2009年10月24日土曜日

台湾・催眠術師の「塾」で子どもの虐待疑惑

 台南の子どもの塾を、親たちが虐待行為で告発したというニュースです。
 日テレNEWS 24の方は、動画もあります。
【日テレNEWS 24 2009年10月23日】
子どもの口に火...催眠術師のセミナーを捜査

 台湾・台南で、児童向けセミナーが虐待を繰り返していたとして、検察が捜査に乗り出した。

 この児童向けセミナーは、有名な催眠術師が「勇気をつけるため」として行っているもので、撮影された映像には、小さな子供が火のついた棒を口に入れられる様子が映っている。


 地元メディアによると、保護者から「子供が虐待を受けている」と訴えがあったため、台南地検が捜査に乗り出し、催眠術師らから事情を聴いている。また、台南市当局も調査を始めている。

 セミナー側は「保護者の同意を得ていた」と反論しているという。

時事通信はこちらです。
【時事通信 24 2009年10月22日】
度胸づけ?たいまつの炎のみ込めと塾が子どもに強制=台湾
 
 台湾のテレビ局TVBSは22日、台南市にある塾がわずか6歳の子供たちに、度胸をつけさせるためとしてたいまつの炎をのみ込むよう強制したと父母らから訴えがあり、当局が調査を進めていると報じた。(写真はろうそくの炎) 父母らによれば、9000台湾ドル(約2万5000円)を払って5日間のコースを受講させたところ、子供たちは炎をのみ込むよう求められたという。 テレビ映像では、女性講師が火の付いたたいまつを、渋る子供の口の中に押し込んでいた。同テレビによると、塾は子供たちに粉々になったガラス片の上をはだしで歩かせたり、材木を素手で割らせたりもしていた。 教えていたのは催眠術の大家を自称する男で、自らの教育プログラムにより、子供たちは潜在能力が高まり、より勇敢になると豪語しているという。 ある母親は同テレビに対し、「まるで子供たちを虐待しているようだった。70~80人の子供一人ひとりが苦痛を受けていた」と話した。同テレビによれば、塾は無許可運営で罰金も科されているそうだ。 〔AFP=時事〕
 「催眠術の大家を自称する男」が教える子どもの「塾」というコンセプト自体が、想像し難いところがあります。上の2つの報道をによると、まるで修験道の修行か何かのようにも思われます。実際、どのような行為が虐待として告発されたのか、インフォームドコンセントがあったのかどうかなど、続報が待たれます。

【参考】
今回の虐待疑惑を報じた台湾のテレビ局TVBSの、この事件のニュース「新聞内容」のページと思わしきものはこちらです。もちろん全て中国語です。
  10月21日夕方のニュース 
  10月22日夜のニュース
  10月23日昼のニュース

【おまけ】
  告発した親達の記者会見の写真(同じくTVBSのサイトより)
  国情の違いですね。皆さん帽子にマスクでずらりです。

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