【AFP BBNews 2009年11月27日】カトリック教会での児童虐待の報告書を発表、教会と政府が謝罪 アイルランドこの記事にある通り、今年5月にも報告書が発表されています。当時の新聞記事です。
アイルランドのカトリック教会の聖職者らによる児童虐待問題に関する政府の調査報告書が26日発表された。30年以上にわたって虐待が隠ぺいされ、関係機関が被害者に誠実に対応していなかったことに対し教会と政府は謝罪した。
今年5月には、全国のカトリック教会が運営する施設で1930年代から子どもたちに対し、性的、肉体的、精神的な虐待が広く行われていたという事実を初めて明らかにした衝撃的な調査結果が発表されていた。
イボンヌ・マーフィー(Yvonne Murphy)判事らがまとめたこの750ページにおよぶ報告書は1975年から2004年にかけてダブリン(Dublin)大司教区の教会が運営する児童施設で320人を超える子どもに行われたとされる虐待について調べたもので、抽出された46人の聖職者も調査対象となった。
ある聖職者は100人以上の子どもに性的虐待を行ったことを認めている。また、25年以上にわたり2週間に一度の割合で子どもを虐待していたことを告白した聖職者もいる。報告書は4人の大司教が恒常的に児童虐待を行った聖職者をかばい、虐待の事実を知っていながら警察に通報しなかったと結論付けている。
ダブリン大司教区のディアミド・マーティン(Diarmuid Martin)大司教は謝罪の記者会見で「今日被害にあった方1人ひとりに謝罪します。こうしたことが起きたことを心から悔やみ恥じています」と述べた。
報告書が公表された直後、同国政府も「この件に関して歴史的、社会的にいかなる理由があろうと、政府は躊躇(ちゅうちょ)することなくはっきりと、この事件において国家が犯した過ちについて謝罪する」とする声明を出した。(c)AFP/Andrew Bushe
【西日本新聞 2009年06月03日】子ども虐待 60年恒常化 アイルランドの教会施設 神父や修道女関与 被害数千人 政府が報告書過去に、アメリカでも同様の問題が発覚しています。
【パリ2日高木昭彦】アイルランドのローマ・カトリック教会が運営する児童施設で、1930年代から90年代にかけ、数千人の子どもたちが性的暴行を中心とした虐待を神父らから恒常的に受けていたことが、政府の調査委員会がまとめた報告書でこのほど明らかになった。同国は信心深いカトリック教徒が多く、国民に激しいショックが広がっている。
報告書は2000年にアハーン首相(当時)が調査委を設置して着手。教会側の訴訟や政府内の妨害もあったため9年を費やした。国外在住者を含め施設に預けられた50-80代の男女千人以上から証言を集め、約2600ページに及ぶ資料となった。
報告書によると、児童虐待の舞台となったのはカトリック系の孤児院、更生施設、障害者施設など200カ所以上で、神父や修道女ら800人以上が性的、肉体的、精神的虐待に関与した。証言者の90%以上が殴られたりけられたりしたほか、ムチや水、火を使った虐待を経験。半数が性的暴行を受けていた。特に男児を対象にした施設では、女児の施設よりも性的暴行が組織的に行われた。
報告書は男児施設での性的暴行を「風土病」と糾弾。教会幹部は性的暴行を犯した者を「利己的秘密主義」から隠匿し続け、再犯を助長したと指摘。教育省に虐待の報告が届いたこともあったが、「黙殺した」として政府の責任にも言及した。
証言者の30%は現在もトラウマ(心的外傷)を抱え、自傷、うつ病、アルコール・薬物依存症などに苦しむ。
被害者には既に1人平均6万5千ユーロ(約850万円)の賠償金が政府から支払われている。しかし、今回の報告書では加害者の名前は一切明らかにされておらず、刑事訴追の証拠にはならないため、被害者や支援団体は激しく反発。マッカリース大統領は、より深刻な虐待を行った者は刑事訴追されるべきだとの考えを表明している。
【東京新聞 2002年04月26日】背徳の神父 ザンゲせよ 性的虐待 米カトリック激震 2000人名指し、教会の隠ぺいにも批判 ローマ法王庁は解任声明アメリカのカトリック教会は、その後、被害者らに巨額の賠償を支払っています。新聞記事によると、1950~2007年の間で、賠償・和解額の合計は20億ドルにのぼるそうです。
【ニューヨーク25日真能秀久】聖職者による子供への性的虐待が相次いで露見した米カトリック教会の激震が続いている。24日にはローマ法王庁で米司教会が「虐待を繰り返し、悪評の高い聖職者」の解任方針を発表したが、対応の甘さや教会の隠ぺい体質に批判が噴出。6月にテキサス州ダラスで開かれる司教会総会に向け、論議がさらに沸騰しそうだ。
問題となっているのは、幼児から十代の少年少女に対するわいせつ行為やレイプ。ことし一月、マサチューセッツ州ボストン大司教区の元神父(66)が過去三十年間にわたって百人以上の児童らに性的虐待を続けていたとして有罪となった。
元神父による虐待歴を知りながら、教会側が教区を何度も異動させ、被害が拡大していたことが発覚。フロリダ州やロサンゼルス、セントルイス、シカゴなどでも児童への性的虐待が次々と明らかになり、聖職者の辞任や配置転換が相次いだ。
教会批判の声は全米に広がり、カトリック教会の約四万六千人の聖職者のうち、千五百-二千人が性的虐待の疑いで名指しされる異常事態に。
各地の教会はこれまで、事件を公表しないことを条件に裁判を和解に持ち込み、被害者側に支払った和解金は推定十億ドル(約千三百億円)となっていることも発覚。教会の隠ぺい体質があらわになった。
一九八〇年代から聖職者による児童虐待が指摘されながら、対策を怠ってきたカトリック教会への批判が日増しに高まったため、ローマ法王庁は十三人の米国人枢機卿全員と米司教会指導者を召還。二十三、二十四の両日、児童虐待に議題を絞った前例のない特別会議を開いた。
米国内では、児童への性的虐待を一度でも行った聖職者に対し「情状酌量なしの辞任」と、司法当局への事件通報の義務化を求める意見が強かったが、米司教会の声明では「繰り返して行い、悪評が高まった場合」と表現が弱く、事件通報についても明示しなかった。
六月の米司教会総会では、辞任要件や手続きのほか、問題を放置した教会上層部の責任問題が協議される見通し。聖職者に対する刑事告発も各地で相次いでおり、カトリック教会の混乱はしばらく収拾されそうにない。
【東京新聞 2007年07月17日】“性”職者に天罰 児童虐待認め800億円賠償 米カトリック教会、被害者と和解
【ニューヨーク=石川保典】米ロサンゼルスのローマ・カトリック大司教区の司教ら聖職者が数十年にわたり信者の児童を性的に虐待していたとした裁判は十六日、大司教区が事実を認めて総額六億六千万ドル(約八百億円)を被害者に支払うことで和解が認められた。
米カトリック教会では二〇〇〇年以降、各地で虐待問題が発覚。複数の和解が成立しているが、過去最高の和解金額となった。同教会の信用と権威を地に落とした虐待問題は、今回の和解で終結する。AP通信によると性的虐待に対する同教会の賠償・和解金額は、一九五〇年以降計二十億ドルになった。
和解内容によると、ロサンゼルス大司教区は原告五百八人に和解金を支払うほか、同大司教区が公表を拒んできた各聖職者の虐待内容や同大司教区の対応が記された内部資料を公表する。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、あるケースでは虐待を把握した枢機卿が事実を隠ぺい。
司祭をニューメキシコ州に異動させ、同州でさらに被害者が増える結果になったという。
裁判所が和解を承認した十六日、枢機卿はあらためて謝罪を表明。被害者の間からは泣き声が漏れ、和解を聞かずに亡くなった元原告らに黙とうをささげた。
ひどい話なんですが、東京新聞のこの2本の記事、「背徳の神父 ザンゲせよ」とか「“性”職者に天罰」とか、なんか週刊誌みたいな見出しですね。虐待神父というより、キリスト教そのものへのあてつけのようにすら見えます。ちなみに、同じ件に関する読売新聞の記事の見出しは「全米激震 背徳神父2000人、相次ぐ性的虐待 被害者は少年少女」でした。
6 コメント:
日本の被害者の会はどこにあるんでしょう?
日本のカトリックでも多数このような事例はあって、隠蔽だけでなく、かなり悪質なことを被害者に対してしているのですが。日本のカトリック被害者の会ってないのでしょうか。
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May peace and love of our Lord Jesus be with you.
Thanks
2016年8月に日本で初めて、聖職者による性虐待被害者の会、SNAP Sendaiを立ち上げました。FBのページをご覧ください。
南無妙法蓮華経と唱えてください
南無妙法蓮華経と唱えてください
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