長生村長選で現職・石井氏が落選

当選した小高陽一氏

幸福の科学大学の開校が計画されている千葉県長生村で17日、村長選挙が行われ、現職の石井俊雄氏が落選。小高陽一氏（自民党推薦）が石井氏を57票差で破り当選しました。小高氏は、かねてより長生村で課税議論の的となっていた幸福の科学所有の土地について、固定資産税の納付を要求する方針を掲げていました。


17日に行われた村長選挙の投票率は67･06%（前回71･39%）。当選した小高氏の得票数は3779票で、石井氏は3722票。選挙前、村議会議員の間での下馬評では石井氏有利とされていましたが、まさかの落選となりました。

長生村では、2008年に購入した約31ヘクタールの空き地に対して「宗教用地ではない」として、年間約2500万円の固定資産税を課すべきとの議論が行われてきました。しかし石井村長は「信教の自由」などを理由に納付を要求せずにいました。また、その石井村長が昨年、栃木県那須町にある幸福の科学学園を視察した際に、教団側から視察用の自動車と食事の提供を受けた疑いが指摘され、村長と教団の癒着を指摘する声も上がりました。そのため村議会では、村長の学園視察について特別調査委員会（百条委員会）を設置して追求していました。

一方、当選した小高陽一氏は、村議会議員を５期務めたベテラン。幸福の科学の土地に対して課税すべきとの立場を取っています。

幸福の科学側は、前村長のもとをたびたび訪れては幸福の科学大学への理解を求めてきており、そのせいかどうかはわかりませんが、固定資産税の課税は免れてきました。幸福の科学側にとっては、村長の交代によってロビー活動が振り出しに戻るとともに、課税議論について厳しい対応を迫られる可能性があります。

また、新村長が幸福の科学大学（2015年開校予定）を歓迎するのかどうかについても注目されます。