2009年10月5日月曜日

統一協会が法廷に信者を大量動員=「新世」事件第2回公判


 今年6月、「先祖の呪いが人生を悪くしている」「印鑑を買わないと悪いことが起こる」などと客の不安をあおって高額な印鑑を買わせていたとして、世界基督教統一神霊協会(統一協会、統一教会)の関連会社「新世」(東京都渋谷区)の幹部や販売員7人が特定商取引法違反容疑で逮捕されました。うち販売員5人は略式起訴され、東京簡裁からそれぞれ罰金100万円の略式命令を受けています。社長・田中尚樹容疑者と営業部長・古沢潤一郎容疑者は起訴され、現在、東京地裁で公判中です。

 その第2回公判が、本日朝10時から行われています。

 9月10日に行われた初公判では、被告人は起訴事実の大半を認めました。しかし犯行の動機が
統一協会の教義を実行するためだったとする検察側の主張に対して同意しなかったため、即日結審せず、第2回公判以降で細かく証拠調べを行うことになりました。本日、証人尋問が行われているもようです。

 第2回公判の傍聴券配布には、法廷約50席に対して約200人が並びました。大半が統一協会信者です。本紙記者が信者たちの顔ぶれを見たところでは、荒川教会・足立教会・杉並教会の青年部信者のほか婦人部の姿があり、「新世」経理担当者もいたとのことです。

 初公判は統一協会問題に取り組む人々やメディアを含めて140人ほどでした。証人尋問が予定されていた今回、統一協会側が初公判以上の大量動員を行った結果、本紙記者を含め、統一協会問題に取り組んでいる人々のほとんどが第2回公判を傍聴することができませんでした。

【参考記事】
2009年7月7日 統一協会・新世 霊感商法事件

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