いよいよ明後日は参議院選挙の投票日。幸福実現党特別代表のドクター中松候補(比例)はこれまでの街宣活動で、チベット僧の帽子をかぶって「仏教最高位の金剛大阿闍梨の位を授かった」として有権者に投票を呼びかけてきました。これについて、何人かのチベット人から批判的な意見を聞いたので、中松候補本人に伝えてみました。
中松候補は今年3月、「国際宗教連盟(SAGE GROUP)」代表・中井天山氏とともにインド・デリーに行き、チベット仏教ゲルク派のトップであるガンデン・ティパから「金剛大阿闍梨」の称号を授かったとされています。同時期、脳機能学者を名乗る苫米地英人氏も中井氏に同行し、「傳法大阿闍梨」の称号を授かったとしています。そして天山氏が授かったとしているのは「傳法金剛大阿闍梨位」。国際宗教連盟ではこのほか、同行したグループのうち2人が「大阿闍梨」、21名が「阿闍梨」を授与されたとしています。阿闍梨だらけ。
中松候補は「金剛大阿闍梨」を仏教最高位としていますが、すでに本紙で伝えたように、チベット研究者は「最高位ではない」と語っています(ドクター中松がチベット僧&マルタ騎士団コスで街宣)。また、本紙・藤倉が何人かのチベット人にドクター・中松候補の写真や映像を見せて意見を求めると、こんな声が返ってきました。
「これは間違っている」
「お坊さんではない人がこういう恰好をすることは、チベットでは許されない」
「ダライラマでさえ、特別な儀式のときしか着けない帽子なのに」
怒っているというよりは、呆れている様子でした。
そこで、7月4日の日曜日、秋葉原で街宣中の中松候補に、こうしたチベット人の声を伝えてコメントを求めてみました。
──ぼくの友達のチベット人が、この帽子はお坊さんでも儀式の時しか着けないものだから、こういう使い方は間違っていると言っているんですが。
「金剛大阿闍梨というのは、そのチベット人には理解できない! 金剛大阿闍梨の理由、この帽子の理由は、日本人の心を清めてくれということで、いままさに選挙でこの帽子で日本人の心を清めている。それが金剛大阿闍梨をもらった最大の目的である」(中松候補)
説明しているうちに興奮してきた中松候補。最後は「そのチベット人はわけがわかってない!」「絶交すべし!」と声を荒げていました。
このやりとりを脇で聞いていたマネージャーから本紙・藤倉は、「路上での取材ではなく、改めて取材を申し入れて欲しい」と言われました。そこでメールで質問事項を送り、電話でも返答を催促しましたが、いまだに全く音沙汰がありません。
23 コメント:
ドクター中松には失望しました。
本来、政教分離というのが原則のはずですが、最初から
このように自分の宗教的な位の高さを自慢して選挙活動するような世間知らずで節度の無いな人に政治は任せられません。
苫米地氏も著書スピリチュアリズムの中では反カルト的な立場をとり、オウムの麻原にお墨付きを与えてしまったダライラマのことを批判するような文まで書いて、宗教に対して冷ややかに分析しておられたはずですがいつのまにかおかしな方向に歩まれているようですね、ミイラとりがミイラになったんでしょうか?
それにしてもチベット仏教ではお金さえ積めば高層の位が簡単に手に入るような仕組みでもあるのでしょうか、一般人にはそう理解されてもしかたないですね。
匿名さんは政教分離の原則を誤解されているようですね。
(憲法20条の第1項後段)
「宗教団体が政治的活動をすること、そういうことまで排除する、こういう趣旨の規定ではない」
1994年10月12日
衆議院予算委員会での内閣法制局長官の答弁
藤倉さん、何人かのチベット人に聞いたうえで、ドクター中松に突撃取材ですか?
しかもビデオまで回して…。すごい行動力だな~。感心します。
いや実は、こないだダライ・ラマ法王が来日していたから、インドから来たチベット人と会う機会もあったので。あと最近はスチールカメラの動画機能がとてもよくなったので、さほど気合入れなくても動画取材できるんですよ。
ドクターは純粋に日本国民を思い、その徳力を施したいとやっておられる行為と思います。ご高齢でもありますし、すべてにおいて行動が正しいかどうか、その帽子一つをあげつらって論ずるには値しない。
そんな瑣末なことよりもこれまでの中松博士の発明の数々をみよ。どれだけ海外からドクターが尊敬されているか。
ドクターの価値を正統に報道してから、失礼に当たらないインタビューを試みよといいたい。
海外から尊敬されている人であれば、ほかの国の人の宗教文化や習慣をないがしろにしてもいいというわけですか。すごい神経だなあ。で、チベットも海外なんですが(笑)。
ついでに言っておくと、このインタビューは失礼でも何でもない。ぼくは丁寧に「チベット人がこう言っている。その点についてコメントをいただけますか」とお願いして取材しました。
間違った宗教感などは、その信仰を持っている人達を傷つけたり、人格そのものを否定することにつながりかねないです。
正しく理解することが、必要です。
このインタビューは、失礼でもないと思います。
ドクターのきれいな心、という真意を汲み取っていますか?
チベットは中国の影響下におかれていることも鑑みてインタビュアーの友人が正しい仏教を語れる人物がどうかは分からないと私はいっているのです。
私も取材をしている人間ですが、懐疑心から人にインタビューを試み要としたならば、不快感を相手にあたえ、ろくなインタビュー内容にならないこと位はよく知っています。
相手に対する共感力があってこそきちんとしたインタビューの返答は引き出させるものですよ。
> チベットは中国の影響下におかれていることも鑑みてインタビュアーの
> 友人が正しい仏教を語れる人物がどうかは分からないと私はいっている
> のです。
笑。そんなこと、あなた書いてないじゃないですか。
ドクターの姿を批判していたのは、みな中国国外にいるチベット人たちです。現在、日常生活でも宗教生活でも、中国の影響下にない人々です。記事に出てくるチベット人の言い分については、同じことをチベット仏教に詳しい日本人も言っていますし、ぼく自身、インドにもチベットにも取材に行っているので、お坊さんが儀式などの時しかあの帽子をかぶっていないことは知っています。
チベット人の言い分を鵜呑みにしているわけではなく、自分の知識・経験や記事に登場していない人々の意見などから「客観的事実である」と判断したからこそ、ドクター・中松に直接聞くにいたったわけです。だから、もしそれによってドクター・中松が不快に思うのであれば、それはぼくが無礼だからとかチベット人が間違っているからということが原因なのではなく、ドクター・中松自身が他人から批判されるようなことをしていることが最大の原因です。自業自得、因果応報。
> 相手に対する共感力があってこそきちんとしたインタビューの返答は引き出させるものですよ。
それは御用ライターや太鼓持ち記者の発想です。報道の取材では、相手に気分良く語らせることを唯一の手段とは考えません。特に、相手が何かしらの問題の原因である場合は。報道取材の目的は飽くまでも、事実関係や相手の見解を確かめることであり、相手の御機嫌を取ることをそれより優先することはありません。
突貫とはいえ、こういうコメントしか出ない「金剛大阿闍梨」というのも…。
中松氏が金剛大阿闍梨を授与されたというニュースを見て、嫌な予感はしてましたが現実になってしまいました(笑)
もう、ゲールク派の思惑がわかりませんね。
なによりも、未だに「フロッピーディスクを発明した」なんてデマを堂々と言っている人の何を信じろと言いたい。
見ていてわかるよね なにをこじつけようが・・・
終焉をむかえているのだろうかとおもってしまう今日この頃
幸福実現党から出馬している時点で人間的に終わってる
感情をコントロールも出来ない時点で金剛大阿闍梨ではなく、見た目は老齢により病的に感情をコントロール出来なくなった御老人です。
ちゃんと病院で検査を受けてお大事にしてほしいですね。
チベットのゲルク派…こんな事を真に受けてしまう騙されやすい純粋な老人に「金剛大阿闍梨」とか言って何をおだてて企んでいるのでしょうか?
ゲルク派の中でいったい何が起こっているのでしょうか?
これは中松氏のせいでは無く、ゲルク派の責任だと思います。
ゲルク派は修行もしていない人に「阿闍梨位」や「大阿闍梨位」を乱発する習慣があるのでしょうか?
阿闍梨位を授ける基準は何なんでしょう?
授与時にお金はどのくらい動くのでしょう?
ゲルク派に聞きたいですね。
http://www.tibethouse.jp/news_release/2010/100730_gaden.html
「中松氏が私およびゲルク派の名前を装い、金剛大阿闍梨の地位を授かったという情報を流すことは正しくありません」
だそうです。
藤倉様
この突撃取材、感動しました。
こういうのを黙認するのはチベット仏教の為にも絶対に良くありませんよ。
私なんか苫米地氏の「夢をかなえた覚醒力」という5万位するDVD買ってしまいました。
http://www.tomabechi.jp/archives/50935456.html
宣伝文句では「おそらく世界的にも類のない、カルマパ17世法王の強烈な夢実現マントラが入る」としていたのに実際には、ある人の「世界一周旅行の安全祈願」だったり、胡散臭いな、と思っていました。
そもそもいきなり呼ばれて「最高の称号」を授与されるなんて言う事が起こるはずがないと思っていました。
今回の藤倉さんの取材で本当にすっきりしました。
有難うございました。
是非、ドクター苫米地氏の取材もして下さい!!!
応援しています。
称号を与えられたとする方から、お困りの声名が発表されていますね。
*ダライラマ法王事務所
http://www.tibethouse.jp/news_release/2010/100730_gaden.html
チベットの皆様は、おかれている状況が状況だけに、支援をしてくれる人々がいる国・・日本から訪れる寄付や支援を申し出てくれる人を、邪険にあしらうことができないことくらい、想像にかたくないでしょう。
チベット人には最高位の阿闍梨の意味がわからない、とはよくそんなことがいえるなと思います。
チベットの皆様は、信仰が生活そのもの。
中松さんの周囲の方も、暴走を止められないのでしょうね。
一度、成功体験と名誉を得た方は、
お年を召されても何が何でもそれらを欲するのですね。
こうなってはいけない、という、よくできた見本です。
何も修行をされていなくて、チベット語を理解出来ない方が「阿闍梨位」や「大阿闍梨位」の称号を受けるなんてあり得ないと思っていましたので、藤倉様が取材を行なって下さってモヤモヤが晴れました!
藤倉様、今後もこのよう取材を是非、続けて下さい。
まぁあれだな中松義郎にしろ戸塚宏にしろ
こういった 危険分子じじぃは政府の監視が必要だよ
市民がゆっくり眠れねぇ まさに人間核弾頭
南無妙法蓮華経と唱えてください
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