デモで柴田氏(右)への投票を呼びかけるSEALDs・本間信和氏、法政大・山口二郎氏、社民党・福島みずほ氏(左から)
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■親鸞会から“選挙の神様”へ
この会合は、柴田氏を支援する「いしかわ市民連合」の賛同団体のひとつ「真宗大谷派・非武装平和を願う会」の関係者が呼びかけて県内の寺院で開催したもの。柴田氏に経歴等を聞き「私たち真宗念仏者としての姿勢を確認する」ための「緊急集会」との位置づけで、地元「九条の会」のメンバーや僧侶など約20人の支援者が集まりました。
席上で柴田氏は、すでに親鸞会を退会したとして、以下のように説明しました。
柴田氏「いまは(親鸞会を)退会しております。(やめた理由は、信者であるとの情報が)インターネットに出たのが今年の2月だったと思います。その後、特に市民団体系の方からも、いろんな混乱があると聞きました。“やめたら収まるからやめてくれ”と言われ、私は“そういう筋合いではないし、自分の都合で信仰を出し入れするのは信用できないし、そういう人だと思われるのは選挙にプラスにはならない。私はいやだ”と言いました。ただ、選挙のプロと言われる人たちと状況分析をしたときに、自民党の方で怪文書の準備をしているとの情報もありました。“これが流れると今回の選挙、厳しい。戦いにもならないかもしれない。一回、中立的立場をとる、身を引くのもいいのではないか”と、選挙の神様と言われる人から言われました」
そこで柴田氏は「今回の選挙はなんとしても勝たなければならない」と考えたといいます。親鸞会の信仰から「選挙の神様」への信仰に宗旨変えしたということでしょうか。
「私の勝手な思いで石川選挙区が負けて将来の日本に影響をあたえるのは耐えられなかった。私の内面は誰も触れませんから、それをどう表現するのかということをを、私のわがままを通すのはやめました。(親鸞会に対しては)いまのような事情も全部話ました」
内心では親鸞会への信仰を保っているがそれを見える形で表現するのはやめたと言うのであれば、「選挙のための偽装脱会」とも受け取れる危うい発言です。
■「親鸞会と縁を切るために渡米」というウソ
参加者からは、こんな趣旨の質問も。
参加者「問題を感じたからやめたのではなく、問題は感じていないのに選挙の都合で退会したということか。親鸞会をやめた人がどんなにひどい目にあってきたか私は見てきてる。やめました、はいそうですか、なんていうのはあり得ない。そんなことが通ること自体おかしい」
といった趣旨の質問も出ました。これに対して柴田氏は、こう答えました。
柴田氏「私は一回、退会になったかどうかわかりませんが、(親鸞会から)いちど縁は遠のきました。それはアメリカに行った時です。縁を遠のけるためにアメリカに行ったんです。私の内面については私が判断しますが、(選挙後に親鸞会)に戻るつもりはないです」
柴田氏は2008年から5年間、弁護士登録を抹消して渡米。映画関係の仕事に就くべく活動したもの頓挫して帰国し、親鸞会の顧問弁護士が代表を務める金沢市内の兼六法律事務所に2013年から所属しています。
これについて、参加者から、こんな指摘が。
参加者「アメリカに行って縁が離れたとおっしゃってましたけども、向こう(アメリカ)で勧誘活動されてますね。ほんとうに縁が離れるために行ったのでしょうか。(柴田氏がアメリカ人を勧誘したことを報告する親鸞会の内部文書を読み上げて)私も柴田さんの政治的な主張にはほぼ100%賛同します。しかしさっきから聞いていると、アメリカに行ったのは親鸞会から縁を離すめに行ったんだとか、あまり積極的に参加してないとか、ぜんぜん正直に言ってないなと思いまして」
柴田氏は、「さっきウソやろと言われましたけど、ただアメリカに行く前の2年間は、ほとんど(親鸞会本部がある)富山には行っておりません」との答え。指摘されたことへの説明になっていません。
■偽装勧誘への関わりも認める
別の参加者からは、神戸大学在学中の活動についても質問が出ました。
参加者「神戸大学のサークルに入った時は、(柴田氏は)“親鸞会のサークルと言っていいかわからない”と言っていましたが、これは親鸞会のサークルと認定しなきゃいけないんじゃないですか」
柴田氏「私は法律家ですので、法的な正確性を期すために申し上げただけです。そういうふうに解釈される方がいるのは理解しています」
参加者「部室もぜんぶ親鸞会から家賃が出てて、活動費も出てると」
参加者「それで富山に連れて行こうとするじゃないですか」
参加者「指示系統も親鸞会の中にある。親鸞会の講師部を通じて指示が降りる。お金も降りる」
参加者「私も大学時代、足を運んでも入りませんでしたけど、親鸞会の“し”の字も言ってなかったですよ。でも入れば富山に連れて行かれます」
柴田氏「連れて行かれたというか、(富山には)私は自分のお金で自分の意志で行きましたよ」
参加者「だから、入るときには一切言わない。そういう形で親鸞会の非常に密接な関係にある団体でありながら、そのことを一切表に出さない。そういう勧誘の仕方というのは、問題あると思うんですが」(参加者)
柴田氏「平成7年のオウム事件があるまで、そういう問題があるってことは私自身はまったく意識していませんでしたので……」
参加者「オウム事件の後は意識するようになったってことですか?」
柴田氏「オウム事件の後、ちょっと何年かごちゃごちゃとしましたけど、私が知る範囲ではそういうトラブルはありませんでした」
参加者「トラブルがあったかどうかではなく、(偽装勧誘という親鸞会の)活動の仕方について問題を感じていないのか」
柴田氏「法的に問題はないです」
参加者「法的に問題なければいいんですか」
柴田氏「私は法律家ですので、法律的に分析するのが……。法的に問題なければいいとかではなく、いまでは早い時期に(親鸞会会長である)高森顕徹さんの名前は出してますし。騙しているとかないです。前も騙していたとかいうことはないのですが、より気をつけているということです。私自身は何も問題ないと思っています」
参加者「偽装勧誘は柴田さんはしてないんですね?」
柴田氏「偽装勧誘という定義もよくわからない」
参加者「親鸞会であるということを明かさずに勧誘するということは、してないですね」
柴田氏「それは偽装なんですか?」
参加者「偽装ですよね。学生だったら仏壇を隠して親鸞会に関係する者をぜんぶ隠して口裏を合わせて勧誘するわけでしょ。そういうことやってきましたでしょ、神戸大学で」
柴田氏「で、偽装は何を偽装するんですか」
質問に対して質問で返し、はっきり答えようとしません。
参加者「テキストとか親鸞会に関係するとか、見られたら親鸞会とわかるようなものをぜんぶ隠して、そういうことを言わないようにとみんなで口裏を合わせて、みんなで約束事を決めて、それで宗教じゃないって言って勧誘してましたね」
柴田氏「中身を見てくださいということで、お仏壇なんかがあると抵抗を感じる方がいらっしゃるということで、話を聞いて頂く前に拒絶反応を示すようなものを見えないところに置くということはありました」
参加者「それは親鸞会の学生部の学生に対する説明とまったく一緒ですね」
柴田氏「はい。答えたので、いいですか? (参加者たちに向けて)今日、このお話だけでいいですか? 何かお聞きしたいこととかありますか?」
自分でさんざんはぐらかしてやりとりを引き延ばしておきながら、「ほかの皆さんも発言したいでしょ?」とばかりに質問を打ち切るという、悪い意味で政治家向きのテクニックを見せつけます。
これまで偽装勧誘への関わりについて柴田氏本人や柴田氏を推薦する民進・社民両党は、本紙の取材に対して「違法行為には関わっていない」という表現での説明しかしてきませんでした。しかしこの会でのやりとりから、柴田氏は偽装勧誘と批判される勧誘活動に関わっていなかったわけではなく、むしろ実際には偽装勧誘に関わっており、本人はそれを「違法」とも「問題」とも認識していない、という立場であることがわかります。
■石川県内でも親鸞会サークルで講演
柴田氏自身が石川県内の親鸞会ダミーサークルに講師として参加していたことも指摘されました。
参加者「柴田さんは2013年に金沢の中央公民館彦三館というところで、岡本一志さんという親鸞会の講師部員と一緒に、親鸞会であると明示せずに親鸞会のイベントに出てますね。11月30日です。2014年は岐阜の瑞穂市です。『岐阜ひまわりサークル』という、いわゆる親鸞会のダミーサークルですね。ここが『ここがスゴイよ日本人~世界が驚く仏教精神』という名前で、親鸞会の講師と一緒に講演をしています。これは事実ですか」
柴田氏「そういう会に呼ばれたのは事実です」
参加者「呼ばれた。そこが親鸞会の団体だという自覚はありました?」
柴田氏「親鸞会の講師に呼ばれたというのは知っています」
参加者「じゃあ親鸞会の団体だという自覚はあったんですね」
柴田氏「はい」
参加者「じゃあ、親鸞会であると明示せずにそういう講演会に出たという自覚はあるんですね」
柴田氏「それは先程申し上げたとおりです」
参加者「2014年までは親鸞会のサークルで講演とかしていて、勧誘の先頭に立っているにもかかわらず、こういう答えしかいただけなかった。それで選挙に都合が悪いから退会するという。これはぼくにとって、一番残念な結果です。親鸞会が正しいんだったら、正しいと言えばいい。問題がない団体なら問題ないと主張すればいいじゃないですか。それをはぐらかして、“問題はないんだけど批判は受けるから”とか“選挙に勝ちたいから退会したことにする”と。まあ(本当に)退会されたのかどうかわかりませんけども。そういう答えは一番聞きたくなかったです」
柴田氏「私は、そこは論点がまったく違うと思っているので。今回の選挙にそういうお話をするつもりはまったくありませんでしたので、もし残念だとおっしゃるのであれば、もともとの認識が違ったんではないかなと」
柴田氏はこの会の中で、昨年、民主党(現・民進党)から出馬要請があった際に自分が親鸞会の信者であることが批判されるとして、出馬を断ったが、さらに要請されたので受けたという趣旨の発言をしています。上の参加者の発言にある「でも批判される自覚はあった」というのは、その柴田氏の発言を受けてのもの。この時、参加者から「何が批判されると思ったのか」と問われた柴田氏は「わからない」と答えていました。
また、この一連のやり取りは、民主党(現・民進党)も共産党同様に、柴田氏が親鸞会信者であることを知った上で推薦を決めていたということを意味します。民主党は本紙の取材に対して、「候補者選定に際して、信教の自由に関わることについては確認していません。柴田未来氏についても同様です。」と回答していました(【参院選】親鸞会被害者団体が民主・社民に要望書=柴田氏推薦の取消を参照)。柴田氏の発言が事実であれば、民主党は取材に対して事実と異なるコメントをしていたことになります。
■SEALDsの名を使った勧誘事例も
柴田氏の選挙活動が、地元での親鸞会の偽装勧誘と連動することを危惧する声も聞かれました。
参加者「親鸞会の方から支援の申し出とか、明らかに親鸞会員である方がボランティアとして選挙事務所に出入りするとか、そういう希望があった場合は、どうなさるんですか」
柴田氏「そんなことはないです。そんな申し出があったらありがたいですけど、ほんとにそんなことはないです」
参加者「あったらありがたいということは、受け入れるということですか」
柴田氏「個人的な友達がいないわけではなく、その中に親鸞会の人がいるかいないかと言われれば、います。その人からボランティア出やるよと言われて、断る理由はないとは思います。ただそれは組織的にはないですね」
参加者「組織的にはなくても、私は、そこでいろんな人の繋がりができて、また勧誘活動が始めっていくことを懸念しているんです」
柴田氏「ああ、それは、そういうことはないんではないかと……」
参加者「ないってわけにはいかないと思うんですよ。人を知っていれば、誘いたくなるというのはありますから。柴田さんがしなくても、ボランティアで選挙の手伝いをした人たちが、そこからいろんなネットワークを広めていくと」
柴田氏「それはやめてって言うしかないですね」
参加者「それが親鸞会の勧誘だという形をとらない場合が、これまでのケースであるわけです」
柴田氏「まあでも話聞きに行きましょうと言われれば、これは胡散臭いなというのは見ればわかると思いますけど」
なんだか柴田氏、急に投げやりな物言いになってきました。自分はもう脱会した身だから知らねえよとでも言いたいのでしょうか。
参加者「これはまだ選対としては具体的な議論はしていないんです。これについては一定の線引きをしないといけないと思うんです。もし親鸞会の会員だと特定できる方が(選挙への)協力を申し出てきたら、個別に全員に話をしておかなければいけないと思います」
参加者「異業種交流会in金沢という、親鸞会の下部組織ですね。ダミーサークルとぼくは言ってますけども。そこで“SEALDsとかと非常に関係が深い柴田さんもいるんだよ”と勧誘されたという相談が、私のところに1人、相談に来ています。柴田さんの意図しないところで、柴田さんの名前で勧誘する方がこれから出てくるだろうことは予想できます」
参加者「私も、親鸞会の集まりに1回様子を見に行って名乗ってもいないのに、私のことを知っている人がいたらしく、“○○寺の住職も参加されてますよ”って言われて安心して行ってしまったという人もいました」
柴田氏「確かにすごくお行儀の悪いことをする人がいるというのは事実かもしれません。私は退会した立場なので、どこまで言えるかわかりませんが、ただまあ“こういう話聞くけどどうですか”という話はできると思います。私の名前についても、退会したということを公表するしないかということも含めて、どうなのかなということは相談はしてるんですけども。もし必要があれば……それは申し入れという形でしてもいいかもしれないですね。勝手に人の名前を使うなと」
■支援者たちの葛藤、柴田氏自身はまるで他人事
以降は、自公政権に対抗するために「前向きに」などとする支援者らが発言。
参加者「今回、やっと野党共闘ということになりましたが、これは市民運動側にしてみれば切実な思いでして。今回がギリギリだ。今回なさなかったら、選挙にも市民運動にも加わらないよ、というくらい期待をかけてやっと実現した。ここだけは受け止めていただきたいと思いました」
参加者「思いはみんな一緒なんですよ。少なくともここで平和なんてどうでもいいとか安倍政権が勝ってもいいなんて思う人は、たぶんいないと思うんです。私もそうなんです。ただ、さっき柴田さんが“批判があると覚悟した”みたいなことおっしゃってたけど、なんで親鸞会が批判されるのか、いまだに騙されたとか傷ついたという相談があるのか、被害者から申し入れが来るのはなぜかとか、そういうことにちょっとは向き合ってほしんですよ。人権派の弁護士なんでしょ?」
参加者「柴田さんを糾弾する会なのか。ずっとそういう話をしてますよね。大同団結して広まらなきゃならんときに、こんな時間はもったいないと思う」
参加者「柴田さんにほんとは入れたいという気持ちがありながら、なぜここで葛藤というか疑問があるのかっていうことを、できれば話したいし、気持ちよく柴田さんに入れられるような会になればいいとは思ってるんです。明らかにいま自民党に勝ちたいというのは共通認識なんです。ではなぜ葛藤があるのかを確認しあう必要があると思うんです。それが今日の趣旨だということを最初に確認してから始まってるんです」
2時間の予定を30分近くオーバーして、会は終了。最後に会の呼びかけ人と柴田氏が挨拶しました。
呼びかけ人「これは私どもにとって非常に重要な問題。まるで両方から踏み絵を踏まされているような状態なんですね。しかし、最初からお分かりの通り、いまさら自民党に入れるなどというのは一人もいないのではないかと思います。そういう前提から始まっていますから、ここでは選挙運動は必要ない。むしろ逆に我々ひとりひとりが生活の現場に帰るときに、どのくらい積極的に熱心に選挙運動ができるかということになりますと、お寺さん方ははほとんど戸惑っているんですね。それをずっと一般の人達に広めていくことには、とても積極的にはなれないということが共通してあると思うんです。それでは選挙に負けてしまうわけなんで、積極的になってほしいということでお集まりいただいたわけではないんですが、その前段階として、問題の所在を認識し、柴田さんがそれにどういうふうに向き合い、どこまで問題を前向きに把握してくださるかと。そして、選挙全体で力を入れてくださっている政党関係者にも、そのことを骨身にしみて感じ取っていただきたいということがあったんです」
呼びかけ人「柴田さんが脱会されたということは以前から聞いていましたけど、その方が得策だと本人はお考えになって、そんなにすっきり脱会できるもんですか、という意見もありました。それは今度は親鸞会の方で、すんなり認めたほうが得策かなと。一体何が得策なのかという懸念があるわけですね。そういうことについて、何となく便宜的にということではなくて、本当に自分自身は親鸞聖人の教えを自分の生き方の中心に据えて生きていきたいということで、求道ということはいろんなところでできるはずですし、自分自身の信仰を自己批判することがないと、信仰が、溜まった膿が腐るように腐っていくわけです。それが親鸞聖人の宗教の要だと思うんですね。信仰が信仰を自己批判する。それがないと単に盲信だったり洗脳になってしまうのではないかと。そんな意味で前段階として、親鸞会に対して批判はありませんか?とお聞きしたかった。そういうことを学んでいただければ、この会はそれなりの目的を達成できたのではないかと思います。信仰というものにほとんど無縁で無関心な方もおありだと思いますが、その人にとって、自分にとって宗教ってなんなのかということに、一度限り人間に生まれてきて、最後までそういうことに接点を持たずに本当に終わっていっていいのかということです。この機会が、選挙を控えてということでお集まりいただいたわけなんですけども、自分自身の今後の生涯を生きていく上での非常に大きな出来事として受け止めていただけたら幸いだと思います。今日は、こういうことになると、せっかくお越しいただいたのに針のむしろに座らされたみたいなことになるんじゃないかという懸念もあったわけですけども。他にもっと話しあわねばならんことがいっぱいあるだろうと言うご意見もあり、それはそれでその通りなんですけども、これは選挙を離れてもですね、自分自身の人生にとってはなんか有意義だったなあということに広がっていただけないと、皆様方に長時間、いろいろ考えを巡らせていただいたことに対してに申し訳が立ちません。今回、いろいろ話されまして、私はどなたの意見もお聞きできてよかったと思っております。まだまだ続きはいろんな所でできますので、今回はここで終わらせていただきます」
主催者の「まるで両方から踏み絵を踏まされているような状態」という言葉が、安倍政権打倒のための運動と親鸞会問題との板挟みに苦しむ支援者の葛藤を象徴しています。
柴田氏「残念ながら私が体験した事実というのは一面でしかありません。それ以外のいろんな事実を今日聞かせていただきまして、残念ながら痛みを伴って親鸞会という名を聞く人がたくさんいらっしゃるんだということを、改めてうかがいました。今日お聞かせいただいたいろんなことを、もう一回自分の中で咀嚼をしながら、これから選挙はあと35日しかございませんけども、選挙に向けてということ以外にも自分なりに考えていかなければならないこと、受け止めていかなければならないことがあるなあと思いながら聞かせていただきました。私自身の問題でこういったご心配をおかけし、またこういったお時間をいただいたということについては、お詫びと、また感謝を申し上げたいと思っております、今日の会合の結論、それぞれどういった結論を持って帰っていただけるのかわかりませんけれども、私は私なりに必死に残りの35日間を過ごしたいと思っておりますので、今後とも、もし可能であれば是非よろしくお願いしたいというふうに思っております。ありがとうございます」
柴田氏は、この会でのやりとりで偽装勧誘と呼ばれている活動に自身が加わっていたことを認めていたのに、最後の挨拶では「私が体験した事実というのは一面でしかな」く、親鸞会の問題を「それ以外のいろんな事実」ということでまとめてしまっています。言葉遣いこそ一見、低姿勢ですが、実は最後の最後でしれっとちゃぶ台ひっくり返しています。
支援者たちの苦悩と、集まった支援者をもナメきった柴田氏の本性が、ともによく表れた会合だったと言えそうです。
※呼びかけ人の最後の挨拶の内容を追加しました(2016年6月7日)
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3 コメント:
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柴田氏落選するか、当選するのか、注目であります。
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しっかし、この連中ってずる賢いですねえ。
で、選挙にした途端、また教団に関与するんでしょうか?
当選しないと思いますが・・・。
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なんでも、そうですけど、約束や契約、条約など
すぐに破棄してしまうのなら、最初からするなと
言いたいねえ。
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相手が信者か、非信者か、金がある人間か、金がない人間か、
相手を見て、コッロコロ態度変える候補者。
こんなんで当選できると思っているのが不思議。
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