2021年9月11日土曜日

カルト問題学習会第2回開催へ テーマは再び“2世問題”

鈴木エイト主筆
 8月8日に第1回が行われた「カルト問題学習会(仮)」の第2回が9月25日にオンラインで開催される。第1回に続いて「2世問題」をテーマとし、同学習会の代表者であるジャーナリストの鈴木エイト・本紙主筆が「2世問題とメディア」について発表する。コメンテーターは、前回発表者の藤田庄市氏(ジャーナリスト)。
 「カルト問題学習会(仮)」はカルト問題に関する知見の共有と議論の場として、カルト脱会者や支援者、ジャーナリストなどの有志数名によってスタート。8月にZoom開催された第1回「2世問題をめぐる諸議論」では、ジャーナリストの藤田庄市氏と宗教社会学者の塚田穂高氏が発表。57名の参加者が議論と交流を深め、終了後の「リモート打ち上げ」は深夜まで行われた。

 第2回も引き続き「2世問題」がテーマ。発表者は、2018年に『AERA』(同年6月11日号)で2世問題についてのルポを執筆し、今年に入ってからもNHKによる2世特集番組についての検証記事をハーバ・ビジネス・オンラインで執筆してきた鈴木主筆。2020年以降、NHKやネットメディアが2世問題を取り上げる機会が増えている中、その実情と課題を整理する。第1回学習会でカルトの2世問題について発表した藤田氏が、コメンテーターとして再度登壇する。

 同学習会の事務局長でジャーナリストの藤倉善郎・本紙総裁は、第2回の企画についてこう語る。

「当初、第2回は“そもそもカルト問題とは何なのか”という原点をテーマにしようという案もあった。しかし内部で話し合った結果、視点を変えながらしばらく2世問題をテーマにし続けることになった。メディアの間で2世問題の当事者の語りが紹介されることは歓迎すべきことだが、それに頼るあまり、問題の構造や対策に関する包括的な視点・議論の提示というジャーナリズム本来の役割を果たしていない例が目立つ。これは報道に限らない課題ではあるが、視点の1つとして、今回はメディアのあり方について考えてみたい」

 今回から有料化され、参加費は500円(カルト体験者や信者家族などの当事者は無料)。事前申込制。

◇カルト問題学習会第2回「2世問題とメディア」
2021年9月25日(土)18時から
発表:鈴木エイト(1時間)
コメント:藤田庄市(15分)
司会:藤倉善郎
休憩後、質疑1時間
その後リモート打ち上げ
参加料金500円(カルト体験者や信者家族などの当事者は無料)
申込:カルト問題学習会ウェブサイトの申し込みフォームまたは代表メールアドレス

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