2020年8月9日日曜日

上祐史浩氏、コロナ感染疑惑発表めぐり占い師と責任なすり合い

上祐史浩氏
オウム真理教の一派「ひかりの輪」の上祐史浩代表に新型コロナウイルス感染疑惑が浮上した。発端は7月17日に都内で開催されたトークイベント。出演予定だった上祐氏が、体調不良を理由にリモート出演に切り替えた際、イベント主催者の占い師が来場客に「コロナ感染の疑い」とアナウンスしたことが発端だ。

後日、本紙の取材に対して上祐氏は疑惑を否定。コロナ感染の疑いという会場でのアナウンスについては、ひかりの輪側が主催者に伝えたものではないとした。ところが、主催者の占い師は本紙の取材に対して、ひかりの輪側から上祐氏にコロナ感染の疑いがあると説明されたと主張。さらに会場でのアナウンスはひかりの輪側の了承を得た上でのものだとして、来場者へのアナウンス内容をめぐってひかりの輪側とイベント主催者側とで責任のなすり合いになっている。

問題となっているのは、7月17日に都内のイベントスペース「高円寺グレイン」で開催されたトークイベント〈「洗脳」~これが洗脳の手口だ!〉。主催者である深月ユリア氏(占い師)が司会を務め、上祐氏のほか、株式会社浅野屋代表取締役・岸正龍氏、マンガ家・森園みるく氏、『TOCANA』編集長・角由紀子氏が出演予定だった。しかし当日になって上祐氏が会場での出演を見合わせ。リモートでの出演となり、深月氏が会場で上祐氏は体調不良でコロナ感染の疑いがあるとの趣旨をアナウンスした。

これをイベント来場者や出演者がTwitterで報告。上祐氏のコロナ感染疑惑がネット上に出回った。

しかし後日、本紙がひかりの輪に取材を申し入れると、上祐氏からは広報担当者を通じてメールでこんなコメントが返ってきた。

「7月17日のトークイベントを上祐が欠席した理由は、疲労による体調不良であり、新型コロナウイルス感染を疑わせる症状は出ておりませんでした。ただし、都内の感染者数が連日多数確認されていた状況に加え、イベント会場が“密”であったため、体調不良のまま出席し、場合によっては上祐自らが感染する可能性があれば、結果的に自らが次の感染源となる恐れもあったので、その旨を伝えて欠席させていただきました。それが、一部の方々の間で“コロナ感染の疑い”という強い表現で出回ったようです」

上祐氏によると、体調はイベント当日の夜までには回復し、もともと7月20日に予定していた病院での健康診断を受診した際にも医師から問題なしと診断されたという。そのためPCR検査も受けていないとした。

それなのになぜイベント会場で「コロナ感染疑い」とアナウンスされたのか。その点について再度、上祐氏に確認すると、返ってきたのは上記とほぼ同じ内容だった。

「先にお答えした通りの趣旨で欠席の理由をお伝えしたのみですが、それが、一部の方々の間で“コロナ感染の疑い”という強い表現で出回ってしまったのではないかと思います。体調不良という点を最大限に強く解釈するならば、場合によってはコロナ感染の疑いもある、と解釈したのではないでしょうか」

「一部の方々の間で」ではなく、主催者が「コロナ感染の疑い」とアナウンスしたのだ。感染の疑いがなかったなら、主催者は観客に事実と異なるアナウンスをしたことになる。

当日、イベント会場にいた人物は、こう語る。

「あの会場での通常のイベントに比べれば客席の座席は間が空けてはありましたが、その距離は1メートルも離れていませんでした。確かに、一般的に言われている“密”を避けるための基準と比べるといまいちな状態だったと思います」

言うまでもなく、会場が「密」で危険な状態だったのであれば、観客にとっても危険だ。上祐氏の言い分に従うなら、主催者は出演者である上祐氏が逃げ出すほど危険なイベントに観客を入れて開催したことになる。

そんなイベントの主催者である深月氏にも、メールで事実関係を尋ねた。ところがコロナ感染疑惑をめぐる深月氏の説明は、上祐氏の説明と全く違うものだった。

「ひかりの輪から、あくまでもコロナ感染の“疑い”“可能性がある”と伝達され、コロナ感染を断定したのではありません。コロナ感染の疑いという説明は私の勝手な判断でなく了承を得たもので、当日はひかりの輪のスタッフもイベントに付き添っていました」

「コロナ感染の疑い」と言い出したのはひかりの輪側であり、深月氏はひかりの輪の了承を得た上でそのとおりアナウンスしただけだというのである。

深月氏による上祐氏インタビュー記事(TOCANA)
深月氏はこれまで、トークイベントやネットラジオ等で繰り返し上祐氏と共演。ライターとして上祐氏へのインタビュー記事を執筆するなどしてきた。2018年には、それまで事件化していなかった女性信者殺害事件がオウム真理教内であり、殺害の場に上祐氏も立ち会っていたことを『週刊新潮』がスクープ。すると深月氏は『TOCANA』で上祐氏の言い訳を無批判に垂れ流すインタビュー記事を執筆した。

こんな仲良しのひかりの輪と深月氏が、「上祐氏のコロナ感染疑惑」発表をめぐっては責任のなすり合いを演じているというわけだ。

イベント共演後に上祐氏と馴れ合う藤倉氏(2012年)
かつて1度だけ「ロフトプラスワン」で上祐氏と共演し「あんな事件を起こしておいて、どの面下げていまさら宗教とか言ってるんだ」などと暴言を吐いて以来2度と共演させてもらえなくなった、ジャーナリストの藤倉善郎氏が言う。

「深月氏は、無批判な代弁者として立ち回ることで上祐をコンテンツ化している占い師。互いに都合よく利用しあってきた両者がコロナ感染疑惑発表をめぐって責任をなすり合う姿は、無様としか言いようがありません。しかし、きっと悪いのは新型コロナウイルスです。社会の様々な場面に分断を生み出すばかりかカルト周辺の人間関係までも分断してしまうとは、何と恐ろしいウイルスなのでしょうか」

みんな、仲良くしよう。