2010年2月23日火曜日

幸福の科学が坂本龍馬ガイドツアーを開催 - 京都

 2月21日、京都市内にある「幸福の科学」御所東支部で、市内の坂本龍馬関連の史跡を巡るガイドツアーが開催され、信者約20人が参加しました。坂本龍馬は、今年1月に幸福の科学を母体とする「幸福実現党」の応援団長に就任したばかり。ツアー後、参加者たちは支部内で、夏の参院選に向けて「幸福維新」を誓う勝鬨の声を挙げました。

 このツアーのタイトルは、「新霊言『龍馬降臨』発刊記念!! 龍馬ツアー in 御所東 ~真実の龍馬を求めて~」。三条大橋をスタートし、1時間ちょっとかけて市内を散策。途中、幸福実現党公認で地元から立候補する北川智子(きたがわ・さとこ)氏の辻立ちに合流し、ツアー後は支部に戻って昼食をとりながら北川氏と対話。支部長の講演で締めくくるという、3時間半程度のイベントでした。参加費は食事つき500円(『龍馬降臨』などの書籍付きだと3500円)。

 幸福の科学では、今年1月に大川隆法総裁が坂本龍馬の新たな「霊言」を受信。その様子は公開収録され、現在でも各支部で映像を観ることができます。さらに同月、坂本龍馬は幸福実現党が応援団長に就任し、2月には、龍馬の「霊言」が『龍馬降臨』(幸福の科学出版)が発刊されました。

 ツアーは当初、朝10時、10時15分、10時半にそれぞれスタートする3グループで実施される予定でした。しかしスタート時間の10時に現地に行っても、それらしき集団が見当たらず。参加者が集まったのは、10時すぎてから。その数、約20人です。

「10時のグループの人が、到着が遅れるというので、全員10時半にスタートすることにしました。北川さんの辻立ちに行きたかったんですが、無理そうですね。まあ、楽しくのんびり歩きましょう」(スタッフの信者)

 ユルユルです。この様子だと、北川氏の演説のサクラとして信者を動員するためのイベントではなく、本当に龍馬ツアーが主目的だったようです。中高年から若者、子どもまで幅広い層が参加していました。市内を散策しながら、坂本龍馬のコスプレをした男性信者が、いろいろお話をしてくれました。同志社大学の学生さんです。

「2年くらい前に、幸福の科学の映画を友人に勧められて観たのがきっかけで入会したんです。去年の衆院選までは、自分はあまり積極的に勧誘活動などはしていなかったが、選挙のときは、幸福の科学の話を友人にするようになった。宗教の話ではなく世の中を良くするための具体的な方法として幸福実現党の話をする、という感じでしたが、その理念は教団の教えが基礎になっているので、やっぱり幸福の科学の話もしたりします」

 比較的最近信者になった青年だからか、90年代に幸福の科学が訴訟を乱発したり講談社を襲撃したりして批判を浴びた騒動を、詳しくは知らないようでした。当時、幸福の科学がどんなことをやったのかや、ルポライターの米本和広氏が大川隆法総裁の霊言をパロって矛盾を指摘した『大川隆法の霊言』(JICC出版局)についての記者の話を、嫌な顔もせず真剣に聞いてくれました。

 とくだん妙なテンションになっているわけでもなく、みんなごく自然体。組織的に統制された印象を感じないイベントでした。逆に、信者たちが自然体だからこそ、「坂本龍馬の霊」「教団の500人の守護霊団(歴史上の有名人たち)」という独特な世界観がさも当たり前のことのように語られていることの不思議さが、かえって際立ちました。教義が独特すぎるので、短期間で熱心な信者になる人がいるからには何かしらの理由や仕組みがあると思うのですが、記者にはまだその辺りの構造が見えてきません。

 イベントの雰囲気や、そこでどういった教義が語られていたかについては、映像をご覧ください。

■幸福の科学・坂本龍馬ツアー(1)
00:14 龍馬コスプレ!
00:39 スタート地の三条大橋脇で記念撮影
02:00 桂小五郎像
02:29 龍馬の定宿「酢屋」
03:30 土佐藩屋敷跡
04:22 土佐稲荷
05:48 幸福実現党候補予定者・北川智子氏の辻立ちに遭遇
06:23 坂本龍馬暗殺現場


■幸福の科学・坂本龍馬ツアー(2)
00:15 幸福の科学・御所東支部へ
00:20 北川氏や支部長とともに昼食
01:02 食事しながら北川氏にインタビュー
02:25 大川隆法総裁を通して坂本龍馬の霊が語る「霊言」ビデオの上映
03:25 八巻茂樹支部長の講演
04:04 「龍馬さんはお墓にはいない。忙しく仕事をしている」
07:33 「坂本龍馬の過去世は劉備元徳」「勝海舟の過去世は諸葛孔明」
09:19 「(今の日本は)徳川末期に非常によく似た状態」


■幸福の科学・坂本龍馬ツアー(3)
00:00 引き続き八巻茂樹支部長の講演
01:06 「霊界」「UFOの世界、宇宙人の世界」
01:55 「さまざまな宗教の神々を生み出してきたのがエル・カンターレ=大川隆法総裁」
02:22 「幸福の科学の守護霊団は500人」
03:20 「去年(の衆院選)は、私も『オー!』と言いながらも、よくわからなかった(笑)」
04:01 「今年の参院選において、1人でも10人でも20人でも100人でも……あ、立候補者は50人しか出ておりませんけども(笑)」
05:15 幸福実現党候補予定者・北川智子氏あいさつ
09:05 みんなで「国変えるぞ~!」「おるぁ~!!!!」


 「幸福の科学」御所東支部のみなさん、ありがとうございました。

3 コメント:

匿名 さんのコメント...

大変興味深く拝見させていただきました。

藤倉善郎 さんのコメント...

 記事中、重大な表記ミスがありました。

諸葛公明 → 諸葛孔明

 お詫びして訂正いたします。

匿名 さんのコメント...

幸福の科学サカザキの正体は株式会社ウィル不動産販売の加藤雄です。

加藤雄は熱狂的な信者ですが、普段は信者であることを隠しています。そのため、もしもの時のために同会社につとめる高野良司が怪しく思えるように仕組んでいます。

またこの男は仕事はほとんどせず、教団活動と援助交際に必死になっています。気づかない会社も会社だが・・・