判決後、統一教会佐賀教会で “佐賀大学裁判勝訴記者会見”をする 原稿代理人ら統一教会関係者 (統一教会公式サイトより |
25日、佐賀地裁で「大学のカルト対策」の正当性を認めた画期的な判決が下された。
統一教会を批判したとして佐賀大学の准教授と、この准教授を採用した佐賀大学に対し、統一教会の学生組織CARP(原理研究会)に所属していた元女子学生(24)とその両親(いずれも統一教会信者)が440万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決言い渡し。
佐賀地裁は、原告の請求額のごく一部を認めたものの、統一教会の所業の違法性を指摘、大学のカルト対策について「大学は学生に対し安全配慮義務を負ってい る」「霊感商法等の社会問題を起こした統一教会に対して適切な表現を用いて批判的な意見を述べることは社会的相当性を有する」と言及し、大学のカルト対策 の正当性を認めたのだ。
佐賀地裁の波多江真史裁判長は准教授の元女学生に対する発言を「信仰の自由、名誉感情を侵害する違法なもの」として佐賀大学に請求額の2%に当たる計88.000円の支払いのみを命じた。国家賠償法を適用したため准教授の個人責任については否定した。
裁判長は「配慮を欠いた発言で、信仰の自由を侵害した」として、国立大学の職員による発言であるため大学が賠償責任を負うとした。
し かしながら、裁判長は、この元女子学生が准教授とのやり取りを録音していたことを「原告が学生生活課での会話や被告(准教授)との会話を度重ねて秘密裏に 録音した行為はCARPが促進していた大学のカルト対策に対する情報収集の一環と見るのが相当」「被告佐賀大学によるCARP や統一協会に対するカルト対策を攻撃するための材料を得ることを目的として録音したものと推認するのが相当」として「本件発言によって原告が被った精神的 苦痛は、さほど大きいものとはいえない」と指摘し、慰謝料を大幅に減額した。
統一教会は、公式サイトに於いて『佐賀大学に損害賠償命令、女子学生に対する信仰の自由を侵害』と喧伝、CARP広報渉外局長のコメント
「今回の事件の背景には、全国の多くの大学で展開されている、宗教系サークルへの不当な『カルト対策』があります。今日の判決で大学の責任が認められた以上、文部科学省は大学内で不当に行われているこのカルト対策問題 を抜本的に見直して是正するように指導していただきたい」
が掲載されているが、判決文からは大学のカルト対策の正当性を認めた画期的内容が確認できる。
判決文に於いて佐賀地裁は大学のカルト対策について、こう判断している。
「一般に大学は、学生に対し、在学契約に基づき、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を享受研究し、知的、道徳的及び応用的 能力を展開させるという大学の目的にかなった教育役務を提供する義務があるところ、その前提として、大学が教育を受けることができる環境を整える義務を負い、在学契約に付随して、大学における教育及びこれに密接に関連する生活関係において、学生の生命、身体、精神、財産、信教の自由等の権利を守るべき安全 配慮義務を負っていると解される」「統一協会やその信者が、霊感商法等の社会問題を起こし、多数の民事事件及び刑事事件で当事者となり、その違法性や責任 が認定された判決が多数あることは公知の事実であること、被告(准教授)が特定の宗教の教義等について意見を述べることは信教の自由として許容されるこ と、被告(准教授)は被告佐賀大学の教員として、大学における教育及びこれに密接に関係する生活等において、学生の生命、身体、精神、財産、信教の自由等 の権利を守るべき安全配慮義務を負っていると解されることに鑑みると、被告(准教授)が、統一協会の教義等について、適切な表現を用いる限りにおいて批判的な意見を述べることは、社会的相当性を有する行為である」
つまり今回の判決で慰謝料が認定されたのは、この准教授が元学生に対し「原理教なんて辞めるべき」合同結婚式で結婚したその両親に対し「可笑しい結婚」「犬猫の結婚」などと一部不適切な表現を用いて批判したからということだ。
つまり司法は「公知の事実」として「統一協会やその信者が、霊感商法等の社会問題を起こし、多数の民事事件及び刑事事件で当事者となり、その違法性や責任 が認定された判決が多数あること」という「適切な表現を用いて統一教会やその信者に対して批判的な意見を述べること」は「社会的相当性を有する」と判断したのだ。
CARP広報渉外局長のコメントが如何に的外れでミスリードに誘(いざな)うものであるかが判る。
公知の事実:証明が不要な事実。一般人であれば当然知っている事物の状態や一般的情報,確実な資料で容易に確かめられる暦日,歴史上の事実等
21 コメント:
結局判決では負けたんでしょー。
この記事ってさー、
なんか負けを認めたくないようにしか聞こえないんだけど。
エイトさん、もし、判決文をお持ちなら、是非、全文の掲載をお願いいたします。
>適切な表現を用いて批判的な意見を述べることは社会的相当性を有する」と言及
学生に対してその両親のことを「犬猫の結婚」と吐き捨てるのが適切な表現なんですかねえ。
結局、この准教授の発言は司法も違法だと認めたわけですね。
統一協会のために健全な人生を送ることができなくなった若い学生がたくさんいます。
かつて、私が京都大学の先生に統一協会の被害状況を伝えたところ、脱会者の証言からその先生のゼミにも2人も統一協会員がいたことが判明しました。
京都大学のカルト問題に後れを取ったせいで相当数が犠牲になっているようです。
大学はちゃんと学生を守らないと。
まだ、人生経験も少なく、詐欺師的な人々に対する免疫のない学生は、非常に狙われやすい。
カルト化問題で話しが出るヨハン・キリスト教会の伝道師も、普通に「昼間は国大に伝道に行っていた。」と言っていました。学生を狙って偽装勧誘をしているのでしょう。
98%適切で2%だけ行き過ぎがあった、という判決ですね。
しかも、”勝訴”だから統一教会は上告できない。
>結局、この准教授の発言は司法も違法だと認めたわけですね。
私が大学に入学した時、教室に「自治会」を名乗る人たちが来て、「皆さんの名簿を私たちがつくりますから住所と名前を書いて下さい。」と言って紙を回して来ました。
すると、それに気づいた英語の教師が「子の人たちは大学が認めた人ではないよ。左翼活動をしている人たちが皆さんの情報を集めようとしているだけだから。」と教えてくれました。
学生たちはみな名前を書かずに席を外していきました。私も書きませんでした。
自治会の人たちは、その英語の先生に対して「変な事を言うな!」と怒っていたのですが、この先生の発言で私たちは助かりました。
変な人たちから学生を守るために、この英語の先生は核丸派の自治会の人々から睨まれたのですが、それによって学生たちは助けられたのです。
この佐賀大学の先生は立派です。
>98%適切で2%だけ行き過ぎがあった、という判決ですね。
>しかも、”勝訴”だから統一教会は上告できない。
ああ、そういうこと。
なるほど、納得。
しかも、”勝訴”だから統一教会は上告できない。
↑
アホ発見。
納得してるアホもいるしwww
4月26日 23:14にコメント投稿されたYoshi Fujiwaraさん
判決文全文の内容をお知りになりたいのであれば、Yoshiさんと親交のある某ルポライターや某宗教ジャーナリスト、または統一教会広報局に頼めば判決文を入手できるのでは?
4月27日 0:41にコメント投稿された匿名さん
判決は「適切な表現を用いる限りにおいて批判的な意見を述べることは、社会的相当性を有する行為である」としているのであって、当該准教授の発言内容が「適切な表現」ではなかったため、この准教授を採用した佐賀大学への国賠を認めたということです。もしこの准教授が統一教会に関する公知の事実(霊感商法等の社会問題を起こし、多数の民事事件及び刑事事件で当事者となり、その違法性や責任が認定された判決が多数あること)のみを指摘して注意を促したのであれば損害賠償を課せられることもなく問題はなかったということになります。
何を勝ちと設定するかでしょう。
この教授の発言(犬猫云々等)が法的責任を問われるのは当たり前。使用者責任として大学に責任が認められるのも当たり前。そういう意味での「勝訴」は最初から分かりきっていたこと。
ただ、原告側の目的は、それを超えて、大学のカルト対策を一般的に攻撃することなのだから、その目的は全く達成できなかった、ということですね。
今回の記事、久々にカルト新聞の醍醐味を味わいました。大先生のアドバイスでもあったのでしょうか。
今後の問題は、不祥事をたびたび起こすダメ准教授を、きちんと佐賀大学が懲戒解雇出来るかどうかにかかっていると思います。
そうでないと、益々カルト側から、大学での反カルト教育を妨害されたり中傷されたりするでしょう。だいたい、この准教授がやったことは、個人の欲望を充足するために反カルトの指導を利用していただけでしょう。
一般の公立の小中高の教員が、かつてこの人がやったようなことをしたら、とっくに懲戒免職になっています。佐賀大学が、以前きちんとした処分をしなかったから、こんな事件になってしまったのだと思います。佐賀大学の対応が問われていると思います。そうでないと必ずまた問題を起こします。
久しぶりに来てみたら、
まともな記事になったいてので
びっくりしました。
心境の変化でもあったのでしょうか。
皮肉がきいてるね。
勧誘ハガキをポストに入れやがって・・・
何が「あなたも統一原理を学んでみませんか?」だと
くたばれカルト統一教会!
個人を標的にして「貶める」事が統一教会の活動になったのでしょうね。
一見、
>この教授の発言(犬猫云々等)が法的責任を問われるのは当たり前。使用者責任として大学に責任が認められるのも当たり前。そういう意味での「勝訴」は最初から分かりきっていたこと。
と取られてしまいますが、これで統一教会は大学での詐欺伝道は完全に出来なくなるでしょう。
それほどまでに、異質(異常)になった統一教会を大学側が新たに認識する裁判です。
学生の両親のことを「犬猫の結婚」だなんて、いくら学生がカープといえど言葉が悪すぎる。
その程度の資質ということだね。
「カルト対策」してる教授がね。
>学生の両親のことを「犬猫の結婚」だなんて、いくら学生がカープといえど言葉が悪すぎる。
それを言うなら、知らない男と合同結婚式で言われたから結婚して、肉体関係を結べる女性というのは貞操観念がない。
男女交際や肉体関係について厳しく言う割には、よく知らない相手と性行為してしまうのだから、まるで貞操観念を失っている。
その意味で、「犬猫の結婚」というのは当を得ているのではないか。
一応正式に結婚してからしか性行為しないし当然配偶者としか性行為しないんだから今の世の中じゃ貞操観念あるほうだよ。
「犬猫の結婚」「可笑しい結婚」が私達二世やその親の侮辱になると認定した裁判官を許せない。
「犬猫の結婚」「可笑しい結婚」は邪教統一教会への批判であって、100%事実。
二世や親はマインドコントロールの犠牲者であって、「犬猫の結婚」「可笑しい結婚」をさせられた犠牲者。
サリン事件の死者遺族に「サタン教団のせいで犬死に」「邪教のせいでありえない死に方」と言って、それが「精神的苦痛」なるわけないでしょう。
「犬猫の結婚」「可笑しい結婚」が信徒への侮辱と認定した裁判官は、つまり、淫乱邪教の被害者を、淫乱邪教と同一視し、侮辱した。
この裁判官たちはあまりにもひどい。
統一教会被害者を侮辱ししている。
この判決文に精神的苦痛を味わった。
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