と教団である」

抗議活動を行う東京正心館（港区高輪2-1-17）は、都営浅草線泉岳寺駅から徒歩4分（アクセスに関する情報はこちら）。抗議開始時刻は22日午前11時半。プラカード等は各自作成のものでも構わず、同社が作成した以下の画像を使用しても構わないとのこと。