山際大志郎経済再生相の選挙運動員に統一教会関係者？事務所スタッフも派遣か？

出陣式で記者の名刺を受け取る山際大臣

19日に公示された第49回衆院選、本紙が注目したのは岸田内閣で初入閣を果たした山際大志郎経済再生担当大臣だ。これまで統一教会イベントへの来賓出席を重ねてきた山際大臣、スタッフにも統一教会関係者を登用しているとの情報を得た本紙は川崎市内での出陣式と駅頭演説を現地取材。そこに見えたのはやはり統一教会の痕跡だった。

　これまで山際大臣は2011年11月に東京都大田区の区民ホールアプリコで国際勝共連合、世界平和連合、平和大使協議会が後援した『アジアと日本の平和と安全を守る全国大会』なる集会に出席、18年10月には神奈川労働プラザ多目的ホールで教団フロント組織は主催・後援した『アフリカビジョンセミナー』に山本朋広・前防衛副大臣と来賓出席していたことが判明している。また17年10月の幕張メッセでの1万人信者集会『Peace Loving Festival KANAGAWA』に出席していたとの情報もある。

　そして山際大臣の事務所スタッフが統一教会から派遣されているとの情報も得た。

　衆院選神奈川18区で6期目の当選を目指す山際大臣、公示日にまず取材したのは15時から溝口神社で行われた出陣式。オレンジ色のウインドブレーカーを着ているのは山際陣営のスタッフ。

統一教会イベントに来賓出席していた島村大参院議員らも壇上に並ぶ。

　受付の女性係員に話しかけていたところ「取材ですか？名刺を」と言われ、担当者が呼ばれた。

　以降、担当者がマンツーマンでマーク、「もう撮影いいんじゃないですか」などと口を挟んでくる。

　

　街宣車に乗り込む直前、山際大臣に統一教会からの支援について問いかけたが反応はなかった。

　17時からの溝の口駅前のペデストリアンデッキで行われた駅頭演説でも同様だ。（ちなみにこのペデストリアンデッキは統一教会による偽装勧誘が盛んな場所であり、これまでに多くの被害相談が寄せられている）

　屈強なSPとともに件のスタッフが自由に撮影をさせないよう圧力を掛けてくる。

プレスエリアから出て山際大臣の正面からの演説写真を撮っていたところ、再度撮影を止めるよう言ってきた。先ほどの出陣式で私が支援者を撮影していたことが気に入らなかったようだ。

「次、撮らないでと言ったのに撮ったら本当に出て行ってもらいます」

――どこに？ここはあなたの管理権の及ぶ範囲ではないが？

「クレームも受けているので　ある程度指示には従ってもらいたい」

――それは山際陣営の中で解決してもらえばいいだけのこと。支援者は出陣式に出ているのだから撮らないでくれというのは通らない。クローズドな場所ならまだ判るが

「言い過ぎました」

　常に20人近くのSPが山際大臣をガード、再度の直撃取材は不可能だった。

　山際大臣と統一教会の関係については、ある地方議員も「有名ですよね」と認めるところだ。また、私を徹底マークし現場を取り仕切っていたN氏についても統一教会関係者との情報があり、山際陣営の内部事情に詳しい人物によると山際大臣の事務所スタッフは統一教会が派遣しているという。但しN氏本人は、統一教会との関係を否定した。

　候補者がどのような団体から支援を受けているかということは有権者の投票判断に有益な情報である。統一教会イベントへの来賓出席や事務所スタッフ登用疑惑について、山際大臣には国民への説明責任が求められる。

～本紙関連記事～

［カルトと政治］統一協会系政治団体の全国集会に参加した２人の現役国会議員

来賓リボンなしで統一教会系セミナーへ参加した山本朋広前防衛副大臣に「司会者？」との声