2023年9月6日水曜日

脱カルト協会大会で怪文書騒ぎ 〝LGBT差別〟で滝本太郎弁護士と理事会を批判

配布された怪文書(読者提供)
 8月25日に開催された日本脱カルト協会(JSCPR)の大会会場で、会員とみられるメガネの中年男性が無断で怪文書を配布する騒ぎがあったことが、本紙の取材でわかった。怪文書は、同じく会員の滝本太郎弁護士が前回2月の同会大会時に同じ手法で配布した文書がLGBTへの差別に当たるとして、それを容認した同会理事会とあわせて批判する内容。大会終了後に会場内で、数十名の会員に配布された。

 同会では、会員メーリングリストを理事会が事前検閲し、会員の自由な発言が制限された状態が続く。その中で理事会が滝本氏の文書配布を容認したことから、会員が集まる大会会場での文書配布の応酬に発展した形だ。

会内での「LGBT差別」と言論統制に抗議


 8月26日、日本脱カルト協会は「宗教2世」をテーマに非公開のシンポジウムを開催。当事者や支援者による8団体が一同に介し、その様子はメディアでも報じられた。何事もなく終わったシンポジウムだったが、会内では、その前日に騒ぎが起こっていた。

 配布された怪文書はA3サイズより若干小さめの表裏2ページ。「日本脱カルト協会理事会 差別容認」「滝本太郎弁護士 今回も不問」「これでどの口が〝カルト問題は人権問題〟などと言うのか」といった見出しが踊る。

 怪文書が主に問題視しているのは、今年2月の協会大会時に滝本太郎弁護士が同じ手法で配布した「性自認至上主義は、カルト的な思想運動である」と題する文書と、それを容認した理事会の対応だ。怪文書はこれを「LGBT差別文書」であるとして、滝本氏に処分も注意もせず再発防止もしないと表明した理事会とともに批判している。

 協会では通常、会合終了後に、会員が個々に行う活動の告知ビラ等の配布や会員が執筆した書籍等の販売が「個人間」で行われるケースはある。滝本氏の「差別文書」配布について理事会は、滝本氏の行為をこれと同じ「会員間の交流」と称して、処分、注意、再発防止のいずれも行わない姿勢を表明していた。


 また怪文書は、理事会による会員への言論統制問題も指摘する。

 協会では理事会が2021年末に会員向けメーリングリストを停止。会員の発言を制限したことで協会全体が事実上の機能停止に陥り、翌年に発生した安倍晋三元首相殺害事件時もその後も、まともに活動できなくなっている。事件後にメーリングリストは再開したが理事会による事前検閲制となっており、怪文書によると、滝本氏の「差別文書」の問題を指摘する投稿も会員に配信されなかったという。

悪化する会内の治安


 日本脱カルト協会問題に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏は、こう解説する。

「滝本氏が2月に配布した文書は、性自認を単なる自称であるかのように扱い、さらにLGBTの中でも特にトランス女性を犯罪者予備軍であるかのように扱う内容。その上で、その権利確立の運動全般をカルト呼ばわりするという、偏見に満ちた内容でした。それを表明することは差別ですし、同調者を増やそうとする文書配布は差別の扇動です」

 とは言え、それに対する抗議がなぜ、大会の場での怪文書配布という方法なのか。

「理事会による言論統制によって、会員が会員に向けて問題提起することが不可能であることが最大の理由でしょう。加えて、理事会が差別文書すら〝会員間の交流〟と称して不問にするのだから、同じ方法でそれを批判する文書を配布しても文句はないよな?という、理事会に対する嫌味でもあるように見えます。実に巧妙かつ、いやらしい抗議手法です」

 理事会の対応を逆手に取った手法。理事会の対応が、会内の混乱を加速させた形だ。

 藤倉氏は、怪文書を配布した側について「法的にも巧妙だ」と言う。

「通常、立ち入りが許された場であっても管理者が禁じている行為を目的として立ち入れば、建造物侵入罪に問われる可能性があります。たとえば駅構内での無断でのビラ配りや演説が建造物侵入罪とされた判例があります。しかし今回の怪文書配布は、大会終了後なので会合の進行に支障をきたさず、何よりも、滝本氏の同じ行為を理事会が容認したことを確認した上で行われています」(藤倉氏)

 理事会が容認する行為なのだから建造物侵入罪になりようがない、というわけだ。怪文書配布の主は、建造物侵入罪に詳しい人物である可能性がある。

会員の知らない事実が怪文書に


 今回配布された怪文書には、不自然な点もある。

 実は、理事会は、滝本氏の「差別文書」配布に対する対応を一切、会員に告知していない。なのになぜ、怪文書の主はそれを知ることができたのだろう。

「理事会は、特に滝本氏や理事会による問題は会内に対しても隠蔽します。差別文書配布問題についても同様です。一方で、やや日刊カルト新聞というウェブメディアが協会の内部問題を積極的に報じており、滝本氏の文書配布をめぐる一件も同紙の単独スクープでした。怪文書を配布した会員は、同紙の記事を読んで触発された可能性があります」(藤倉氏)

背後に外部組織が関与か


 配布された怪文書の様式も怪しい。A3に近いサイズで、表裏フルカラー。個人が会内で配布するためだけに作成したにしては、少々豪華すぎる。

「仮にプリントパックで100部印刷すると、数千円はかかるでしょう。個人で負担するにはあまりにも高額です。また、かなり手間もかかっている。レイアウトは、某日刊ゲ◯ダイを模した新聞のような体裁で、しっかり作り込まれています。使用されている写真も、ある程度の心得のある者が高額な一眼レフで撮影したように見えます。相当な技術や機材を持った何らかの外部組織の関与があるのかもしれません」(藤倉氏)

 理事会の対応を逆手に取って騒ぎを起こす手口がそもそも、どこかで見覚えのある行動パターンだ。本紙では配布された怪文書の全文を入手し、背後にある組織の特定を急いでいる。



10 コメント:

匿名 さんのコメント...

怪文書の左上にしっかり名前が入ってて草

匿名 さんのコメント...

「ジャーナリストの藤倉善郎氏」として登場する際の理路整然ぶりと、カルトをおちょくり倒す際のハチャメチャぶりの落差がすごい。おもろ過ぎ。ジャーナリストの鑑。

匿名 さんのコメント...

福島第一原子力発電所での処理水海洋放出について,宮台真司氏が突然語りだし,そして科学的にかなり無理筋な話を強弁していてカルトと化している 本気の頭脳バトルファィ

福島第一原発の処理水と汚染水の違いは何?海洋放出は危険?【ファクトチェックまとめ】
https://factcheckcenter.jp/n/nf1a406d0facf

ALPS処理汚染水、押さえておきたい14のポイント
https://foejapan.org/issue/20230801/13668/

匿名 さんのコメント...

BAN苦死慰 @BAN_9_4_1

暑さでボ〰ッとして首タオルのまま外出してまいますたよぉ💦



お前いつか首しめられるぜ。
思いっきりぶん殴りたい!!

匿名 さんのコメント...

…雨が…

洗濯物干して来ちゃったと言うのにざまっす…orz


ほんとボコボコにしたい。
平将門の首塚に行って祈祷したい。
死ね、死ねとね。

匿名 さんのコメント...

こちらから失礼します。
法の華の福永法源が立て続けにAmazonから復刻本を出しているようです。
関連として、しあわせ赤い糸ライフ研究所という結婚相談所みたいなものも作り、再活性化が著しい様です。
ぜひ横浜にある第3救済慈喜徳会の突撃インタビューをリクエストさせていただきます。

匿名 さんのコメント...

『創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争』 https://www.amazon.co.jp/dp/4065332478/
1章は空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の話などネタ的な話題

鈴木エイト氏の大学講演会、統一教会側の抗議に屈せず開催 武蔵大は毅然と対応
https://www.bengo4.com/c_18/n_16535/ 『駅のホームでは前に立たないようにするなど気をつけてはいます』

匿名 さんのコメント...

BAN苦死慰 @BAN_9_4_1

佐々木朗希を佐々木希と空目する人って、この世の中に沢山いますわよね?

ねっ?



何言ってんだこいつ、ボコボコに殴らないと分からないようだな。

匿名 さんのコメント...

メディアによる権力監視機能の行き届かなさが、安倍晋三という政治家にビデオメッセージ出演をさせてしまった。そうした中で起きたのが銃撃事件だと思う…と、JCJ大賞受賞の鈴木エイトさん。
https://www.youtube.com/watch?v=z2asARSIBZw

匿名 さんのコメント...

BAN苦死慰 @BAN_9_4_1
今朝、ソウルフラワーのライブにエアギターで参加する夢を見ますた。

中々上手にエア演奏出来たざまっす。



ずっと夢の中でいろ
サメの餌にでもなっていろ。