幸福の科学が呼び出す霊の生存率は最大4割と判明＝霊言情報リサーチセンターが解析

やや日刊カルト新聞社の研究機関「霊言情報リサーチセンター」が、幸福の科学・大川隆法総裁が2009年から連発している霊言について、霊を呼び出された被害者の生存率が最大で4割弱であることがわかりました。同センターの藤倉善郎所長は本紙の取材に対して「これほど高い生存率が確認されたことから、霊言を降ろされても直ちに人体や健康に影響を及ぼすおそれはない。被害にあった人は冷静に対処してほしい」と語っています。

霊言情報リサーチセンターの研究チームは昨年、2009年以降に出版された幸福の科学の霊言本423冊を幸福の科学出版のウェブサイトから抽出することに成功。これを分析し、霊を呼び出された時点での被害者の安否や属性を調べました。

大川総裁による霊言は1980年代から、歴史上の人物など死者の霊や神を呼び出し書籍化されていました。しかし1991年に発刊された『ノストラダムス戦慄の啓示』を最後に、大川総裁は新作発表を停止。約18年間の「充電期間」に入りました。

それが2009年に突然、オバマ大統領の霊を呼び出し書籍化したかと思うと、金正日、明治天皇、昭和天皇、坂本龍馬、勝海舟といった調子で、再び精力的に新作を発表。死者はもちろん生者の霊まで惜しげもなく呼び出すようになったことで、「第二次霊言パンデミック」を引き起こしました。

その09年以降だけで、新作の霊言本は423冊、霊を呼び出された被害者数はのべ524人。最近では、映画『君の名は。』の大ヒットを受けて、新海誠監督の霊も呼び出されています。

霊言情報リサーチセンターが、こうした09年以降の霊言で呼び出された被害者の内訳を分析したところ、以下のような結果が得られました。

死者：284（54.2%）
生者：167（31.9%）
宇宙人：38（7.3%）
神：32（6.1%）
悪魔：2（0.4%）
天使：1（0.2%）

また、霊言情報リサーチセンターは霊を呼び出された被害者の属性を独自に分類。最も多い「政治家」が全体の4分の1を占め、「宇宙人」は「芸能人」より多く第4位にランクインしています。

被害者の属性トップ10
1位：政治家　128人（24.4%）
2位：思想家　45人（8.6%）
3位：宗教家　43人（8.2%）
4位：宇宙人　38人（7.3%）
5位：芸能人　34人（6.5%）
6位：神　32人（6.1%）
7位：経営者　23人（4.4%）
8位：作家　22人（4.2%）
9位：メディア関係者　20人（3.8%）
10位：科学者　15人（2.9%）

被害者の属性別生存率は、トップが「幸福の科学関係者」と「元従軍慰安婦」「宇宙人」（いずれも100%）。「宗教学者」「芸能人」「メディア関係者」も、決して楽な仕事ではないにも関わらず7割を超える高い生存率を示しています。

被害者の属性別生存率トップ10
1位：幸福の科学関係者　100%（9人）
2位：元従軍慰安婦　100%（2人）
3位：宇宙人　100%（38人）
4位：宗教学者　80%（4人）
5位：芸能人　79.4%（27人）
6位：メディア関係者　75%（15人）
7位：政治家　53.1%（68人）
8位：スポーツ選手　50%（2人）
9位：皇族　45.5%（5人）
10位：経営者　43.5%（10人）
（カッコ内は生存者の人数）

霊言情報リサーチセンターでは当初、速報値として生存率は6割強（宇宙人含む）とする調査結果をTwitter上で発表していました。しかし実際には31.9%（宇宙人を含めると39.2%）でした。本紙の取材に対し藤倉所長は「分析時に関数入力を間違えた」と説明しています。

「これほど高い生存率が確認されたことから、霊言を降ろされても直ちに人体や健康に影響を及ぼすおそれはない。私自身、大川総裁に霊を呼び出された後に何度か鼻血が出たり、かなり太ったりしたが、霊を呼び出されたこととの間に因果関係は認められない。被害にあった人は冷静に対処してほしい」（藤倉所長）

しかし生存率の高さには、かつて“死人に口なし”で好き勝手に言えた霊言が、いまでは生者についてまで好き勝手に行われていることを示すという一面もあります。この点をどう評価するか、議論を呼びそうです。

なお、藤倉所長の霊言は、幸福の科学出版から2013年に『「仏説・降魔経」現象編―「新潮の悪魔」をパトリオットする』として発刊されています。