やや日刊カルト新聞社・藤倉総裁自首へ 建造物侵入の余罪30件以上か

霊能力による取材活動で窮地に立たされた藤倉総裁

　やや日刊カルト新聞社が同社の藤倉善郎総裁を警察に自首させる方向で警視庁と調整していることが4月1日、わかった。藤倉総裁は幸福の科学の一般公開施設への取材が建造物侵入罪にあたるとして先月、東京地裁から有罪判決を受け控訴中だが、この他にも過去2年間だけで30件以上の余罪があると見られる。

　やや日刊カルト新聞社によると、藤倉総裁は現在裁判中の事件以外でカルト集団関連の取材で施設やイベントに立ち入ったケースが過去2年間だけでも少なくとも10件。霊体を飛ばして立ち入ったケースも含めると30件以上あるという。霊体を用いた立ち入りの大半は幸福の科学施設へのもの。

　藤倉総裁はこれまで、幸福の科学の元信者のほか現役の職員・信者の証言や教団の内部資料を根拠とする記事を多数発表してきた。幸福の科学が教団内で収録した霊言の内容をいち早く記事で報じたことが評価され、幸福の科学から「霊言泥棒」との法名も授かるほどだった。

　しかし同社関係者は、特に霊言など教団の内部資料に関しては藤倉総裁が職員・信者から提供を受けたものではなく「教団施設内に霊体を飛ばし、施設内のコピー機やパソコンを使って資料や霊言をコピーして持ち出していた」とする。

　現在、金星系日本人の男性が霊体による海外軍施設等への立ち入りについて各国の警察機関から指名手配されるケースが相次いでいる。男性は同社と無関係だが、藤倉総裁が同じ手口を用いていたことから、同社では「もはや摘発はまぬがれない」（関係者）と判断。社へのダメージを最小限に抑えるため、藤倉総裁を自首させる方針を打ち出したと見られる。

　この問題について、同社の鈴木エイト主筆が匿名を条件に本紙の取材に応じた。

「藤倉総裁による霊体を用いた侵入は幸福の科学以外に対しても行われている。ジャーナリストの取材は肉体を用いて行うのが通常で、特にカルトやニセ科学に批判的な立場をとる当社の内規では霊体での取材活動は認めていない。厳重に対処すべきだ。藤倉総裁を追い出せれば、私が本社の全権を握ることができる」

　新型コロナウイルスの感染を予防するため、鈴木主筆への取材は霊体を用いてリモートで行われた。

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