2011年3月7日月曜日

3月9日トークイベントにジャーナリスト・安田純平氏

インドネシアのイスラム教徒(撮影:桃井和馬)
 3月9日、東京・新宿のネイキッドロフトで、トークイベント「宗教を越えて、宗教と共に ~世界3大宗教からカルトまで~」が開催されます。国内外の取材で宗教に触れてきたジャーナリストたちが宗教を語るイベントで、新たにジャーナリストで元「イラク人質」の安田純平氏の出演が決定しました。

 「宗教」というと、海外でのテロや紛争のニュースとして見聞きする機会が多く、日本国内ではカルト宗教による事件の方が、通常の宗教トピックスより大きく取り上げられがちです。そのため宗教について、「怖い」「危険」「インチキ」というイメージを持つ人も多いのではないかと思いますが、はたして本当に宗教って怖いのでしょうか。

 3月9日のイベントでは、海外の宗教紛争等の取材経験が豊富なジャーナリストに本紙主筆・藤倉が紛れ込んで、テロ、紛争、原理主義、カルトについて語ります。その上でなお、宗教の寛容や美しさについて語ってみようという、ちょっとチャレンジ系のイベントです。

 今回、新たに出演者に加わった安田純平氏は、信濃毎日新聞記者からフリーランサーに転身後、イラク取材中の2003年にイラク軍に拘束され、数時間で解放。2004年4月にもイラク住民組織に拘束され、3日で解放されるという体験をしています。さらに2007~08年には、イラクの民間軍事会社事務所で寿司職人をしながら取材活動をしていました。一部ジャーナリスト仲間の間では「従軍寿司職人」とも呼ばれています。こうした取材を通じて目にしたイスラム教について語っていただく予定です。

 すでに出演が決まっているのは、イベントの呼びかけ人である写真家でジャーナリストの桃井和馬氏。世界140ヵ国を取材しており、当日は、主にキリスト教について語る予定です。野田雅也氏は、かれこれ10年くらいチベットを取材しているフォトジャーナリスト。チベット仏教について語るほか、世界中を放浪していた時期にインドでサドゥ(修行者)をしていた体験なども語ってくれるかも? そして本紙主筆・藤倉は、日本国内でのカルト宗教問題と、チベット問題の取材の中で感じた「カルト」と「熱心な信仰」との違いなどを語れたらいいなあと思っています。

「宗教を越えて、宗教と共に ~世界3大宗教からカルトまで~」

宗教は怖い? 海外ニュースでは国際紛争やテロの話題が飛び交い、国内では「カルト宗教」の事件ばかりがメディアをにぎわせる国・日本。寛容な宗教のあり様を求めて、国内外の宗教を取材するジャーナリスト・写真家がタブーを排除しトークバトル。取材現場でのこぼれ話・写真多数公開!。

【日時】
2011年3月9日
開場18:30/開演19:30

【会場】
Naked Loft
東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F
03-3205-1556

【出演】
桃井和馬(写真家・ジャーナリスト)
野田雅也(フォトジャーナリスト チベット仏教)
安田純平(ジャーナリスト)
藤倉善郎「やや日刊カルト新聞」主筆

【料金・予約】
前売¥1300円/当日¥1500(共に飲食代別)
※お問い合わせ・ご予約は以下のネット予約、
http://bit.ly/gijaZS
または店頭電話にて受付中。
NakedLoft:03-3205-1556(17:00~24:00)

【会場地図】

4 コメント:

匿名 さんのコメント...

私はあまり安田さんを信じてないです。本当に拘束されていたという客観的な証拠があるのでしょうか。
元人質という立場を利用して、政治活動をしてるようにみえます。
その姿勢はジャーナリストというよりも、改革をめざす政治闘争の活動家そのもので、ジャーナリズムの客観的な立場はありません。
安田さんの知り合いの常岡浩介も人質になったとされますが、
これも本当に人質だったのか客観的に確認しようがありません。常岡浩介さんも、タリバン擁護的発言を繰り返しており、どうも信じたくありません。

藤倉善郎 さんのコメント...

じゃあ、それを当日、本人にぶつけてみてくださいよ。ケンカ上等がロフトっていう空間なんじゃないかと。

匿名 さんのコメント...

上記3月8日10:51 発言少し誤解を受けそうなので追記しときます。
あくまでも私が信じてないという意味で、他の人になんらかの同意を求めるものではありません。
イラク戦争が間違っていたかもしれないという点は私も同じ意見です。
ただジャーナリストなのか当事者なのかわからない部分に違和感を感じています。

藤倉善郎 さんのコメント...

> ただジャーナリストなのか当事者なのかわからない
> 部分に違和感を感じています。

 安田氏についてという意味ではなく一般論として、その感覚はよくわかります。

 特定のテーマを取材していると、当事者に近づきすぎて境界が曖昧になりがち。ジャーナリストは、その境界を曖昧にしないようにすることにかなり精神力を使うけど、ときに無自覚に当事者と同一化してしまうジャーナリストも少なくありませんね。

 戦争ジャーナリストなのか左翼活動家なのかよくわからん、みたいなケースもあるし、宗教ジャーナリストなのか宗教ゴロなのかよくわからんとか、宗教学者なのか宗教団体の御用評論家なのかよくわからんみたいなのもいるし。

 今回は、取材で「宗教」に触れたジャーナリストの宗教観を語るイベントなわけなので、ジャーナリストと当事者との「距離」の問題って、けっこう重要な視点かもしれませんね。匿名さんが会場で発言してくれればいいけど、それが無理なら、ぼくからちょっと話振ってみようかな。時間があれば、ですが。