2011年11月17日木曜日

真光元事件・死亡少女の両親が署名活動

次世紀ファーム研究所・堀洋八郎代表
2005年に岐阜県恵那市の「次世紀ファーム研究所」で糖尿病の少女が死亡した事件で、少女の両親が堀洋八郎代表らに損害賠償を求める訴訟を起こしています。今年7月、東京高等裁判所が両親の訴えを棄却する判決を言い渡し、一審に続いて二審でも両親が敗訴しました。現在、両親は最高裁に上告中で、堀代表の責任を認定するよう求める嘆願書への署名を集めています。


■「被告は医療従事者じゃないから」の一点張りの判決

この事件は、健康食品「真光元」で難病も治ると信じこまされた少女と母親が、インスリンを持参せずに「次世紀ファーム研究所」に宿泊。少女が死亡したという事件です。

「次世紀ファーム研究所」の堀代表はディプロマミル(学位販売商法)で買った称号を用いて「薬学博士」を自称し、さらに神通力で難病も治せる「生き神」を自称していました。少女と母親が堀代表のこうした力を信じこまされるに至った経緯は、本紙掲載の藤田庄市氏による<【まいんど】難病苦の母娘が向かった先…:真光元事件(1)>・<【まいんど】「好転反応」の呪縛、そして娘の死:真光元事件(2)>で詳しくリポートされています。

この事件では、堀代表らは少女の病名を知っており、また容態悪化後も医師の判断を仰がず放置していたとして、事件後、少女の両親は堀代表らに対して約5000万円の損害賠償を求めていました。両親は、堀代表らが注意義務を果たしていなかったことに加え、堀代表が医師でもないのに特殊な力で病気を治す事が出来るかのようにうたい、また「薬学博士」を自称して専門知識があるかのように装っていた点も指摘し、「自己決定権の侵害」だとしていました。

しかし2011年7月、東京高裁・設樂隆一裁判長は「堀は、医療の専門家でもなく、1型糖尿病についての知識もない」「緊急に病院へ搬送すべきであると判断することは困難であったといわざるを得ない」などとして、両親の訴えを却下しました。「自己決定権の侵害」とする両親の主張に対しても同様に、東京高裁判決は「堀は、医療に関して何らの資格もないものであるから、同人を医療従事者と同様に扱うべきものであると認めることはできない」としました。

■医療従事者じゃなければやりたい放題?

両親の訴えを棄却したこの判決の趣旨は、「掘代表は医療従事者じゃないんだから責任は問えない」というものです。しかし、医療従事者ではない者が、病気を治せるかのように被害者に信じこませ、その結果死なせてしまったのであれば、医療従事者による医療過誤よりも責任は重いのではないでしょうか。

宗教団体や擬似医療(たとえばホメオパシーなど)の団体や関係者が、医療従事者の資格もないのに医療まがいの行為によって人を死なせてしまった事例は、これまで少なからずあります。しかし「医療従事者ではないから責任はない」としてしまうと、むしろこれらの擬似医療家たちはやりたい放題ということになってしまいます。現に「次世紀ファーム研究所」側は、「真光元」を「タイファ」と名を変えて販売し、宣伝活動を続けています。

少女の両親は、こうした状況を危惧して裁判を継続しています。

■最高裁判所への嘆願書

両親は現在、最高裁判所に宛てた嘆願書への署名を呼びかけています。その文面は以下のとおりです。
嘆願書

最高裁判所御中

私たちは、堀洋八郎氏の責任が東京地裁でも東京高裁でも否定されたことに納得できません。堀死は健康食品「真光元」(しんこうげん)の効能と「真光元(まこも)神社」の宗祖様として神通力・特別のパワーがあると自称していた堀洋八郎の力によって●●さんの小児糖尿病も治り、インスリンなしでも生活できると信じこませたのです。難病で悩み医者から見放された患者やその家族にとって、「大丈夫。治ります。」と断言してくれる堀氏のような人は医者以上に頼れる存在なのです。そのような人物が医者じゃないからというだけの理由で責任が認められないとなれば、今後不治の病に悩み、苦しむ人が再び堀氏のような自称薬学博士や「医者」まがいの人物のために死の犠牲が繰り返されてしまいます。●●さんのような悲惨な事件を繰り返さないために、最高裁判所で慎重に考えなおしてくださるようお願いします。 
嘆願書は12月21日に最高裁に提出される予定です。

◇ ◇ ◇
本来なら、署名活動を行なっている両親の連絡先を掲載すべきところですが、プライバシー等、諸般の事情で掲載できないため、裁判を担当している事務所の弁護士名を連絡先として掲載します。署名にご協力いただける方は、下記に問い合せてください。

弁護士 山口広
東京共同法律事務所
〒160-0022
東京都新宿区新宿1丁目15番9号 さわだビル5F
電話:03-3341-3133

【関連記事】
【まいんど】難病苦の母娘が向かった先…:真光元事件(1)
【まいんど】「好転反応」の呪縛、そして娘の死:真光元事件(2)

16 コメント:

匿名 さんのコメント...

意思→医師

シノギ性→死の犠牲

藤倉善郎 さんのコメント...

すいません。訂正しました。ご指摘ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

医療に関しては詐欺はし放題という事なのか?裁判官は何を考えているのだ。
たまたま治る様な事があれば金儲けが出来、治らずに死ぬ様な事があっても賠償責任は無し・・・。親の愚行権があるとしても亡くなった子供が浮かばれない。
この詐欺師は刑事責任を問われてるのかな?

匿名 さんのコメント...

「堀代表が意思でもないのに」って、
まだ直ってないみたいですよ。

藤倉善郎 さんのコメント...

ほんとだ。2カ所間違ってたみたいです。直しました。ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

めちゃくちゃじゃねえかw

ライター失格

匿名 さんのコメント...

(` ´#)藤倉さん、いい加減に書いて!

匿名 さんのコメント...

真光元ねっ!

近々 さんのコメント...

エイトはんは、ええ仕事してはりますでぇ。

匿名 さんのコメント...

いまいち人気おまへんな。

正義 さんのコメント...

せやかて、社会正義からゆうたら、
必要なことでっしゃろ!

近々上場 さんのコメント...

きばっておくれやす~

youkoushi1 さんのコメント...

真光と真光元とは一切関係有りません

匿名 さんのコメント...

どっちも医療否定のカルトだね。

匿名 さんのコメント...

何と言うか…
よく、書いてくれたと思う。
表向きはただのカルトと、それを信じ込んだ気の毒な一家の話だけど、
彼らがカルトに嵌った生活背景、社会環境をきちんと書いてくれたことがとても良かった。
良い記事だと思った。
m(__)m 記者さんありがとう。お疲れ様でした。

場違いで申し訳ないけども、カルト宗教による難病患者の殺人事件は、その裏に現行の医療問題を多分に含んでいる。
主治医の説明能力と、患者の理解力。
そして「冷静さをなくして悪質商法にひっかからないようにするための、病院による心のケア」の必要性。
この部分がとても大事であるという事。

一型糖尿病だけでなく、病名のつかない数多くの健康問題について、医療側が「気のせい」や「精神の問題」「ストレス」などで片付けず、

原因不明のままでも何らかの理性的な受け皿を用意する必要があるのだと思う。

それができれば、カルト宗教や悪質商法がのさばる術を少しは減らせるはずだ。
原因がわからなくても、生活に支障を及ぼすほどの体の不調に対して「一緒に考える」「一緒に解決方法を探す」「相談に乗る」という姿勢を持った医者がいれば、患者が犯罪組織の被害に遭う確率が減るんだから。

それをどうやって作るのか、考えるととても難しいのだけど… 何とかできないものかなぁ。

医者って概ね居丈高だったり、良い人でも頭がとにかく固いから、「一緒に試行錯誤して解決方法を探す」って見地に中々立てないのよね凹

匿名 さんのコメント...

私は崇教真光の元組み手(信者)です。
崇教真光では、薬は肉体を毒化して手術は肉体を傷つけて罪を積むという医療否定教義により、数多くの組み手が亡くなられているのですが、マインドコントロールの巧妙さによって遺族は殆ど被害者意識をもてないため表ざたにされることなく、悲劇を繰り返しています。
他の宗教団体の事件がマスコミを騒がせるたびに、何故崇教真光の事が表ざたにされないのか不思議でなりません。
私の身内はまだ殺されておりませんが、亡くなられた方を数多く見てきました。