反ワクチン活動家の上野ほたる氏(公式サイトより)
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上野ほたる氏は、ホメオパシー団体「ホメオパシーセンター新潟上越」認定のワクチンセミナー講師。インフルエンザ等のワクチンの危険性を訴えるイベントなどを開催し、反ワクチン活動に取り組んできました(本紙富山市議選でホメオパシー系活動家が当選=上野ほたる氏、ブログ削除で逃亡参照)。
しかし上野氏は昨年11月の補選の際、自身が開催してきたホメオパシー関係者の講演会やワクチンをテーマにしたイベントなどの告知などを自身のブログやFacebookから削除。「普通のワーキングマザー」の装いで出馬し、当選を果たしました。
当選後、本紙が上野氏の事務所に取材を申し入れたところ、一切の返答がないまま、上野氏は自身のブログをまるごと削除し、その時点ではまだ多少は残っていたホメオパシーや反ワクチン活動に関連する活動の履歴を全て隠蔽しました。現在、上野氏が開設しているブログ「上野ほたる」は、これらのブログとは別に当時、選挙用に開設されたものです。
その後上野氏は、同じく富山市議の島隆之氏(今回の選挙にも政策チーム光公認で立候補)、笠井和広氏とともに「政策チーム光」を結成。代表に就いています。
ホメオパシーとは、病気の原因になる(とホメオパシーにおいて考えられている)物質を分子が1つも残らないほどにまで希釈、振とうを繰り返し、それを染み込ませた砂糖玉など(レメディ)を飲むことで症状が緩和されるとする民間療法。科学的根拠がないとする批判が一般的となっている、「ニセ科学」「疑似科学」の部類に入るものです。
ホメオパシーは西洋医学に否定的であることから、信奉者が自分の子供に必要な治療や投薬を行わないことで死に至った事例もあります。2010年に、山口県でホメオパシー信奉者の助産師が乳児にビタミンK2シロップを投与せず死亡させたとして遺族から訴訟を起こされ(後に和解)、日本学術会議が「この主張には科学的な根拠がなく、荒唐無稽としか言いようがありません」とする声明を発表するなどの騒ぎに発展しました。
上野氏が2014年にワクチンセミナー講師の認定を受けた「ホメオパシーセンター新潟上越」は、2010年のホメオパシー訴訟で被告となった助産師が所属していた「日本ホメオパシー医学協会」の下部組織。日本ホメオパシー医学協会自身がワクチンに批判的で、その趣旨の声明等も発表しています。また日本ホメオパシー協会とその関連団体「ホメオパシー・ジャパン」は、都内のイベントで、医薬品ではないレメディ(砂糖玉)を販売する脱法行為も行っていたこともあります(本紙・ホメオパシー団体が“癒しフェア”で堂々と脱法行為参照)。
メタトロン(小島利恵氏のブログより) |
上野氏が削除した情報は現在も復活しておらず、補選で当選後、上野氏がホメオパシー関連の活動を告知するなどしている様子もありません。まるで、何もなかったかのような態度です。こうして上野氏は引き続き、自身の素性に関する重要な情報を有権者に対して隠蔽した状態で、明日、投票日を迎えることになりそうです。
今回の市議選の選挙公報で上野氏は、「32歳2児の母」「子どもたちの未来のために」「子どもの生きる力を育てる富山」といったキャッチフレーズを並べています。明日の投票で富山市の有権者がどのような審判を下すのか、注目されます。
本紙・藤倉善郎総裁のコメントです。
「乳児を死なせたニセ科学を信奉し、その団体の認定講師として活動していた人物が、子ども関連の政策を売りにして選挙に出るなどというのは、茶番もいいところ。加えて自らの素性を隠蔽して立候補するのは、もはやニセ科学云々以前の問題で、有権者への裏切り行為だ。富山市の有権者の皆さんは上野氏から、まるで砂糖玉のようにナメられてますよ」
◇主な関連記事
富山市議選でホメオパシー系活動家が当選=上野ほたる氏、ブログ削除で逃亡
ホメオパシー団体が“癒しフェア”で堂々と脱法行為
砂糖玉のように甘い“医療ジャーナリスト”たち
ホメオパシー?で乳児死亡、母親が助産師を提訴(山口地裁)
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10 コメント:
過去記事へのリンクが切れているようですよ。
正しいリンク先は以下ですね。
「富山市議選でホメオパシー系活動家が当選=上野ほたる氏、ブログ削除で逃亡」 http://dailycult.blogspot.jp/2016/11/blog-post_11.html
よくぞ素晴らしい記事を報道してくださいました。
地元でも有志が同市議について補選から今まで継続的に問題提起してきましたが、
貴紙のこれまでの活動による信頼度から、有権者への影響は大きいものがあります。
これで当選したら、富山市民は本当に全国の笑いものですね。
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やや日刊カルト新聞は北陸ではメジャーなんだね。
はじめて知ったよ。
ややカルトさんの応援も空しく、またまた、当選しちゃいました(>_<)
「二児のママ、32才」を全面に出してるので、みんな「いい人」に思ってしまうんだよ。
富山もおしまいだー
議員に当選しても、その手の活動をしていなければ別にいいんじゃないか。
幸福の化学の政党も地方議員が9人いるが、何のトラブルも聞いてないし。
議員は有権者によって決められる訳だし、それだけ前期の議員活動が支持されたと言うこと。
何処かの様な辺野古移設に反対するとか平和安保法制廃案とか特定秘密保護法廃案の意見書を所属の自治体の議会に提出している暇議員よりはましだ。
市会議員の場合は自分の地域から出ている人に投票してしまう傾向が強いと思います。
たとえこの人が共産党であったとしても、地域住民は「やはり自分の地域に一人くらいは市会議員がいないと都合が悪いから」といっていれてしまうのは、どこの土地でもあるのではないでしょうか。
この人の出ている地域は、わりと人が多く住んでいるエリアで票が集まりやすい上に、同じエリアから対抗馬が出ることもなかったために、選挙戦を戦っていくにあたって非常に有利に働いたという事情があります。もしまともな対抗馬ー例えば自民党で職業も医者-が出ていたなら、きっと選挙には通らなかったはずです。
若いし子どもがいる女性であれば、保守的な富山の土地柄でアピールは十分でしょうね。ホメオパシーについても詳しく知らない人も多い。上野氏は議員として、反ワクチン活動を推進したいのでしょうか。市民は今後の上野氏の活動をきちんとチェックすべきです。
そういえば、3月11日〜12日に大阪で開催された「癒しフェア2017」にカルト新聞さんは取材に行かなかったんですかね。今回は健康フェアも同時開催でしたが、りゅうちぇるもゲスト参加になってました。某雑誌に広告がありました。
上野氏だけではなく、他の当選状況にも目を向ければ……
・政務活動費問題の発端となった自民党が過半数を保持。
・共産党は数人候補を出すも地元のアイドル的存在に票が集中。
また、上野氏についていえば補選での公約を破っているのにもかかわらず、ということもあります。
要は、有権者は候補の政策の中身とか、富山市の在り方についてとかは考えてなさそう、ということです。
これはカルトにも関係あって、このような状況ではカルト候補であることが問題にならない。見た目良さそうであればそれでいい。
富山市の問題は富山市に留まらず、日本全体の状況を反映しているこということであれば、これからも全国に隠れカルト議員が増えていくということになりそうですね。
富山県民です。
ホメオパシーの隠ぺいだけでなく、市議会議員の年収が1003万円は低いと言ってみたり、全くとんでもない人が再選されてしまいました。
秋には複数の町議会議員選挙があるので、上野富山市議のような人物が当選しないようにしなくてはなりません。
ホメオパシーのような医療拒否カルト、親鸞会のような新興宗教カルト・・・北陸の人はわりとおとなしいみたいで、こんなものに騙されてしまうのでしょうか?周囲の人がおかしいと気づいたときはもう時すでに遅しという感じですよね。
何かに誘われたら某巨大掲示板の宗教板で問い合わせたらいいと思います。上野さんだってホメオパシーの話を聞いたときに宗教板ででもいいですから問い合わせをすれば、カルトに詳しい人が必ず回答してくれただろうし、こんなことになっていませんでした。
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