2010年11月17日水曜日

宗教ネタがヤバい!“未公開映画祭”スタート

 本日11月17日より、ネット上の映画祭「松嶋×町山 未公開映画祭」がスタートしました。なんで本紙が映画祭で騒ぐのかとお思いかもしれませんが、実はこれ、ヤバげな宗教ネタが盛り沢山なんです。


■アメリカ社会、ヤバすぎ!

 この映画祭は、2009年4月からTOKYO MXで放送されてきた、タレント・松嶋尚美氏と映画評論家・町山智浩氏の「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」の紹介作品をネット上で配信するというもの。日本未公開の海外ドキュメンタリー映画39作品を、1作品500円(72時間)で視聴できます。

 作品の大半がアメリカで制作されたもの。全てがドキュメンタリー映画だけに、作品のテーマや内容も危なげですが、映画よりむしろアメリカ社会が危ないんじゃないかという気がしてきて、ドキドキします。

■宗教ネタが少なくとも7本

 そして何より本紙・藤倉がわくわくしているのは、公開される39作品の中に、少なくとも7本もの宗教ネタ作品があること。

ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~
ビン・ラディンを探せ!~スパーロックがテロ最前線に突撃!~
フロム・イーブル~バチカンを震撼させた悪魔の神父~
レリジュラス~世界宗教おちょくりツアー~
アーミッシュ~禁欲教徒が快楽を試す時~
イエスのショッピング~買い物やめろ教会の伝道~
ライト・テイクス・アス~ブラックメタル暗黒史~

イエスのショッピング~買い物やめろ教会の伝道~
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 『フロム・イーブル』は、神父による児童虐待問題がテーマ。日本でもキリスト者による児童虐待や性虐待が起こっていますし、キリスト教以外の宗教団体でも起こっています。決して、海の向こうの出来事ではありません。

 『レリジュラス』は、邦題からしてひどいですね。以前、この作品の監督ラリー・チャールズの『ボラット』を観たことがありますが、人種ネタ・宗教ネタでギャグをかますトンデモ監督です。

 『イエスのショッピング』は、かつて本紙でも紹介したことがあるコミケに反対するキリスト教会を彷彿とさせます。ごく一部なんでしょうが、アメリカには、実にしょうもない教会があるもんです。最後の『ライト・テイクス・アス』は、宗教がメインテーマというわけではなさそうですが、「黒魔術傾倒によって引き起こされた教会放火」の話が出てくるようです。

 なお、『アーミッシュ』に関しては、すでに本紙で映画評を掲載しています(【映画評】アーミッシュ~禁欲教徒が快楽を試す時~)。今後、同様に個別の作品紹介記事も掲載していく予定です。

■宗教ネタ以外もすごいよ

 本紙が目を付けたのは宗教ネタだけですが、ほかにもヤバそうなものやアホそうなものや、硬派に社会問題を取り上げる作品など、いろいろ目につきます。

 たとえば、マリファナを30日間吸い続けるという『スーパー・ハイ・ミー~30日間吸いまくり人体実験~』。2004年アメリカの『スーパーサイズ・ミー』のパロディですかね。こういう企画ネタは、アメリカ人のアホさ加減が発揮されていて、楽しそうです。

 逆に深刻そうなテーマのものもあります。エクアドルの熱帯雨林での環境汚染問題をテーマにした『クルード~アマゾンの原油流出パニック~』や、アメリカのゆがんだ医療の現状を追う『ビーイング・ボーン~驚異のアメリカ出産ビジネス~』など。

 何せ39作品もあるので、人それぞれなツボがありそうです。配信は2011年1月25日までの予定。

◇ ◇ ◇
松嶋×町山 未公開映画祭
2010年11月17日~2011年1月25日
1作品500円/視聴時間・72時間
「まとめて5作品コース」2,000円/視聴時間・2週間
「39作品フリーパス」10,000円/視聴時間・配信終了まで

1 コメント:

匿名 さんのコメント...

イスラム教ネタで作者に殺害予告が出て再放送お蔵入りになったサウスパーク200話-201話も一緒に上映してもらえませんでしょうか。