大阪・西成にある教会 |
■「神を信じない人は地獄に落ちる!」
このたび『ホームレス大博覧会』という単行本を発売させていただいた、村田らむです。「ホームレスと宗教なんてなんにも関係ないじゃないか!! 宣伝すんな!!」 と思われるかもしれませんが、実はホームレスと宗教団体は浅からぬ関係にあるのです。
ホームレスの専門家を名乗っていると、よく「ホームレスはどうやってご飯を手に入れているの?」 と質問されます。
人それぞれ、いろいろなやり方があります。ホームレスの中でもワイルドな人は、公園のゴミ箱や商店が出したゴミ袋の中から、食べられそうな物を抜き出してそのままパクっといただきます。昔は浅草の商店では、ホームレスが食べ物を取りやすいように、分けてゴミを出していると聞きました。これは慈善でそうしているのではなくて、分けておかないとビリビリ破ってゴミだらけにされてしまうからです。他には、空き缶を集めて現金を作り、100円ショップなどで食材を買う人もいますし、食材は全部万引きする…なんて酷い人もいました。
炊き出しに並ぶ行列(大阪) |
炊き出しを開催している団体は、大きくわけて3つ。労働団体、ボランティア組織、宗教団体です。
いよいよ、宗教団体が出て来ました。
ホームレスに炊き出しを開催している宗教団体は、キリスト教が圧倒的に多いです。その他の宗教、例えば仏教が炊き出しを開催している、などの話はほとんど聞いたことがありません。キリスト教の中でも、とくに韓国系のキリスト教が炊き出しをしているのをよく見かけます。韓国系のキリスト教会と言えば、摂理、統一教会、が思い浮かびますが、それ以外にもたくさんあります。上野公園ではとある韓国系基督教会が、長年に渡り噴水の近くで炊き出しを開催していました。
もちろん、彼らがただ食べ物をホームレスに配るわけはありません。食べ物配布するまでにたっぷり、一時間をかけて布教活動をします。僕は一年にわたりホームレスの取材をしているのですが、夏の暑い日には、
「みなさん暑いですか? しかし地獄の暑さはこんなものではありません!!」
と言っていましたし、冬の寒い日には
「みなさん寒いですか? しかし地獄の寒さはこんなものではありません!!」
と言っていました。お年寄りが多いホームレスを長時間、炎天下や極寒の中に放置することは決して良いとは思えませんが、反省は一切ありません。
説教の内容は
「神を信じない人は地獄に落ちて永遠に苦しみます!!」
など、かなりイっちゃってる内容もたくさんありました。いかに神様が素晴らしいか、日本の社会がダメか、をたっぷり時間をかけて説いた後は、全員で賛美歌を歌います。ホームレスにも、歌い、踊るのを強要します。ホームレスもただで食事を出してもらうのは悪いと思うのか、手をヒラヒラさせながら
「ハレルーヤ ハーレルヤ」
と歌い踊ります。絵面だけを見たら、ゾンビ映画のようでした。その後、食べ物を配りますが、内容は韓国らしくキムチ雑炊や、パンなどの市販品だったりしました。
ここで問題なのは、上野公園では
『公園内で宗教団体の布教活動は禁ずる』
とはっきり決められている点です。禁じるむねの看板もそこら中に出ています。炊き出しで食事を配布するだけならともかく、長い時間をかけて説教をして賛美歌を歌ったらさすがに違反でしょう。公園管理事務所に「公園のルールに違反しているんじゃないですか?」と聞いたことがありますが、
「違反しているのだけど、一応人助けをしているわけだから、やってはダメだ!! とは言いづらいんですよ」
となんとも歯切れの悪い説明をされました。
最近では取締が厳しくなり、堂々と炊き出しをする団体は数を減らしたようですが、公園に隣接した道路で(ギリギリ公園管理に文句を言われない場所)炊き出しをしていたりします。
まあ、ホームレスウォッチャーの僕としては炊き出しはホームレスホイホイみたいな存在なので、ぜひとも開催して欲しいというのが本音なんですが。
韓国での炊き出し |
■物乞いを勧誘する創価学会
僕は過去に、上野公園で乞食をしてみる、という取材をしたことがあります。ホームレスではなくて乞食です。地面にゴザを敷いて、空き缶を置いて、通る人から施しを受けます。
物乞いは、野宿者がお金を稼ぐオーソドックスな手段の1つですが、日本でやっている人はあまりいません。それをまだ若い、30前後の男がやっているのですから目立ちました。ただ座っているだけなのに、羞恥心はマックスで顔から火が吹き出そうでした。
ただ、これが意外と儲かりました。サラリーマンがポケットの小銭を入れてくれたり、高校生たちがお金を出しあって入れてくれたり、一日で3000円近くになりました。アルミニウム製の空き缶を集めると1キロで100円。一日3000円儲けるのは至難の技です。
そんな取材をしている時、おばあさんに話しかけられました。
「こんな綺麗な格好してたら、お金入れてもらわれへんやろ。もっと惨めな姿にならんと。おばちゃんも昔、近いことしてたからわかるんや」
と言われました。おばあさん、家庭では厄介者扱いされているらしく、昼間は上野公園でヒマを潰しているようです。不平不満がたまっているらしく、家族の愚痴やら何やら散々聞かされました。そして最後に、
「しかし、親不孝やな。自分みたいなのを救ってくれる大きな会を知ってるんやけど入るか?」
と聞かれました。嫌な予感がビンビンします。
「大きな会っすか?」
「そうや。創価学会って言うんやけどな。自分みたいなろくでなしも救ってくれる会やわ。無理にとは言わんけど、入ったら絶対に数年後には、あの時入っといてよかった、と思うはずやわ。おばちゃんも、ずいぶん迷ったけど、入ってよかったもん。幸せやわ」
さっきまで散々、不平不満を垂れていたくせに…と思いながら、やんわり勧誘を断りました。最後におばあさんは、財布から1000円出して、
「悪いけど、500円お釣りちょうだい」
と言ってきました。乞食からお釣りもらうなよ…と思いつつ、おさらばしました。
◇ ◇ ◇
『ホームレス大博覧会』
村田らむ=著
鹿砦社
定価980円(本体933円+税)
27 コメント:
明日(6月11日)、阿佐ヶ谷ロフトAにおいて、『村田らむプレゼンツ ホームレス大博覧会ナイト!!』を開催します。ゲストは、清野とおるさんと、中村うさぎさん。OPEN 18:30 / START 19:30 前売¥1,500 / 当日¥1,600(共に飲食代別)来場者全員にホームレスブロマイド差し上げます。時間がある方は、ぜひぜひお越しくださいませ!! 阿佐ヶ谷ロフトAHP http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/15282
数年前のお話しですが、
飛行機が沢山展示してある公園に住み着く
ホームレス(当時は乞食と呼んでいた)を
行政住民協力して大がかりな強制退去活動を
繰り広げていた時期がありました。
当然職員や地元の方にも創価学会員がいます。
都議会議員が生活保護申請の手助けをして
都営住宅への入居を斡旋する。
なんたって公明党の議員が連れてきて
許認可権限を持つ区役所職員も創価学会員なのですから鉄壁のシステムです。
そうして無事に生活保護受給者になり
都営住宅に転がり込む事に成功した
元ホームレスたちを待ち受けていたのは
創価学会婦人部を中心とした勧誘です。
「あんた誰のおかげて今の生活できたと思ってるの」「仕事もしないでお金が貰えるのは◎◎議員のおかけででしょ」「わかってるでしょ、はい、じゃあ早くこれ名前書いてほら」
とやられます。こうして元ホームレスで生活保護受給者の創価学会員が量産されます。
ジオン軍も驚く脅威のシステムです。
ある都営住宅は半数が生活保護受給者で
その全員が創価学会員と云うショッカー並みの
秘密基地と化しています。
しかし元ホームレスらも中々のツワモノ揃いです。しつこい勧誘に嫌気がさし、生活保護費を前倒しで貰い(当時は職員判断で可能でした)
夜逃げをする元ホームレスが続出しました。
夜逃げをしたと思われる部屋の玄関ポストには
聖教新聞が投函口から溢れ出していたり、
玄関ドアの前に数か月分と思われる聖教新聞が微妙なバランスを保ちながら積み上げられている等、常識では考えられない光景で他の住民から拍手喝采を浴びていました。
「普通はあそこまで新聞溜まったら配達しないわよ。やはりあの人たちはどこか違うわね」と
賞賛を浴びていました。証拠写真を残せなかったことが心残りです。
今となってはとても懐かしい、
昔、昔の昨日の晩のお話しでした。
(この語り口が分かる人は連絡をください
お友達になりましょう)
だが、断る。
照れてるのかな?
オウム食の炊き出しやったらどれくらいの強者が集まる?
オウム食はいいけど、お前が作るのは嫌だ。
その前にオウム食のレシピを
教えてくれないか。
久しぶりに食べたくなったぞ。
ググレカス。
カトリックの神父さんやシスターも山谷や釜ヶ崎に住み込んで地域に根差した活動をされていますよ。私の出身校からも定期的に石鹸やらお米やら衣類やらを送っていました。
洗礼を強要する、なんてことはなかったです。ただ「俺もアーメンになったら死んでもさびしくないかな」と言ったホームレスの老人は居たそうですが・・・
シスター経営の食堂はわずかでもお金を取る主義でした。「施しではない」ということでホームレスの人の尊厳を守るためだそうです。
偉いぞ!
シスター!
ところで
ググレカスてなんのこと?
お前の事だよ。
ん?
オレ?
やや日で「カルトに気をつけて炊き出し」やったら?
ホームレスにカルトの話をしたり、大川隆法のイタコ芸の映像を見せてあげたりしたら?
> やや日で「カルトに気をつけて炊き出し」やったら?
やばい。やりたくなってきてしまった。なんという素晴らしい提案を……
やりましょうか~!! みんなでお金持ち寄ればできそうっす。
やりましょう、やりましょう。
お手伝いします。スタッフも集めます。
カンパもします。
東日本大震災のときも、ボランティアと称して布教活動してたカルトもいたな。
どこ?
あそこ。
ひとみさん、ありがとうございます。他方面からもご賛同いただいております。妻も乗り気です。しかし、一体何がそこまでさせるんでしょう、ひとみさん。
ラストwwwwwwwwww
炊き出すのはオウム食ですか?
昆布とシイタケと根菜類を煮込みます。
「キリストは道・心理・命です」の教会ちょっと観光でよってみたくなった。
カルト観光マップとかあるといーんじゃなかろうか?
「大阪 西成にある教会」と画像出されてますが、
画像の教会は飛田新地のある西成区ではなく、
通天閣のある浪速区側に立地しています。
救霊会館の住所は、グーグルマップによれば、〒557-0002 大阪府大阪市西成区太子1丁目1−14 なので、西成区だと思うのですが。たしかに、いわゆるドヤ街、西成からは、外れているといえば、外れていますが、道一本渡れば、もろにドヤ街ですので、西成にある教会と言っても差し支えないだろうと判断しました。
はじめまして、らむさん!
私は五島列島からあいりん地区に移住してきた中年男で、パークホテル住民です。
大阪救霊会館では、夜のミサだけでなく、朝の5時から聖書の繰り読みと祈祷会をしていますね。最初に早天祈祷会を見たとき、かなり特殊な祈りで、信者の人たちに何かが取り憑いたかのような雰囲気に圧倒されました。
三角公園では、日蓮正宗の勧誘が盛んなようです。
日蓮系統ですが、過去に創価学会や顕正会などと関係していた、やや過激な宗教団体ですね。
私が三角公園で聞いた話では、枚方市からおばちゃん6人が炊き出し時間頃にやってくるそうです。
その人たちは、おそらく創価学会から脱会して、寺院側に転向なさった人たちだと思います。
真偽不明ですが、お寺に生活保護関係の福祉施設があるらしく、生活困窮者を主に勧誘しているとか。
コメントを投稿