統一教会が本紙・鈴木エイト主筆の『合同結婚式』取材問い合わせを拒否、理由は「当法人の中傷・罵倒」

合同結婚式についてのプレスリリースを
掲載した教団公式サイト(一部加工)

11日、統一教会（世界平和統一家庭連合）が聖地・韓国清平で5月7日に合同結婚式『国際合同祝福結婚式2023』を開催すると教団公式サイトで発表した。紙・鈴木エイト主筆が合同結婚式の取材申請について日本教団本部へ問い合わせところ、事実に反する理由で問い合わせへの回答自体を拒否されていたことが判った。　教団公式サイトに掲載されたプレスリリースには以下の記述がある。

＞※祝福結婚式に関するお問い合わせは、広報局またはお問い合わせフォームまでお願いします

　 14日午後1時過ぎ、本紙の鈴木エイト主筆（ジャーナリスト）が統一教会松濤本部に電話で問い合わせた。

　午前に一度問い合わせた際、電話口の受付女性職員から広報局が接客中のため午後かけなおすよう言われたためだという。

鈴木エイト主筆によると統一教会本部受付とのやり取りは以下。

――ジャーナリストの鈴木エイトです。午後になったので広報局に繋いでいただけますか？

 「確認しましたところ『当法人の中傷・罵倒される方の質問にはお答えできかねません』ということで」

――そんな人がいるんですか？

「はい、鈴木エイトさんでございます」

――鈴木エイトが？(笑)

「もう有名な(笑)あまりにも(笑)事実か事実でないかテレビを観る暇もございませんけれども、あまりにも酷いということが、わたくし個人も、有名でいらっしゃるので」

――個人で有名と言われても

――私(鈴木エイト)が世界平和統一家庭連合（統一教会）に対して中傷や罵倒をしているから答えないということですか？

「そうですね、はい」

――僕、中傷や罵倒なんてしたことないんですけど

「自分は(笑)したことがない（とおもっている）のでどんどんできるんじゃないですか」

――中傷は根拠のないことを言うことだったり、罵倒は罵ることなので。僕は罵ったことはないので事実に反しますよね。事実に反することを言われて断られてもちょっと応じられないので。合同結婚式に関しての問い合わせなので問い合わせを受け入れてもらえないということはこちらのやり方で取材しますよ、それでOKということでいいですかね？

「一応、『今日はお答えできません』と（しか）申し置きして（申し置きされて　の間違い？）おりませんので

――広報に繋いでいただきたいのですが

「午後また電話がくると言ったらそのような返事でございました」

――それは佐藤さん(佐藤進広報局長)ですか

「そうですね」

――佐藤さん、なんでそんなに避けるんですかね

「判りませんね」「鈴木様は有名なのでテレビやYouTubeでいつも観てます」

――そうなんですね、ありがとうございます。

――合同結婚式取材に対する問い合わせなんですけど、問い合わせ自体を受け付けてくれないとなると対処に困りますよね、とりあえずこちらはこちらのやり方でやらせていただきます。問い合わせたらそう言われたのでそうするしかないかなと思うので

「そうですね。お気持ちは伝えておきます」

――ありがとうございます

　ちなみに「中傷」「罵倒」とは以下の意味だ。

「中傷：根拠のないことを言いふらして他人の名誉を傷つけること」

「罵倒：激しい言葉で相手を罵ること」

　鈴木エイト主筆によるとどちらも身に覚えのないことだという。同主筆は本紙の取材にこう答えている。

「事実を伝えるというジャーナリストの職分に則って取材を行い、報じるのみです」

　教団のプレスリリースには以下の記述もある。

＞※韓国・清平の当法人施設内での無許可による取材・撮影行為は、固くお断りします。尚、空港等の公共交通機関における当法人信者に対する無許可取材・撮影等があった場合、人権侵害及び肖像権侵害等により法的手段に訴えることがありますのでご注意ください

　　

　この内容について鈴木主筆は「取材の自由や報道の自由についての教団の見識の浅さを感じる。こういうことを示すのは面倒な団体だとメディアに認識させ、教団が認めたメディア以外の取材をさせないようにする意図があると思う。空白の30年を再び生まないためにも各メディアはきちんと報じるべき」

　なお、情報筋によると、やや日刊カルト新聞社は5月7日の合同結婚式取材について様々な取材方法を検討しているという。