参院選比例区、統一教会は清和会準会員候補への投票を信者に指示

自民党公認候補者一覧サイトより

2016参院選、統一教会（家庭連合）は全国比例区で新人の宮島よしふみ（喜文）氏（64）への投票を信者に指示していることが判った。

宮島氏は社団法人日本臨床衛生検査技師会会長で、清和会（清和政策研究会）の準会員という人物。


◆ 「“食口”ではないが“御言葉”を聞いている方」


関係者によると、同教団の信者に対し「比例は自民の宮島よしふみさんに入れてください。食口ではありませんが、ちゃんと御言葉を聞いているお方です」との旨の指示が回されているという。「食口」とは「信者」と示す教団内部用語であり、「御言葉（みことば）」とは同教団の教祖・文鮮明が語った言葉や同教祖が解明したとされる教義「統一原理」の内容を総称している。

◆13年参院選は『首相の依頼」で組織票

統一教会は13年の参院選全国比例区に於いて、元産経新聞政治部部長で安倍晋三首相の盟友・北村経夫氏を支援した。当初、当落予想Cランクで当選には程遠かった北村氏に、得票数の5割を超える約8万票の組織票を投入しギリギリ最下位で当選させた“実績”がある。

下記は、本紙が独占入手した13年の参院選に関する同教団の内部文書だ。
「参院選推薦候補」として各地の選挙区の候補者とともに全国区の“推し”候補として北村氏の名が記載されている。

『首相からじきじきにこの方を後援してほしいとの依頼があり、当落は上記の「踊る宗教」と当グループの組織票頼みですが、まだCランクで当選には程 遠い状況です。参院後に当グループを国会で追及する運動が起こるとの情報があり、それを守ってもらうためにも、、今選挙で北村候補を当選させることができ るかどうか、組織の「死活問題」です』

この内部文書に記載された内容が事実だとしたら、安倍首相が「国会での追及阻止」の交換条件として直接、同教団に組織票支援を依頼したということになる。

◆宮島候補の選挙事務所は否定

宮島氏の選挙事務所に統一教会からの支援について問い合わせたが、同事務所担当者は「聞いていない」と否定した。

果たして、宮島候補は何万票を集めるのか当落と共にその得票数も注目される。