2018年9月30日日曜日

「金正恩と文鮮明が会談」自民党・原田義昭衆議院議員が韓国・文在寅大統領を統一教会教祖と“鮮明”に言い間違い、杉田水脈議員らの講演会で


登壇した国会議員(原田義昭議員・杉田水脈議員・中山成彬議員)
19日、都内で保守系団体が開催した講演会で自民党の原田義昭衆議院議員が韓国の文在寅大統領の名を統一教会・家庭連合の教祖と混同、言い間違えていたことが判った。
 同講演会には10月号を以って休刊が決まった新潮45の8月号に掲載された「LGBTカップルは生産性がない」との意の記述がある寄稿文が大騒動となって以降、マスコミの前に姿をほとんど見せていなかった杉田水脈衆議院議員(自民党)も登壇。司会者からは来場者に対し「マスコミの傍聴、撮影・録音・SNS等へのアップお断り」という“お願い”がアナウンスされるほどの厳重警戒態勢が敷かれていた。

◆「外務省 目覚めよ!南京事件はなかった」講演会
 当該講演会は今月19日に文京シビックセンター小ホールで『南京事件の真実を追及する会』が主催した「外務省 目覚めよ!南京事件はなかった その2」と題したもの。登壇したのは3人の国会議員。当初予定されていた国民民主党の渡辺周衆議院議員講演は「急用」でキャンセルとなり、前述の2人の他に希望の党の中山成彬衆議院議員が講演した。
受付で配布された講演のチラシとパンフレット

◆杉田議員寄稿記事コピーが配布
 開場を待つ人の列に並んでいるのはほとんどが年配の男性たち。受付で入場料1000円を支払ってパンフレット類を受け取り、ロビーにできた列に並ぶ。ほどなく入場を促されるが、ホール入口ではグレーのスーツ姿の若い女性が入場者一人一人に「新潮45で~す」と声をかけながら、杉田議員の問題となった寄稿記事のコピー(新潮45 8月号)を手渡していた。 

 その後、そのチラシは受付に積まれていた。受付にいた男性にチラシを配布していた女性について訊いたが「わかりません」との返答。チラシ配布に手慣れた様子から杉田議員の秘書ではないかとも思われたが、同議員の国会事務所に照会すると応対した男性秘書は、当日、会場でそのような動きがあったこと自体を知らなかったという。そのチラシには「このチラシは『新潮45』の読者が自身の同誌8月号より抜粋、コピーして作成したものです」と印字されていた。

 新潮45・8月号に掲載された『「LGBT」支援の度が過ぎる』と題した寄稿記事の内容が大騒動となって以降、マスコミの前に姿をほとんど見せていない杉田水脈衆議院議員(自民党)が登壇するとあって、杉田議員を支持する年配男性たちのボルテージは高まる一方だ。

◆禁止だらけの講演会
 司会者から注意事項が告げられる。「講演中、ビデオ撮影と録音はお断りしております」
 また、杉田議員の講演のみ「お断り」事項が追加された。「まずは衆議院議員杉田水脈先生にご講演いただきます。杉田先生のご講演にあたりましてはマスコミの方の傍聴などをお断りしておりますのでご了承ください。また写真撮影、動画の撮影、録音、インターネットやSNSへのアップもお断わりしておりますのでご協力をお願いいたします」

◆もちろん拒否
 杉田議員に対する批判がぶり返すことを警戒したのか、「お断り」事項だらけだ。しかしながら、公人であり憲法に記載された「全国民の代表者」である国会議員が行う一般市民を対象にした講演会での撮影や録音、SNSへのアップなどを「お断り」するというのはおかしな話だ。先月のオウム事件真相究明の会の解散集会でも見られたこのような主催者サイドからの理不尽な規制への「ご協力」要請に唯々諾々と従っているようではジャーナリスムは死に絶えてしまう。
 よってこのような「ご協力のお願い」に従う理由はなく、ジャーナリストとして講演会参加を申し込んだ筆者は、講演の様子を画像とともにツイッターで実況中継を行った。
本紙・鈴木エイト主筆による実況中継ツイート
◆「フフフフ、見ての通り、わたくし大丈夫でございます」
 司会者が続ける。
「余談になるかもしれませんが、少し前に杉田先生のご発言が話題となって今回の講演会についても文京シビックホールにも『あのような発言をする人に会場を貸すのか』と抗議の連絡がありました」
そして「あらゆる問題に切り込む若手で期待されるナンバー1であるとともに行動もナンバー1でもいらっしゃいます」と紹介されて杉田議員が登壇、講演が始まった。
 新潮45の「LGBTには生産性がない」記事についての直接的な発言はなかったものの、文京シビックホールに抗議の連絡があったという司会者の発言を受けてこう明かす杉田議員。
「同じような目にオーストラリアでも遭ってます。オーストラリアで講演をしようとしたら杉田水脈はリビジョニストだ、レイシストだ、テロリストだと言われまして、あんな人に貸していいのかと役所に連絡が入って、会場を貸すのを断られる。世界中でこういう工作が実はなされている」
 会場の壮年男性たちの心を鷲掴みにしたのはこの発言。
「先日、広島の方に講演に参りまして、広島といえば西日本の豪雨の爪痕がたくさん残っているということで、会場の皆さまに皆さん大丈夫ですかという風に最初に問いかけますと、いやいやあなたが大丈夫ですか?と。フフフフ(笑)。というようなお返事いただいたんですけれども。大変ご心配をおかけしましておりますけれども、見ての通り、わたくし大丈夫でございますので。どうもありがとうございます」
聴衆の好反応に笑みを見せる杉田水脈議員
拍手喝采に包まれながら講演をこう締めくくった。
「私は今もしっかりと真実を皆さんに発信をさせていただくという姿勢には今までと変わりはありません」「歴史戦での最前線の話とか、また、今はちょっとSNSでの発信ができないので書けないんですけれども、今月発売のHANADAにはそのことは詳しく書かせていただいています。こういった形でまたいろいろ皆さんの前でお話をさせていただける場に置きましてはしっかりと情報発信をしてまいりたいと思っていますので。やっぱりこれは日本人が自分たちで解決するんだという思いがないとできません。それから反日の人たちの方がホントに、先ほども言いました9条の会とかを見ていただいてもそうなんですけれどホントに手ごわいです。なのでしっかりと皆さんが真実を踏まえた上で一緒に闘っていただきたいと思っています!」
 発言を聴いても判るように新潮45掲載の「LGBTには生産性が無い」への批判に関しての反省らしきものは一切垣間見られなかった。
 万雷の拍手を受けてステージ袖に下がる杉田議員、会場の保守派の年配男性からの支持は絶大だ。

◆「みおちゃん」連発
 続いて登壇したのは、様々な政党を渡り歩いてきたことを回想する「政党渡り鳥」こと希望の党の中山成彬衆議院議員。中山議員の話で印象に残ったのは杉田議員を繰り返し「杉田水脈ちゃん」「水脈ちゃん」と呼称した「みおちゃん」発言のみ。
「みおちゃん」連発の中山成彬議員


◆「金正恩とブンセンメイが会談」
 そして、最後に登壇した講演者が自民党の原田義昭衆議院議員だ。原田議員は地元福岡で統一教会2世組織である勝共UNITEの集会に複数回来賓出席している他、教団関連のイベントに秘書が代理出席するなどしており同教団との昵懇関係が発覚している。今年6月に原田議員の国会議員事務所を訪ねて、これらの一連の疑惑を問い質した。その際、秘書は「地元でやってるんでしょうね」と国会事務所は関知してしないと返答している。
そんな原田議員が痛恨のミスを犯す。先立って行われた韓国・文在寅大統領と北朝鮮・金正恩労働党委員長の会談について言及した際、誤って「金正恩(キム・ジョンウン)と文鮮明(ブン・センメイ)が会談」と、韓国の大統領を稀代のカルト宗教団体の教祖と言い間違えたのだ。
「金正恩と文鮮明が会談」
◆文と言ったら鮮明?「そうそうそうそう」
 講演終了後、公式HPのブログを転載した著書『米中「新冷戦」、中国の脅威に真剣に備えよ。 (今日、私が考えたこと)』の販売サイン会を開いていた原田議員を直撃した。幸福実現党広報本部主任のあとに並ぶ。筆者の順番が来た。
著書に「鈴木エイト君」と書く原田議員
――原田さん、さっき文在寅(ムンジェイン)のことを文鮮明(ブンセンメイ)って言い間違えませんでしたか?

「え?」

――「金正恩(キム・ジョンウン)と文鮮明(ブン・センメイ)」って

「え?ずっと言ってた?」
言い間違いを指摘され驚く原田議員
――いや、最初だけ

「ああそう(笑)」

――最後の方は文在寅(ムン・ジェイン)と

「あっはっは」

――最初、文鮮明(ぶんせんめい)と

「ああ、そうですか、ああ俺もちょっとね(笑)」

――文(ぶん)と言ったらやっぱり鮮明ですか?

「そうそうそうそう、うん」

――原田さんって、統一教会関連のイベントに出てたりするんですか?

「えっ?」

――ありますか?統一教会との関連とか?

「そうそうそうそう」

――やっぱり、売り込みとかあるんですか?

「まあ、選挙やってるとね」

――いろいろ来ますよね

「いろんなお世話には、なってるんでしょうね」

――統一教会2世のUNITEのイベントに出たと聞きましたが?

「えーえー、まぁね」

――言われたら「協力するよ」という感じですか?

「付き合いもあるし」

――勝共連合とかいろいろありますよね

「そうそうそう。勝共なんてもう僕ら、最近あんまり言わないけどね、勝共はね、昔20年前30年近く前はね」

―最近また活発にやってるみたいですね

「そうそうそうそう」

――その辺もあったので文鮮明って言い間違えたのかなって

「あっはっはっは」
「そうそうそうそう」大ウケの原田議員
あっけらかんと好々爺のような衒いの無い笑顔を見せる原田議員であった。

◆この日の各議員の発言要旨まとめ
 各議員の発言の核心箇所を以下にまとめた。

・杉田水脈議員 「フフフフ、見ての通り、わたくし大丈夫でございます!」
・原田義昭議員 「そうそうそうそう」
・中山成彬議員 「杉田みおちゃん」
 


~参考記事~
FRIDAYデジタル「南京事件はなかった」杉田水脈が今度はマスコミ禁止講演会

13 コメント:

匿名 さんのコメント...

杉田議員は自ら『新潮45』に反論すべきでしたね。もう後の祭りですが。
厳戒態勢という温室の中で「フフフフ、見ての通り、わたくし大丈夫でございます」と言われても。
それにしても保守派のネタってもう「朝日新聞叩き」しかないんですね。
もし反朝日派の望み通りに朝日新聞が廃刊になったら、相即の関係にある反朝日の論客の多くも廃業することになるんじゃないかと。

池田信夫「『新潮45』騒動の示す保守の衰退―左派も右派も消えて「朝日新聞叩き」だけが残る」『JBpress』2018.9.28(金)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54243

匿名 さんのコメント...

す、すごい!!
安倍内閣閣僚、環境大臣原田義昭が統一教会の会合に参加していることを認め、
韓国の大統領の名前を文鮮明と言い間違えるなんてwwwwww
すごいスクープですねwww
タイムリー!

匿名 さんのコメント...

今更ながら『新潮45』に圧力を掛けた人達は「希望の革命」を支持しているんでしょうかね。

匿名 さんのコメント...

Twitter上でしばしば見かける、電凸を煽動するという行為も、「希望の革命」ごっこにしか見えない。

匿名 さんのコメント...

原田義昭さんは8月にブラジルで開催された平和連合(統一教会)のサミットにも参加していましたね。
ご自身のFBに堂々と写真を載せていらっしゃるのを拝見し、ちょっと心配しましたが、大臣になれたのですから問題なかったのでしょう。
同じくサミット会場の写真に、問題発言の穴見陽一さんや、同じく魔の三回生議員の田畑毅さんの顔も。
平和連合の集会は「アゴアシ付き」だそうで、なんとも羨ましいですな。
ブラジル渡航費用は、お一人あたりおいくらかかるんでしょう?
国会議員様ですから、もちろん飛行機もホテルも最高のクラスでしょう。羨ましい。

Unknown さんのコメント...


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匿名 さんのコメント...

韓国での脱北者団体の中で脱北エリートと呼ばれる人たちいる。脱北エリートとは、北朝鮮で重要なポストについていたりする人で、韓国内で北朝鮮の軍事情報を提供する代わりに一生の生活を保証している。北朝鮮に軍事機密が漏洩しているのは、脱北エリートだとしている団体と言われているが韓国で北朝鮮と統一推進している宗教団体があやしい。

匿名 さんのコメント...

北海道警は、失業者を雇用した際に支給される国の助成金を関連会社がだまし取ったとして、在日詐欺の疑いで札幌市の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)北海道本部や北海道朝鮮初中高級学校を家宅捜索した。
 捜査関係者によると、朝鮮総連や朝鮮学校と関連のある札幌市の複数の企業が、失業者を雇用した際に助成金を支給する制度を悪用し、だまし取った疑いが持たれているが今更感。

匿名 さんのコメント...

韓国軍は、領空侵犯した北朝鮮の無人機5機を意図的に撃墜しなかったことについて謝罪した。即応能力の欠如だとして無能批判を浴びていた。
 北朝鮮侵犯を受け、韓国軍は警告射撃を行い、無人機を撃墜するために戦闘機と攻撃用ヘリを出撃させた。無人機のうちの1機は首都ソウル近郊まで飛来したが何もしなかった。

Khel Raja さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
匿名 さんのコメント...

北朝鮮と南朝鮮は統一しなければいけない

匿名 さんのコメント...

北朝鮮のミサイル発射実験が止まらない。2021年からの発射数はこれまでの最多記録を更新し、合計200発近くにものぼる。毎年打ち上げられている最新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」はアメリカ全土を射程に収める可能性があり、金正恩総書記は「核兵器の先制使用も可能」と嘯く。
 だが、厳しい経済制裁下にもかかわらず、北朝鮮はなぜ核・ミサイル開発を続けることができたのか?その謎を解くカギになるのが、中国や韓国から北朝鮮への貿易や送金である。
 米国防総省(ペンタゴン)情報局(DIA)は、1兆円もの巨額の資金を北朝鮮に流れていたとの情報を掴んでいたことが、メディアの調査で判明している。

匿名 さんのコメント...

日韓トンネルが暴露されるなか在沖縄米軍人向けの英語情報誌「This Week on OKINAWA」は、この問題を大きく取り上げ、自公らが「中国と韓国から日本へ海底ケーブルに盗聴器やセンサーが取り付けられていることは知っていた。そして、それは1本だけではなかった」と語ったと言われています。自公らは、海底ケーブル通信網の総延長は、世界全体で見ると150万キロメートルに及び、インターネットや電話、放送、軍事関連の通信の約95%を支え各国が工作しているという。