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| 最高裁に向かう両親 |
要請には、両親と代理人弁護士のほか支援者と本紙主筆も同行。東京・千代田区にある最高裁判所内で最高裁側の担当者に要請書と署名を手渡し、1・2審の問題点と次世紀ファーム研究所の問題の深刻さや社会的影響について説明しました。
1・2審では、次世紀ファーム研究所の堀代表について「（少女の）病名は知らなかった」「医療従事者ではないので責任はない」等の認定がなされています。これに対して母親が最高裁の書記官に事実関係を説明しました。
「娘が亡くなったのは（2005年）7月ですが、同年の5月に次世紀ファーム研究所の研修会で一人一人自己紹介をしました。私と娘は堀氏の目の前に座らされて、自分たちがなぜここにいるのか堀氏に問われ、糖尿病のことも言いました。堀氏は、娘の病名を知っていました。また研修参加者のプロフィールが書かれた書類もあったのに、事件後、堀氏らはそれを焼却し、パソコンのデータもすべて消去して証拠を隠滅してしまった。実際に証拠隠滅作業に関わった信者がその後脱会して、このことを証言してくれています」（母親）
「堀氏は私達が勝手に次世紀ファーム研究所に来たと主張をしていましたが、私たちはむこうからかなりしつこく要請があったんです。私ははじめ渋っていましたが、『病気を治せる』と言われたので行くことにしました。向こうから言われなければ、娘に学校を休ませてまで連れて行きません」（母親）
また父親は、次世紀ファーム研究所と1・2審の問題点について、書記官にこう語りました。
「事件から6年、皆さんのご支援に支えられてきました。堀氏は、万病に聞くといって真光元を売っていた。現在も商品名を変えて売っている。昭和56年に次世紀ファームの最初の犠牲者が出ており、娘の死後も5人がなくなっています。病院に行かず治療も受けずに亡くなっています。私たちは、これ以上の被害を出したくなくて、いままで闘ってきたのに」（父親）
「堀氏は医療従事者ではないから責任がないと2審で認定されましたが、堀氏は薬学博士を標榜していたし、そういう詐欺商法をやっているものが何の責任を取らされることもなくお咎めもない。これでは、騙される方だけが悪く、騙した方が全く悪くないということになってしまいます」（父親）
「これ以上の被害者を出したくない」─。これは両親が常々、支援者などに対して口にしてきた言葉でした。しかし1・2審は堀被告の責任を認めず、次世紀ファーム研究所は活動を続け、なおも被害者を出し続けているといいます。残念ながら、いまのところ、亡くなった信者のご家族の都合等で、詳細は公になっていません。また次世紀ファーム研究所以外でも、本紙で記事にしてきた「新健康協会」や「ホメオパシー」など、宗教団体やスピリチュアル団体、擬似医療団体による犠牲者は後を絶ちません。
本紙主筆・藤倉は、書記官にこの点を説明しました。
「次世紀ファーム研究所の事件以降も、病気を治せると称する宗教団体による事件が毎年何かしら起こる。また3月の震災以降、ホメオパシー団体は放射能対策に効くと称して新しい砂糖玉を発売し、同様の効果をうたってサプリメント販売業者が横行するなど、様々なものが出てきている。これらによって直接死に至ることはないかもしれないが、病気などに悩む人に期待をさせておきながら、通常の医療を否定して、病院に行くよりひどい結果を産んでしまうようなものが野放しになっていて、厚生労働省もまともに対策を取らない。次世紀ファーム研究所の事件は、ご家族の無念もありますが、この事件に直接関わりを持っていない人々にも影響するものだと思います。そういった社会的影響にも配慮した判断をお願いしたい」（藤倉）
なお、両親は今後も最高裁への要請を続けるとし、署名活動も当面継続するとのことです。
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本来なら、署名活動を行なっている両親の連絡先を掲載すべきところですが、プライバシー等、諸般の事情で掲載できないため、裁判を担当している事務所の弁護士名を連絡先として掲載します。署名にご協力いただける方は、下記に問い合せてください。
弁護士 山口広
東京共同法律事務所
〒160-0022
東京都新宿区新宿1丁目15番9号 さわだビル5F
電話：03-3341-3133
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3 コメント:
堀死って....
typoですよね
すいません。他意はないんです。本当です。
7段落
自省き→次世紀
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